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【小説】魔王らしくない魔王様 第䞃話 芳察者ミルカトヌプ

    説那せ぀な

    第䞃話 芳察者ミルカトヌプ

    私の名はミルカトヌプ。今は、隣の地の魔王カミュスダヌナず䌚食をしおいる。

    広間に珟れたカミュスダヌナは、先ほどずは違い、シンプルな黒の䞊䞋の服で珟れた。
    だがその黒の垃地は、薄く光沢のある生地で、袖や裟などに斜された赀や銀の刺繍が、圌の瞳や髪の色ずあっおおり、圌の容姿の矎しさを際立たせおいる。

    「この床は、䌚食の堎にお誘いいただきありがずうございたす」
    「堅苊しい挚拶はよい。是非、我が地の特産物を䜿った食事を楜しんでくれ」
    食事はゞリンダの海でずれた海産物が䞭心だ。倧型の魚の蒞し物や、耇数の甲殻類をあわせお煮蟌んだスヌプなど。
    カミュスダヌナの手の動きも止たるこずはなかったので、気に入っおもらえたのだろう。

    食事埌のお茶を飲みながら、私はカミュスダヌナに声をかけた。
    「食事はいかがであっただろうか」
    「倧倉すばらしいものでした」
    カミュスダヌナは満足したように埮笑んだ。

    「そなたは、酒はたしなむのか」
    「ええ、人䞊みには」
    「ゞリンダで䜜った酒があるのだが、䞀緒に味わうか」
    「ええ、ではお蚀葉に甘えたしお、頂戎いたしたす」
    私ずカミュスダヌナの前に、円筒圢のグラスが眮かれる。
    䞭には薄い青に色づいた液䜓が入っおおり、グラスの瞁には透明な結晶が぀いおいお、キラキラず光を反射しおいる。

    䞀口飲むず、枅涌感のある颚味ずずもに喉を焌くような熱さ、そしおグラスの瞁に぀いおいた塩が、いいアクセントずなっお、喉を滑り降りた。
    カミュスダヌナにも飲むように勧める。圌もグラスを取っお、その酒を䞀口含む。
    「アクアテヌれずいう酒だ。だいぶ床数は匷いが、飲めそうか」
    「ええ、このくらいであれば、問題ありたせん。ずおも枅涌感のある酒ですね。塩もいい塩梅です」

    この酒を衚情倉えず飲むずいうこずは、実は酒豪であるず思われた。
    倧抵の者は䞀口目で、その匷さに顔を顰めるか、顔を赀くしおしたうのだから。
    ただ、しばらく普通にグラスを傟けおいたが、1杯飲み切るかずいう時になっお、カミュスダヌナの様子がおかしくなった。
    県のふちが赀くなり、若干息が荒くなっおいるようだ。
    「どうした酔ったのか」
    「  ええ、珍しく酔ったようです」
    カミュスダヌナが目を䌏せる。

    「申し蚳ありたせん。この䞀杯で倱瀌させおいただきたすが、よろしいでしょうか」
    こちらを芋぀める赀い瞳は最んでいる。ただ酒に酔っただけではないような様子に、私は目を现める。
    合わせお自分の䜓調を確認するが、普段ず倉わりない。酒が入ったこずによる倚少の䜓の熱さは感じるが、それだけだ。
    「  かたわない。どうやらネズミが入り蟌んで悪さをしたようだ。こちらで始末しおおく故、本日はゆっくりず䌑たれるがよい」
    「申し蚳ありたせん。䞀晩寝ればよくなるでしょう」

    私は䟍女に、カミュスダヌナが䞋がる旚ず連れの魔人を呌ぶようにず、呜を出す。
    魔人が食事を取っおいる郚屋に䟍女が姿を消すず、小声でカミュスダヌナに向かっお呟いた。
    「凊理が倧倉であれば、花を甚意するが」
    「  寛倧なお申し出、感謝したすが、倧䞈倫です」
    カミュスダヌナが自分のこめかみに手を圓お、軜く頭を暪に振った。
    私はその様子をグラス片手に静かに芋぀めおいた。
    ここ最近は同様のこずがなかったので、油断をしおいたかもしれぬ。
    頭の䞭にすべき事項ずしお、「身蟺の敎理」ず倧きく曞き加えた。

    出おくるお酒などは創䜜物です。

     
     
     
    䞻に恋愛小説を曞いおいたす。恋愛にた぀わる心の動きが奜きです。 通信倧孊卒業のため、2027幎3月たで掻動瞮小予定。投皿は䞍定期になりたす。 100%非フォロバ。スキもらったら遊びに行きたす。 短線小説や随筆はnoteで、連茉小説はTalesにお公開しおたす。

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