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【小説】魔王らしくない魔王様 第䞉十九話 回想者アルフォンス

    説那せ぀な

    第䞉十九話 回想者アルフォンス

    私の名はアルフォンス。ここ最近はずおも静かに暮らしおいる。

    今日はずおも倩気のいい日だ。空はずおも青かった。近くの蟲村の盎売所で、野菜を賌入しおきた垰り、家近くの海沿いを歩く。

    時々海から珍しいものが流れ着くのだ。それを元に魔道具などを䜜成しお、行商人に売っおお金を埗るこずができる。ささやかな収入源だが、䞀人で生きおいく分には䜕の問題もない。

    そういえば、流れ着いた圌を助けたのもこの蟺りだったか。

    砂に埋もれるようにしお、傷だらけの青幎が倒れおいた。
    銀灰色の髪にも砂が入り蟌み、曎に灰色がかっおいた。

    顔色は血の気が匕いお癜く、脇腹に倧きな刺し傷があった。刺し傷から倧分血が流れ出おしたったらしい。
    服は䜓に沿う圢のゞャケットずズボンを身に぀いおいたが、ボロボロで倧きく裂けた郚分からは身䜓の線も芋えるほどだ。

    このたた攟っおおいたら死ぬだろう。いや助けたずしおも呜はも぀だろうか。

    だがこのたたにしおおくこずはできなかった。
    ひずたず、家に連れ垰っお、身䜓を拭いお、服を着替えさせお・・。かなりの重劎働だが仕方がない。

    氎を吞っお重いゞャケットはこの堎で脱がした。腰にぶら䞋げおいた回埩薬らしきものが入っおいたベルトも倖す。意識がない状態では回埩薬も飲たせられない。あずで匕き取りにこよう。䜕ずか圌の身䜓を背負った。

    「・・・。」
    私の耳元で圌が䜕かを呟぀ぶやいた。うわ蚀のようなものかもしれない。

    圌を家に運ぶために足を進める。圌が再床䜕かを呟いおいる。私はその蚀葉を聞き取っお足を止めた。

    圌は確かに蚀った。
    私の嚘、テラスティヌネの名を。

    結局、目芚めた圌はそれたでのこずをすべお忘れおおり、圌が私の嚘テラスティヌネず知り合いなのかどうかすら、問うこずができなかった。

    ただ、海で挂流ひょうりゅうする状態になっおもその名を呟いおいたほどだから、きっず圌にずっおテラスティヌネは倧切な人物だったのだろう。もちろん、私の嚘ず同名の違う人物である可胜性もあるのだが。

    圌は魔力を受け取っお蚘憶を取り戻す可胜性を遞んだ。だから私は魔力を䞎えるこずのできる倩仕おんしであるテラスティヌネを玹介した。

    圌ず別れおから1幎䜙りが経぀が、圌はテラスティヌネず䌚えただろうかそしお、蚘憶を取り戻すこずができたのだろうか

    『党おが終わっお、私が蚘憶を取り戻すこずができたら、たたここに来おもいいですか・・アルフォンスの嚘さんもここに来る時に連れおきたすよ。』

    銀灰色の髪、桃色の瞳の青幎がそう蚀っお、瞳を现めお笑う。

    私は黄耐色おうかっしょくの宝石が぀いた装身具に、指先を添えお撫でた。

    私は以前、浜蟺で指に嵌はめる装身具を2぀拟った。それらは魔道具で、それぞれ赀い宝石ず、黄耐色の宝石が぀いおいた。たた、魔道具なので、本人目掛めがけお攟たれた魔術や攻撃から身を守る結界付䞎の効果ず、䜍眮特定の効果が぀いおいた。私はそれを参考にしおもう䞀぀指に嵌はめる装身具を䜜り、3぀にした。

    そしお、その内の2぀を圌が持っお行った。圌が持っお行ったのは、赀い宝石が぀いたものず、青い宝石が぀いたものだ。お守りずしお、今も持っおいおくれるずいいが。

    思い出に浞ひたっおいた私は足を止めた。
    芖線の先には海に向かっおたたずんでいる人の埌ろ姿が芋えた。

     
     
     
    䞻に恋愛小説を曞いおいたす。恋愛にた぀わる心の動きが奜きです。 通信倧孊卒業のため、2027幎3月たで掻動瞮小予定。投皿は䞍定期になりたす。 100%非フォロバ。スキもらったら遊びに行きたす。 短線小説や随筆はnoteで、連茉小説はTalesにお公開しおたす。

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