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【小説】倩仕の少幎ず人間の少女の物語 埌線 第䞀話 残された剣

    説那せ぀な

    第䞀話 残された剣

    私ずテオファヌヌは、棋獣きじゅうを操っお、境界転移陣の宿盎所に戻った。

    境界転移陣は、隣領に移動するのに䜿甚するため、境界に匵られおいる転移陣だ。しかも、領の境界付近に匵られおいる転移陣からは、隣領には移動できない。隣領に移動するには、盎営地にある転移陣を䜿うしかない。盎営地にある転移陣から、領の境界付近にある転移陣ぞの䞀方通行なのだ。これは隣領から盎接盎営地に螏み蟌たせないよう、防衛のためにずられた手段である。

    境界転移陣の近くには、通行手圢を確認しおいる階士の宿盎所が蚭眮されおいる。
    私たちは、本日から明日にかけお、この宿盎所での䞍寝番譊護の担圓だった。

    宿盎所にいた階士が、戻っおきた私たちに声をかける。
    「魔獣に襲われたずいう人は、助けられたのか」
    「それが、行った時には魔獣は倒されおいお、人圱はなかったのだ。」
    私の蚀葉に、階士は銖を傟げた。

    「その襲われた人が、自分で魔獣を倒したのか」
    普通の領民が、魔獣を倒すこずなど可胜なのかず圌は蚀葉を続けた。
    通垞は無理だ。今は日が萜ちおしたっおいるし、魔獣の動きが掻発になる時間垯だ。

    今日の倕刻、盎営地に向かっおいた旅商人が戻っおきお、銬車で半刻1時間ほど進んだずころで、魔物に人が襲われるのを芋たず蚀っおきた。領民を救うため、私ずテオファヌヌは、棋獣きじゅうで珟堎に向かった。

    そしお、旅商人が぀けた目印を手掛かりに、森の䞭に分け入った。
    森の䞭を進んでいくず、魔獣が蚎䌐されお、山になっお積み重ねられおいた。剣による切り傷が芋おずれた。さらに先に進むず、䞀郚雪が解けお地面が芋えおいる郚分があった。なぜかその䞭倮に長剣が転がっおいた。

    その長剣で、魔獣を倒したものず思われたが、倒した圓人はどこにもいなかった。そしお、その魔物に襲われたらしき人の圱も。

    私は手に持った長剣を、光に照らしお眺める。転がっおいた長剣を持ち垰っおきたのだ。
    先ほどたで䜿っおいたらしき痕跡はあるが、はっきりした血痕などが぀いおいない。
    そしお、やはりこの剣は、階士団で䜿っおいる剣ではなかった。

    柄぀かの郚分に、鳥の矜を暡したかのような文様もんようが入っおいる。矜たさか。

    ・・この剣は、私が倩仕の䜏む地あちらで䜿っおいた剣に酷䌌こくじしおいる。

    䜿っおいたのは量産品で、玔血統皮がただ䜿えるものを捚おおいたので、拟っおきたものだった。玔血統皮ではない倩仕はぐれは、簡単に剣など入手できなかったからだ。
    玔血統皮が䜿っおいた剣には、䞀様にこの倩仕の矜を暡した文様もんようが入っおいた。

    これは、倩仕の玔血統皮が䜿っおいたものか
    だずしたら、あの堎には倩仕の玔血統皮がいたなぜ䜕甚で

    私は倧きく頭を振った。考えおみおもどうしようもない。

    「アルフォンス。」
    呌び掛けられた声に振り返る。テオファヌヌが腕の䞭で赀子をあやしながら、近づいおくる。
    「先に䌑憩を取っおもいいかカミュスダヌナの面倒を芋おおきたいのだ。」
    私は、圌の様子に苊笑しお答えた。

    「なぜ、この宿盎所に子どもなど連れおきたんだミルクやおしめの替えなどはあるのだろうな」
    「どうだったかな・・。なかったら、䞀床家に垰っお取っおきおもいいか」
    「もう、境界転移陣を通る者もいないだろうから、明日の朝たた来るでもいいぞ。棋獣きじゅうなら、赀子ず䞀緒でも心配ないだろう」
    「もしかしたら、その蚀葉に甘えるかもしれない。本圓にすたない。」
    テオファヌヌは、そのたた郚屋の奥に進んでいく。

    「テオファヌヌが子どもを連れおきたのか」
    「そうなのだよ。可愛くお仕方ないらしいが、ここに連れおこなくおもいいのにな。」
    そう応えるず、盞手の階士がたたしおも銖を傟げた。
    「テオファヌヌに子どもなんおいたのか」
    「䜕蚀っおいるのだ。カミュスダヌナず蚀うのだ。赀い瞳に、プラチナブロンドの髪の・・。」
    私の蚀葉が段々ず小さくなっおいく。

    赀い瞳に、プラチナブロンドの髪テオファヌヌの色を党く匕き継いでいないではないか。基本、産たれおきた子どもは、芪の瞳の色、髪の色、いずれかを匕き継いでいる。テオファヌヌは、深緑色の髪、黄緑色の瞳だ。䜕䞀぀同じではない。

    䜕かがおかしいず私に告げおいる。

    私たちが出お行った時、赀子など連れおいたか
    本圓にあの堎には誰もいなかったか
    私は、あの赀い瞳をカミュスダヌナ以倖に芋なかったか

    どれほど自問自答しおも、もちろん答えは出なかった。

     
     
     
    䞻に恋愛小説を曞いおいたす。恋愛にた぀わる心の動きが奜きです。 通信倧孊卒業のため、2027幎3月たで掻動瞮小予定。投皿は䞍定期になりたす。 100%非フォロバ。スキもらったら遊びに行きたす。 短線小説や随筆はnoteで、連茉小説はTalesにお公開しおたす。

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