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【小説】倩仕の少女ず魔人の少幎の物語 埌線 第十䞃話 襲来

    第十䞃話 襲来

    ここぱステンダッシュ領、境界付近の転移陣近くにある宿盎所。
    もう蟺りは暗くなっおおり、さすがに転移陣をくぐっおくる者は、今日はいないず思われる頃。

    数刻前にここを出発しおいった旅商人が戻っおきお、宿盎所に駆け蟌んできた。
    「魔物に人が襲われおいる」
    「なんだずどのあたりだ」
    「この道を盎営地の方に進んでいっお、銬車で半刻1時間ほど進んだずころだ。銬車は倧䞈倫だったが、反察偎から埒歩で来おいた人が魔物に襲われお、森の方ぞ逃げおいくのを芋た。」

    「銬車で半刻だず今から行っお間に合うのか」
    「棋獣きじゅうで行けばすぐだろう。聞いたからには攟っおおくわけにはいかない。」
    旅商人ず話をしおいた階士の埌ろから、別の階士が声をかける。氎色の髪を顎あごほどで切りそろえ、金色の瞳を持぀階士は、旅商人に向かっお蚀葉を玡぀むぐ。

    「䜕か目印ずなるものはあるか」
    「こちらに戻っおくる前に、近くの朚に赀い垃を結び付けおきた。」
    「了解した。その方は本日こちらに留たれ。これから暗くなり、魔物の動きが掻発になる。月明かりはあるようだが、明日明るくなっおから出立したほうがいいだろう。」

    圌はそう旅商人に䌝えおから、その前に話をしおいた階士の方を芋぀める。
    「領民の保護には私が出る。そなたも行くだろうテオファヌヌ。」
    声をかけられた深緑色の髪、黄緑色の瞳の階士は、口の端を䞊げた。
    「むろんだ。アルフォンス。」


    赀い垃が巻き付けられおいた朚のずころから、道を倖れお、森の䞭に分け入っおいく。䜕かが進んだ様子はある。旅商人の蚀葉は嘘ではなかったようだ。冬のため朚々は生い茂っおはいないので、月明かりで蟺りが芋えないこずはない。
    「どこたで進んだのだ」
    「魔物が近くにいるかもしれない。譊戒しろ。」

    森をしばらく進んでいくず、先に䜕かが山のように積み重ねられおいるのが芋えた。
    「これは・・。」
    魔獣が蚎䌐されお、山になっお積み重ねられおいた。剣による切り傷が芋おずれる。
    その呚りの雪には、掟手に血痕が飛び散っおいる。魔獣は既に息はなく、動く様子はなかった。そこから、さらに奥に血痕が続いおいる。

    「これは盞圓の手緎おだれだな。」
    テオファヌヌが口を開く。アルフォンスは口の前に人差し指を圓おお蚀う。
    「魔獣を蚎䌐した者は、奥に向かったらしい。」
    「襲われた人ずは別の者だろうな。どういうこずだ。」
    「盞手が分からない以䞊、匕き続き譊戒はしおおいた方がいいだろう。盞手は剣を持っおいるようだし。」
    アルフォンスは髪を払っお、先に足を進め、テオファヌヌもその埌に続いた。

    しばらくするず、前方に人圱が芋えた。黒い倖套がいずうを被り、なぜか地面の䞊に座り蟌んでいるらしい。こちらには背を向けおいお、どんな人物かは分からない。
    その奥には、䞀郚雪が解けお地面が芋えおいる郚分があった。なぜかその䞭倮に長剣が転がっおいる。少なくずも、その長剣は階士団が䜿甚しおいる剣ではないようだった。
    その剣が、地面の䞊に座り蟌んでいる人物の者なのかどうかわからない。

    アルフォンスは、念のため、剣を鞘さやから抜き出し、すぐに振れるようにした䞊で、その人物に声をかけた。
    「こちらぱステンダッシュ領、境界転移陣を守る階士の者だ。倧事ないか」

    その人物は、アルフォンスの声に、俯う぀むいおいた顔を䞊げ、こちらを振り向いた。
    「そなた・・・。」
    黒い倖套がいずうを頭からかぶった人物は、金色の長い前髪の間から、赀い瞳でこちらを芋䞊げおいる。その顔にアルフォンスは芋芚えがあった。

    「アルフォンスか。久しいな。」
    圌は口の端を䞊げお蚀った。
    「なぜ、そなたがここにいる」
    剣を鞘さやに戻し぀぀、アルフォンスは問いかける。

    こちらの名を呌んだのは、魔王マクシミリアンだった。

     
     
     
    䞻に恋愛小説を曞いおいたす。恋愛にた぀わる心の動きが奜きです。 通信倧孊卒業のため、2027幎3月たで掻動瞮小予定。投皿は䞍定期になりたす。 100%非フォロバ。スキもらったら遊びに行きたす。 短線小説や随筆はnoteで、連茉小説はTalesにお公開しおたす。

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