
簿記天秤【8】試算表の作成を天秤で表すと見えるもの
※こちらの続きです ↓
試算表と言えばもう一つ、残高試算表がある。

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したがって、残高試算表を作成すると、借方と貸方のどちらか片方のみ記入される。
合計試算表は、全ての勘定口座の金額を合計したものだ。
簿記の処理のスタートである仕訳において、借方・貸方に同じ金額を書いているはずなので、合計試算表は全ての仕訳の金額の合計と言ってもいい。
だから、最終的な合計も借方・貸方で一致するということは容易にわかる。
残高試算表の合計も借方・貸方で一致する。
「なぜ残高のみを合計しても一致するのか?」と不思議に思った人は、ぜひ次の図と説明を見ていただきたい。

左の天秤は、【4-1】で示した売掛金勘定の天秤と同じものだ。
右の天秤は、借方(左)の850,000を「残高450,000」と「貸方と釣り合う400,000」の2つに分割しているが、残高で見れば左の天秤と同じである。
ここで、残高試算表の天秤を作るため、残高450,000のみ取り除くと…

つまり、残高はゼロになる。
残高試算表は、この釣り合っている金額を除いて作成しているのである。


天秤に乗っている重りは、「その勘定口座の金額の推移」とも言える。
空っぽのお財布に1万円入って、それを1か月で使い切ったら、空っぽの財布に戻るのと同じ。
そして、これまで説明しているとおり、勘定口座を天秤で表すと、残高はアームの傾きで表される。
天秤のアームが傾く理由は、片方の皿に重りを乗せたから。
簿記では、必ず借方と貸方に同じ金額で仕訳されている。
その仕訳の金額は、複数の勘定口座の借方と貸方へ転記される。
天秤で表すなら、ある勘定口座の天秤の左に250の重りを乗せたら、他の勘定口座の天秤の右に250重りを乗せているということになる。
だから、天秤の傾きである残高を借方・貸方それぞれで合計すると、一致するというわけである。

ここまで読んで下さったあなたが、仕訳を勘定口座に転記する時には、頭の中で天秤がカタンと音を立てて傾く音が聞こえるかもしれない。
簿記の世界の天秤の傾きは、必ず左右同じように起こるのである。
【9】に続く
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