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芋方によっお 

    #創䜜倧賞2025
    #゚ッセむ郚門

    僕が歳のずき突然家を匕っ越さなければならなくなった。幌銎染ずずもに入孊するはずだった小孊校も圓然倉わった。
    入孊匏の日、ただ匕越し前だったため、新たに入孊する小孊校ぞタクシヌで向かった。

    ずころがよくある地名だったためか運転手が間違い、僕が小孊校に着いたずきはすでに入孊匏は終わっおいお、新入生は教宀に入っおいた。
    ガランずした校庭にひずり、僕は立っおいた。
    䜓にあわないランドセルを背負っお、初めおの廊䞋を歩き、僕は自分の名前が貌り出されおいる教宀の前に立った。

    教宀では女性教垫が、垭を埋めた生埒たちに話をしおいた。
    ガラッ、ドアを開けお教宀に入った僕に集たる芖線。
    銎染みのない土地のたったく䌚ったこずもない同玚生。
    その日はなんずか教宀にいたものの、出足をくじかれた僕は、翌日から孊校を「サボり」始めた。

    朝、普通に孊校ぞ行くように出る。そしおマンションの階段の䞋に隠れ、じっずしおいる。
    蟻を芋おいたり、土に絵を描いたり。そんなこずをしお時間を぀ぶし、同じ幎霢ぐらいの子䟛たちの姿が芋えるず、家に垰る。そこで必死の嘘をひねりだし孊校であったこずなどを話す。
    どうやら嘘のうたい子䟛だったらしい。

    母は新しい孊校でうたくやっおいるようだず安心の衚情を浮かべおいた。
    しかし入孊早々、無断欠垭を繰り返す子䟛を孊校が攟っおおくわけがない。
    週間たっお担任から電話があり、「サボり」はばれた。
    孊校に呌び出され垰っおきた母は䞍機嫌だった。
    けれどそれは僕に向けられたものではなかったようだ。
    䜕幎か経っお聞いた話では担任が「小孊校幎生でそんな嘘を぀く子はどこかおかしいんじゃないか」ず蚀われたらしい。
    その孊校は孊期だけで、倏䌑みに今も䜏んでいる家に匕っ越しおきた。

    孊期、䞀床経隓しおいるぶん、今床の小孊校にはすぐに銎染んだ。
    担任の先生は、今も思い出に残るような優しい男性のM先生だった。
    すっかり孊校にも慣れ、友達もできたころの図画工䜜の時間、僕は粘土で課題の動物を創っおいた。
    「これはなにかな」
    䞀人䞀人の創るものを芋おいた先生が、僕の手元を芋お蚀った。
    「象」
    「象だね。象がなにをしおるずこかな」
    「座っおるずこ」

    父母䌚のずき、母は先生に呌ばれたず蚀う。
    以前のこずもあるので、結構緊匵したらしい。
    しかし母に先生が蚀ったのは、以前の小孊校で蚀われたこずの真逆のような蚀葉だった。
    「わたしは幎教垫をしおきたしたが、象が座ったずころを創った子を芋たこずはありたせん。それだけでなく、絵も少し倉わったものを描きたす」
    「うちの子は倉わっおるんでしょうか」
    「いえ、玠盎に本人は描いおるだけでしょう。でも、ものの芋方が非垞におもしろい。この子は将来、少し倉わった道に進みたいずいうかもしれたせんが、蚱しおあげおみるずいいかもしれたせん。このたた個性を䌞ばしおあげおください」

    僕が文章を曞いたりするようになった頃、母がこの話をしおくれた。
    最初の担任は「倉」だず蚀い、先生はそれを「個性」ず捉えた。
    人によっおそれぞれものの芋方は違う。

    「お前はだめだ」
    「その考えはおかしい」
    そう蚀われおも、気にするこずはない。
    評䟡する人によっお、たったく違う意芋が出る。
    「どこぞ行っおもお前はだめだ」そんな蚀い方はよくない。可胜性を党吊定するような蚀い方をする人を僕は疑う。

    人を隙したり、バカにしたりそんな人の道に反するようなこずをしおいるわけじゃないのならいい。
    その可胜性を吊定する暩利は誰にもない。



     
     
    芳察型コラムニスト゚ッセむスト 詊合ず日垞の「流れ」を曞く 「スワロヌズ芳察日蚘」 「玘野涌のフリヌハンド」

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