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Photo bypoconen

君がいつか忘れてしまっても。

    キミちゃんは未熟児だった。ミルクの食いつきも悪く、年子のお姉ちゃんと比べてもずいぶん小さくて、お母さんはいつも心配していた。

    食が細くて好き嫌いの激しいキミちゃんのために、手間暇かけて食事を拵える。けれどキミちゃんは体を仰け反らせて盛大にちゃぶ台返し。お母さんは笑おうと努めるも目には涙が滲んでいた。

    "どうして食べてくれないの。上の子はよく食べるのに"


    +++


    振袖を着るキミちゃんが、ふっくらとした顔でカメラに笑顔を向ける。お母さん泣かないでよ、ってキミちゃんが言う。そりゃ泣くよ。お母さんはね、必死の思いでここまで育ててきたんだよ。私だって泣きそうだよ。


    春になったらキミちゃんは地元を離れ、東京の大学にいく。覚えていないかもしれないけれど、私は覚えているよ。キミちゃんがお腹いっぱい食べて元気に育つように、お母さんが奮闘してきた20年を。そこには、たくさんの苦労とその何倍もの幸せがあったんだよ。



     
    いつも読んでくださる方には感謝を。お久しぶりの方はおかえりなさい。初めましての方はようこそ。通りすがりのあなたもよければどうぞ。どこかの世界線では占い師。どこかの世界線では推しを応援し、どこかの世界線ではゲームをしていたり。気まぐれに帰ってきます。たぶん。おそらく。

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