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Photo bykensaitama2020

曇り、のち碧空。

    青鞋 霞痼【随筆家】

    僕達が見ている「景色」は、常に変わっていく。
    また、常に変わりゆく「景色」は、人によっても変わっていく。
    そして、僕達が見ている「景色」は、「天候」が変われば変わっていく。

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    曇りの日は、僕にとって、何故か寂しく感じてしまう。
    晴れの日だったら、どこまでも広がる天色の空を「綺麗」だと思うのに。
    雨の日だったら、様々な花や葉についている雨露を「綺麗」だと思うのに。

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    曇りの日だけは、何故か寂しくて、つまらない。

    空を見ても、灰色しかなくて。
    様々な花や葉を見ても、特に魅力的という訳ではなくて。
    道に立っていても、影ができることはなくて。

    どれだけ「晴れて欲しい」と願っても、それは叶わない。
    天候や、空の景色を自分の好きなように操ることはできない。
    自然が決めたことに、僕達が抗うことはできないのだ。

    だからこそ、曇りの日だけは、寂しくてつまらないなと感じてしまう。

    でも、そんな日だからこそ、つい色々なことを考えてしまう。

    「この曇り空を突き抜けられたらなぁ」とか。
    「突き抜けた先には、どんな景色が広がっているのかなぁ」とか。
    「その景色は、いつか見ることができるのかなぁ」とか。

    そんな他愛もないことを考えていると、気付いたら時間が経っていて。
    「もう、こんな時間になっちゃったか」と思って、帰ろうとした時。
    ふと、空を見上げてみると。

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    そこには、思わず見惚れてしまうような『碧空』があった。

     
     
     
    薄墨の世に、千草色の言ノ葉ひらり。 青鞋 霞痼(せいあい かこ)と言います。 風景写真を用いて、日常で感じたことを綴っている大学生です。 ※PC版で作品を読むと、文が綺麗な感じになります。

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