
雇用・情報および貨幣についての一般理論_情報グローバル化の終焉
目下、中東における狂虐は熾烈を極めており、局所的に見れば中東がどうなるのかわからない情勢です。
しかしながら、この狂虐が終わった後で「大局的に世界がどうなるのか?」は明確です。
情報グローバル化が終焉します。
情報が国境を無視して移動する。
1995年から始まったこの潮流こそが目下世界の混迷原因であり、この原因を無くさなければ人類に安寧と繁栄は戻りません。
かつて、近代20世紀の世界では主権国家体制により秩序が保たれてきました。
「国家は国境線の内側で国民の生命及び資産を保護しなければならない」
この大原則に基づき、国家は国民を守ってきたのです。
ところが、インターネットが解禁された1995年にこの大原則が人知れず崩壊しました。
1995年、IT革命。
情報が国境線を無視して移動を開始し、主権国家が国民の重要な資産である「情報」を保護できなくなりました。
ここに主権国家体制は斜陽を始めたのです。
そして、現代21世紀。
ヒズボラのポケベルは一斉に大爆発し、イラン政権中枢は集まったところをピンポイントで爆殺されてしまいました。
この原因は明らかです。
情報が国境を無視して移動しているからこそ、こうした狂虐が繰り返される。
情報グローバル化は、情報を持つもの、情報を持たざるもの、この二極化をもたらして情報を持つものによる持たざるものに対する一方的な狂虐を助長します。
目下において世界人類が目撃しているものは、情報グローバル化が可能とした狂虐なのです。
恐らく今般のイラン危機は、情報を持つものの過信によって、持たざるものの静かなる勝利という形で幕を下ろすことになるでしょう。
情報グローバル化が未完成だったため、持つものが情報を完全に掌握しきれていなかったことも敗因に挙げられるはずです。
しかしながら、このまま情報グローバル化が進展していくと、今般を上回る狂虐が繰り広げられ、恐らく以上の確率で人類文明は破綻してしまいます。
したがって、人類文明を存続させたいのであれば情報グローバル化を終焉させなければならないのです。
情報が国境を無視して移動している現状を改めなければならないのです。
本書の趣旨ならびに概要は以上です。
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