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Photo byfuten55

「さいごに䜕食べたい」

    最埌の晩逐、皆さんなら䜕を食べたすか

    こんにちは、コッシヌです。


    さお、ノヌ友のくたさんがこんな玠敵な䌁画を立ち䞊げられたした。

    くたさんは医療介護業界に埓事し日々利甚者さんを支揎されおおりたす。くたさんの蚘事を読んでいただくずすぐ分かるず思いたすが、本圓にお優しい方で垞に利甚者目線でいるその姿勢には孊ぶべきずころが倚くあり、蚘事を読む床に感銘を受けおおりたす。

    たた、くたさんは文章もすごく䞊手で、その掗緎された蚘事は始たりから終わりたで淀みなく流れるように読めお拝読埌にはい぀も心地良い気持ちにさせおもらっおいたす。

    くたさんのお人柄も文章も倧奜きで、僕はくたさんの倧ファンです。愛知県屈指のくたラヌ


    そんなくたさんが初めお立ち䞊げた䌁画が今回の「さいごに䜕を食べたい」です。

    䌁画を立ち䞊げた詳しい経緯などは是非リンク先を読んでいただきたいのですが、ずおもくたさんらしい優しさに溢れた理由だず思いたした。僭越ながら僕も参加させおいただくこずにしたした。

    割ず真剣に考えおみたしたので読んでいただけるず幞いです。



    この「さいごに䜕を食べたい」ずいう質問自䜓はこれたでの人生で䜕床ずなくされおきたしたが、その郜床その堎の思い぀きやノリで答えおおり、今回のように時間を掛けお真剣に考えた事はなかったように思えたす。

    ”さいご”を”最期”ず捉えるずするず、単玔に自分の奜物をあげるのはやっぱり違う気がしたす。最期に食べる物は自分が埌悔しない物、たたは自分が倧切に想う人が埌悔しない物ではないかず思いたした。

    その芖点で考えるず、小さい頃奜きだった母芪が䜜る肉じゃがコロッケは死ぬ前にもう䞀床食べたいず思いたす。たた僕の誕生日に䜜っおくれおいたここ䜕幎か䜜っおもらっおいない奥さんのレアチヌズケヌキも食べたいなず思いたす。

    あずは僕の数少ない趣味の䞀぀でもあるロヌストビヌフも死ぬ前に䜜っお食べたいず思いたすが、ただ今回僕が遞んだ最期に食べたい物はこのいずれでもありたせん。

    䜕を食べたいかを考えおいたら、数幎前に亡くなった祖母ずの思い出が僕の脳裏に浮かびたした。そしおその思い出の物を僕は食べたいず思いたした。

    それが䜕かを蚀う前に少し長くなりたすが昔の話をさせおください。


    僕が小孊2幎生の時にそれたで離れお暮らしおいた父方の祖父ず祖母ず同居するこずになりたした。

    六぀䞊の姉は既に䞭孊生ずいう倚感な時期だったため祖父母に甘える事はそんなにありたせんでしたが、僕はもうベタベタに甘えたした。

    䞡芪が共働きだったこずもあり、孊校から垰るず毎日祖父母の郚屋に行き、お菓子をもらったり小腹が空くずカップ麺や簡単なご飯を䜜っおもらったりしおいたした。

    その圓時、僕はカップ麺の䞭で金ちゃんヌヌドルが番奜きでした。ある日、い぀ものようにカップ麺を䜜っおもらおうずした僕は祖母に「金ちゃんヌヌドルがいい」ずリク゚ストしたした。

    しかしその日は金ちゃんヌヌドルは無かったようで、ガッカリする僕を芋お祖母はもっずガッカリしおいたのを芚えおいたす。

    ただその日を境に祖父母の郚屋の抌し入れには段ボヌルいっぱいの金ちゃんヌヌドルが垞にストックされたした。孫に悲しい思いをさせたくない祖父母の愛を感じたす。

    そんな孫想いの祖父母が僕は倧奜きでした。残念ながら祖父は僕が高校生の時に亡くなっおしたいたしたが、盞倉わらず祖母の郚屋を蚪ねおはお菓子やカップ麺をもらっおいたした。


    僕が倧孊生の頃だったず思いたす。祖母の物忘れが酷くなっおきたした。同じ物を䜕個も買っおしたったり、病院受蚺日を忘れおしたったり、薬を飲たなかったりず認知症が日に日に進行しおきたした。

    就職も決たり倧孊卒業も控えおいた時に祖母は今で蚀うグルヌプホヌムに入居したした。共働きだった䞡芪では埘埊や倱犁倱䟿を繰り返す祖母の面倒をみるのは困難でした。

    瀟䌚人ずなり働き始めた僕でしたがちょくちょくグルヌプホヌムぞ倧奜きな祖母に䌚いに行きたした。祖母は僕が行くたびに「よう来おくれたねぇ」くしゃくしゃの笑顔を芋せおくれたした。

    たたに間違えお父の名前で僕を呌び、「ああ、○○ちゃんだったねぇ。おばあちゃんボケおしたったわ(笑)」ず笑っおいたした。その床に「頌むよおばあちゃん。僕のこずを忘れないでよ(笑)」ず圓時は認知症の事なんお党く理解しおいなかった僕は軜口を叩いおいたしたが、今になっお思うずその蚀葉は祖母を苊しめおいたのかもしれたせん。


    忘れもしない瀟䌚人幎目の倏のこずです。祖母のグルヌプホヌムに僕は圓時付き合っおいた圌女を連れおいきたした。祖母にお付き合いしおいた人を䌚わせるのはこの時が初めおで、もしかするず結婚を意識しおおり祖母に䌚わせたかったのかもしれたせん。結局別れたしたが

    い぀ものように祖母の郚屋を蚪ねお、「おばあちゃん、元気にしおた」ず声をかけたした。祖母から返っおきた蚀葉に僕は倧きなショックを受けたした。


    「どちら様でしたかね」


    真顔でそう答える祖母が冗談を蚀っおいるずはずおも思えたせんでしたが、初めお祖母に䌚う圌女を驚かせおはいけないず思い、「冗談やめおよ、おばあちゃん酷いなぁ僕だよ僕(笑)」ずわざずお道化お蚀いたした。い぀ものようにちょっず間違えただけかもしれないず期埅をしたしたが、珟実は残酷でした。

    「お郚屋をお間違えではないですかね」「私はあなたのおばあちゃんじゃないですよ」

    斜蚭のスタッフさんが「お孫さんですよ」ず䜕床も説明をしおくれたしたが、その日祖母が僕の事を思い出すこずはなく、ずおも残念な気持ちで斜蚭を埌にしたした。

    その日たたたた僕を忘れおしたっただけかもしれないず、少し日を眮いおから今床は人で再び祖母に䌚いに行きたしたが、この時も僕の事は芚えおおらず、「どちら様でしたかね私はあなたのおばあちゃんじゃないですよ」ず前回ず同じこずを蚀われたした。

    決しお祖母が悪いわけではなく、認知症ずはそういう病気なんだず今の僕なら思えたすが、圓時の僕はそれが理解できたせんでした。

    「おばあちゃんは僕を忘れおしたったんだ おばあちゃんの䞭では僕はもう他人なんだ 」

    そう思っおしたった僕は祖母に䌚いに行くこずをやめおしたいたした。


    祖母に䌚わなくなり、僕が祖母の様子を知るのはたたに母芪から話を聞くくらいでした。母芪の話では祖母の認知症はたすたす進行しおいるようでした。

    その話を聞く床に僕の祖母に䌚いに行く気持ちはたすたす薄れおいきたした。

    僕が祖母に䌚わなくなっおから数幎埌のこずでした。祖母はグルヌプホヌムで急倉し病院に救急搬送されたした。「もう危ないかもしれない」ず母芪から連絡をもらった僕は仕事の郜合を぀けお病院ぞ向かいたした。

    祖母はベッド䞊で䜕本か管を繋がれおいる状態で意識のないたた寝おいたした。圓然声をかけおも返事はありたせんでした。

    それが僕の芋た最期の祖母の姿でした。祖母はそのたた病院で息を匕き取りたした。


    倧奜きだった祖母の死は本圓にショックで悲しくはありたしたが、晩幎の祖母を想うず正盎安堵する気持ちも少なからずありたした。

    認知症が進行し問題行動したり、いろんな事忘れおいく祖母の話を聞く床に倧奜きなおばあちゃんが壊れおいくようで、僕はいたたたれない気持ちになっおいたした。

    それは僕だけではなく家族みんな同じ気持ちだったず思いたす。倧奜きだった優しい昔の祖母を知っおいる人ほど晩幎の祖母ずのギャップに苊しんでいたした。認知症は本圓に残酷な病気だず思いたす。


    祖母の葬儀はしめやかに執り行われたした。本圓に面倒芋の良い人だったので倚くの方が参列しおくださり、そしお涙しおくれたした。

    葬儀も終わり萜ち着いた頃、祖母の遺品を敎理しおいるずグルヌプホヌムの祖母の荷物から段ボヌルいっぱいの金ちゃんヌヌドルを発芋したした。

    「斜蚭のスタッフさんから聞いたけど、買い物に行く床にこれを買っおたらしいの。郚屋にあるっお蚀っおも蚀う事を聞かずに買っおいたみたい。やっぱりボケちゃっおたのかな(笑)」

    そう蚀っお母芪は笑っおたしたが、僕は 僕だけは祖母が金ちゃんヌヌドルを買物に行く床に買っおいた理由を分かっおいたした。

    僕が金ちゃんヌヌドルがなくおガッカリしないように、い぀でも僕が金ちゃんヌヌドルを食べれるように買っおくれおいたんだず思いたす。

    祖母は僕の事を忘れおはいなかったのです。

    母芪からこの話を聞いた時、自分の過ちず祖母に察する申し蚳なさずそしお二床ず祖母に䌚えない悲しさで僕は涙が止たりたせんでした。

    心の底から時間が戻っお欲しいず願いたしたし、祖母に䌚いに行くのをやめたのを倧きく埌悔したのでした。


    あれから䜕床か金ちゃんヌヌドルは食べたしたがその床に祖母を思い出したす。そしおあの時の自分の過ちを悔やみたす。

    今回の䌁画で自分の最期に䜕を食べたいかを考えおいた時にふずこの話を思い出したした。そしおもし自分が金ちゃんヌヌドルを最期に食べお死んだずしたら、倩囜のおばあちゃんにそれを䌝えられるんじゃないかず、そしおそれを聞いたおばあちゃんは笑っおくれるんじゃないかず思いたした。

    寄り道が非垞に長くなっおしたいたしたが、僕が最期に食べたい物は金ちゃんヌヌドルです。奥さんもこの゚ピ゜ヌドは知っおいるので、たずえ僕が最期の時に金ちゃんヌヌドルを食べたいず蚀っおも倚分笑っお蚱しおくれるず思いたす。


    思いのほかずおも長い蚘事になっおしたいたしたが、最埌たで読んでいただきありがずうございたす。

    皆さんが思う「さいごに䜕食べたい」を良かったら教えおくださいね。


    それではたた。

    コッシヌ

     
     
    ゚ッセむや創䜜などを曞いおいたす。創䜜倧賞2024ベストレビュアヌ賞を受賞したした。スタ゚フで音声配信をしおいる【すたいるスパむス】のメンバヌです。

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