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「ケンカするなら消すよ!」それでも今日も一緒に見る

※この記事は、RISU Japan株式会社様より寝かしつけプロジェクター「Astrum」をご提供いただき、三兄弟と実際に使用した感想を書いています。

本当を言えば、3人で寝る前に静かに映像を眺めて、そのまま眠りにつくのが理想だった。

Astrumは、壁や天井に映像を映して楽しむ寝かしつけプロジェクター。図鑑や歌などのコンテンツがあり、わが家では長男・次男・三男が順番に、その日見たいものを選んでいる。

今日は長男、明日は次男、その次は三男。そんなふうに回している。

暗い寝室で、3兄弟が並んで壁を見る。図鑑や歌のコンテンツを穏やかに楽しんで、「じゃあ、おやすみ」とそのまま目を閉じる。

Astrumを使い始めた頃、私はそんな夜をなんとなく想像していた。

でも、現実はそんなにきれいにはいかない。

長男は、静かに見たい。

映像を見ながら、流れてくる説明をちゃんと聞きたい。図鑑のコンテンツなら、生き物の名前や特徴を聞き逃したくないらしい。

だから、映像が始まると比較的じっとしている。画面を見て、説明を聞いて、気になったところだけぽつっと口にする。

一方、次男は少し違う。

暗い寝室で、壁に大きく映像が映る。その状況そのものが、まだまだ楽しい。

ベッドの上でゴソゴソ動いたり、楽しくなって声が大きくなったりする。

そして次男は、映像を見て思ったことを、その場ですぐ私に伝えたい。

「あ! ママ、見て!」
「これさぁ!」
「これ知ってる!」

説明の音声が流れていようがお構いなしだ。

続きを聞くことよりも、今見つけたもの、今思ったことを、とにかく今、ママに伝えたい。

そんな次男の声が説明にかぶると、長男が言う。

「ちょっと! 聞こえないよ!」

次男は一瞬静かになる。

でも、しばらくするとまた、

「あのさ、ママ?」

長男がまた、

「だから静かにして!」となる。

これだけでも十分にぎやかなのだけれど、そこに三男もいる。

三男はもっと分かりやすい。

自分が選ぶ順番の日ではなくても、

「はたらくくるま!」
「きらきらぼし!」

と訴えている。

長男が選んだコンテンツを見ている日も、次男が選んだものを見ている日も、三男の希望はだいたいいつも同じ。

はたらくくるま。
それか、歌のコンテンツに入っている英語のきらきら星。

昨日も見た。一昨日も見た。それでも今日も見たい。

2歳児に「今日はお兄ちゃんの番だからね」と言ったところで、一応分かってはいても、見たい気持ちそのものが消えるわけではない。

「はたらくくるま、みたい」

「今日は長男くんの番だよ」

「きらきらぼし、みたい」

「今日はこれ見るって」

そんなやりとりが、映像の横で続くこともある。

正直、「ケンカするなら消すよ!」と言ったことも何度かある。

せっかく寝る前にみんなで楽しもうと思ってつけているのに、言い合いが始まると、私もだんだん余裕がなくなる。

長男の気持ちはよく分かる。

せっかく興味を持って聞いているのに、肝心の説明が聞こえなかったら嫌だろう。「静かにしてよ」と言いたくなるのも、もっともだと思う。

でも、次男だって邪魔をしたいわけではない。

むしろ、すごく楽しんでいるから話しかけてくるのだ。

「これ面白い!」
「こんなのいた!」

そう思った瞬間に、誰かに伝えたい。そして、その相手が今のところだいたい私なのだ。

説明の続きを聞くことよりも、今見つけたことを言いたい。今思ったことを聞いてほしい。

三男も、わがままを言いたいというより、昨日見た大好きなものを今日も見たい。ただそれだけなのだと思う。

誰も悪くない。

でも、3人一緒になると、ちょっとうるさい。

静かに集中したい長男。
見つけたことを全部その場で伝えたい次男。
自分の好きなものを今すぐ見たい三男。

同じ壁を見ているのに、3人の楽しみ方は全然違う。

6歳と4歳と2歳。

考えてみれば、それぞれ見方が違って当然なのかもしれない。

私は「3人で一緒に見る」ということを、3人が静かに並び、同じように映像を楽しむことだと思っていた。

でも、そんなに都合よくはいかない。

それでも、ときどき急に静かになる瞬間が訪れる。

図鑑のコンテンツを見ていたとき、映像から声が流れた。

「アンキロサウルス」

すると、

「アンキロサウルス」
「アンキオサウルス」
「あんきおあうーしゅ」

三人が、ほとんど同時に復唱した。

さっきまで長男は次男に怒っていたし、次男は私に話しかけていたし、三男は「はたらくくるま」と訴えていたのに。

その瞬間だけ、三人とも同じものを見て、同じ言葉を口にしている。

私はそれを横で聞きながら、ちょっと笑ってしまった。

3人とも、見ているところも、聞いているところも違う。好きなものも違う。楽しみ方も違う。

それでも時々、同じところで反応して、同じ言葉を口にする。

私が思っていた「一緒に見る」は、3人が静かに並んで同じように見ることだった。

でも本当は、こんなふうにバラバラに楽しみながら、ときどき同じところで笑ったり、同じ言葉を口にしたりすることなのかもしれない。

Astrumをつければ、毎晩穏やかな寝かしつけが完成する。

そんなわけではない。

「静かにして!」

「今、説明してるよ!」

「今日はそれじゃないよ!」

と、私が言う夜だって普通にある。

理想だった「3人で静かに眺めて、そのまま眠る夜」とは、だいぶ違う。

でも、急に静かになる瞬間がある。

3人で同じ壁を見て、

「アンキロサウルス」
「アンキオサウルス」
「あんきおあうーしゅ」

と、同じ言葉を口にしている。

さっきまであんなにうるさかったのに。

まあ、こういう時間も悪くない。

たぶん明日も、また見る。


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