
コンタクトレンズが入らなくても|創作大賞2026エッセイ部門
やっほー!
リベンジ夜更かしで絶不調!
気だるい体に鞭打って6時半に起きた40代。
私の名前はたまご!
どこにでもいる平凡な専業主婦。
やっほーとか言ってみたけれどくだらねぇ。
今朝はおそらくコンタクトレンズが入らないだろうな。目が浮腫みすぎてる。
なんでリベンジ夜更かしなんかして動画を未漁ってしまったんだっけ。
そうそう、小学生の次男が野獣先輩がどうこうとか、ヒカキンのオニチャがどうとかこうとか。
しまいには「ママの鼻は高くていいな。交換してほしい」と駄々をこねて疲れたからだった。
私が「ママの鼻は高いわけじゃなくて存在感がない忘れ鼻ってやつなだけ。まあ忘れ鼻は最近の美人の条件らしいけどね」
次男「、、、つまり良い鼻ってことなのでは」
私「、、、うちら柳楽優弥好きじゃん? 柳楽優弥の鼻を見てごらんなさいよ。丸々としてる!
つまり目や口とのバランスが良いのよ。鼻が高ければ良いってもんじゃなくない?」
必死に説得を試みたけれど次男はそのトピックに飽きたらしく、スポイトでお水を入れて偽物の煙が出る謎の剣で遊んでいた。
高校生の長男は最近「だー」しか言わない。
「ご飯食べる?」と聞くと「だー」(食べる)。
「テストどうだった?」「だー」(まあまあ)。
夜10時に私がお皿を洗っていると近づいてきて「だー」(ちょっと眠い)。一応無視はされていないわけで。反抗期ではないことにホッとしている。
そして我が家の面白ネタは夫である。
人を「笑わせる側」と「笑う側」に分けるとしたら夫はどちらにも属さない。
「笑われる側」にいるからである。爆笑。
ずいぶん前から無呼吸症候群に悩まされている夫は守銭奴ながらも数々の秘密兵器購入で無呼吸と戦ってきた戦士だ。
鼻を広げるテープなどのアイテムだけでなく、鼻の神経を切断してアレルギー症状を抑える手術、鼻の粘膜をこそげとる手術に始まり扁桃腺まで切除してしまった。恐るべき勇者だ。
手術後、パンパンにコットンが詰められた鼻や、涙目でストローで流動力を摂取する夫を見て吹き出しそうになるが、そこは吹き出さずに健気に介助する、と思いきややっぱり笑ってしまうまあまあひどい私である。
最近「横向き寝にならざるを得ないリュックサック」と「無呼吸になると音で気づかせてくれる指輪」を購入し良い感じに無呼吸はおさまっている。
私の好きな言葉に
「laugh is a rescue」がある。
リベンジ夜更かしをしてしまっても、コンタクトレンズが入らなくても、息子たちに疲れさせられても、時病持ちの夫がいても、ちょっとだけ笑えればその日は幸せ。
そしてその日が続いて、人生が続いていく。
おしまい。