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字母歌「つきそめ」──御代と黄泉の対歌

    益子禅一朗

    以前、「つきそめの詩学」と題して、一篇の詩的記事を掲載しました。

    今回はその中から、核となる字母歌(パングラム)を取り出し、
    “バージョン陰”をわずかに修正したうえで再展示します。


    《字母歌「つきそめ」ver.陽》

    つきそめひとへに(桃花染単衣に)
    あゐをはく(藍を履く)
    るりいろのけん(瑠璃色の剣)
    たうこもち(桃弧持ち)
    われほむらさす(我、焔さす)
    まかねえて(真金得て)
    みよせおふや(御代背負ふや)
    しなぬゆゑ(死なぬゆゑ)

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    《字母歌「つきそめ」ver.陰》

    つきそめひとへに(桃花染単衣に)
    あゐをはく(藍を履く)
    るりいろのけん(瑠璃色の剣)
    たうこもち(桃弧持ち)
    われほむらさす(我、焔さす)
    まかねえて(真金得て)
    よみせおふや(黄泉背負ふや)
    しなぬゆゑ(死なぬゆゑ)

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    前は「御代(国家、治世)」とその裏にある「闇(業、深淵)」の対比でしたが、
    今回は「御代(この世)」vs「黄泉(あの世)」として対置しております。


    みよ↔︎よみ。
    字の転倒が、世界をも反転させる。

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