
【短編小説】 好きなあなたと
紺色のセーラー服に真っ赤なリボン、
横を通れば一度は振り向く長い黒髪の少女は
2019年9月✕日、星の仲間のなる決意をした。
その夜は満天の星空だった、この星たちの
仲間になれるなんてなんて幸せなんだろう。
家を飛び出し、靴も履かず、大きな川にかかる橋に着いた。少女は川に飛び込むのが夢だった。
だって魚は自由だ、のびのびと優雅に泳いでいる。
「あの世でも一緒だね。」
そう呟いて飛び込んだ。
飛び込むときの恐怖や不安はなかった、
ただ、命を絶つにあたって走馬灯が見えた。
こんな人生に走馬灯なんていらないのに。
脳裏で、あることを思い出した。
これは、ある一人の少女が最期に見た走馬灯の話である。
4月
私は新しい制服に身を包みキラキラとした瞳で
入学した。登校して一ヶ月間は良かった。
友達もできた。グループもいい感じだ。
この楽しい学校生活がこんなことになるなんて。
5月
いつも通り登校すると、なにかおかしい
皆の様子がおかしい。
いつも挨拶したら返してくれるあの子も、
「おはよう!!」と飛びついてくるあの子も
居なかった。
そしてみんなざわめきを抑えられない
状況だった。
2人の机に花瓶に白い百合、私は崩れ落ちた。
「あ、え、あ」
声が出なかった。なんでか後から聞いた。
ふたりとも、いや2人で命を絶ったらしい
なにがあったの、
何も私には教えてはくれなかった。
そして気づいた。2人が死んだショックより。
どこか仲間外れにされた気持ちが強いことに。
私は2人に腹が立った。
そこから、一緒にいた私が2人を追い詰めた
というデマが広まった。
陰で悪口を言ってたやら、
水をかけて溺れさせようとしたやら
最終的には絶対に2人が書いたはずじゃない遺書が出てきた。
その文章にはこう書かれていた。
「今までありがとうございました。あと、加害者は一生苦しんで。」
ああ、加害者なんてばからしい!!
私は追い詰めたわけではない、
勝手にあなたたちが
追い詰められて被害者ヅラしただけでしょ!!
私は悪口を陰でなんて言ってない、
SNSで大々的に投稿した。
水をかけて溺れさせる??
水をかけることはしない、
そんなのじゃ苦しむ顔が見えないよね?
便器に顔をつっこませることはしたけどww
そして9月、私はいじめる対象がいないことに
不満になった、これだと
私がテキトーなこと言われるだけ
なので私は2人を追いかけることにした。
だってつまんないんだもん!!
「あの世でも一緒だね!!」
そう思い期待を胸に溺死した。