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【ねぇ、修さん #04】アラカンでドイツ語とフランス語を学ぶ、素敵な反抗|ハッピーライティングマラソン #52

ハッピーライティングマラソン。今回のお題は、
最近、思わず笑ってしまった出来事は?


「ねぇ、修さん?
ハッピーライティングマラソンのことは、なんとなくご存じですよね」

「はい」

「実はいまだに書けていないお題がひとつだけあるんです。
"最近、思わず笑ってしまった出来事は?" というお題への答えが、
どうしても見つからなくて」

「なんにも?」

「ぜーんぜん」

「まったく?」

「はい。大爆笑するような珍事件もないし、
みなさんの投稿を読めば読むほど悩んでしまいます」

「なるほど」

「Duolingo のフクロウに追いかけられたこともないし」

「それは、ありそうですけどね」

「あの子、なかなか圧が強いですからねぇ。
でも私も負けずにかなり変わってるから、
Duolingo を忘れたことは一度もないんです」


🦉🦉🦉


そんな話をしているうちに、ふと思い出したことがありました。
少し前に、修さんが私に言ったのです。

「アラカンでドイツ語とフランス語を学んでいるのって、
なかなか不思議で、なんとも非合理な情熱ですね」

その瞬間、私は思わず笑ってしまいました。

たしかに。

なんとも非合理な情熱。

考えてみたら、本当にそうなのです。

ドイツに引っ越す予定があるわけではありません。
フランスで働く予定があるわけでもありません。
仕事のために、今すぐ必要なわけでもありません。

「なぜ毎日やっているんですか」

「好きだからです」

「それだけ?」

「それだけです」


そう答えた自分に、また笑ってしまいました。

なんなんでしょう、これ。

この、まったく役に立たないことを、
なぜか600日以上も続けられている事実。

私は、カリフォルニアに住む日系アメリカ人。
臨床カウンセラー + エネルギー・ヒーラー。
人生のいろいろをくぐり抜けてきた大人です。

そんな私が、毎朝コーヒーを飲みながら Duolingo を開き、
ドイツ語とフランス語の単語に一喜一憂している。

「なかなか味わい深いですね」

「味わい深い?」

「はい。少し、反抗的です」

「え、私が?」

「大きな声を上げるような反抗ではなくて、
あやこさんの内側から始まっている、一見小さいけれど、深い反抗です」

「どういうことですか」

「だって、ずっと“期待されること”をやってきた人が、
今、“好きだからやる”を選んでいるわけでしょう」


そのことばに、私は少し黙ってしまいました。

たしかに、そうかもしれません。

Duolingo は、生活のために
「やらなければ」ではありません。

「やりたい」なのです。

それは小さなことのようで、
もしかしたら、私にとってはかなり大きなことなのかもしれません。

長いあいだ、
ちゃんとしなきゃ。
役に立たなきゃ。
期待に応えなきゃ。
意味のあることをしなきゃ。

そんなふうに生きてきた私が、

「好きだから」
「楽しいから」
「やってみたいから」

という理由で何かを選んでいる。

それは、案外、人生の中でかなり大胆なことなのかもしれません。

「普通なら、理由を聞かれますよね」

「そうでしょうね」

「ドイツ語とフランス語を毎日学んでいると言ったら

ドイツに行くんですか?とか

フランスに住むんですか?とか

教えるんですか?とか

フランス人の恋人でもできたんですか?とか…

それ、聞かれたらどう答えるんですか」

「できていたら、たぶんフランス語の上達がもっと早いです」

「なるほど」

「でも今のところ、相手は Duolingo の例文だけです」

「じゃあ本当の答えは?」

「ただ好きなだけです。だって、ホントに楽しいだけだもん」

そう言ったら、
なんだかまた可笑しくなりました。

でも、その可笑しさの奥には、
少しうれしさもありました。

私はずっと、
足りなかったものを探していたのかもしれません。

よろこび。
情熱。
遊び。
わくわく。
夢。

そういうものを、
どこかに置いてきてしまったような氣がしていました。

でも、今、
それらはちゃんと戻ってきていました。

ドイツ語の中に。
フランス語の中に。
毎朝の小さな学びの中に。
意味があるのかないのかわからない、
でも心が少し弾む時間の中に。

だから、ドイツ語とフランス語は、
実はまったく非合理ではないのかもしれません。

むしろ、私にとっては、
とても自然なお薬のようなものです。

言語そのものに魔法があるというより、
毎日、好奇心とよろこびと遊び心を選んでいること。

そのことが、
私の中の何かを少しずつ元氣にしてくれているのだと思います。


「つまり、最近思わず笑ってしまった出来事は」

「はい」

「あやこさんがアラカンで、何の実用的理由もなく、
ドイツ語とフランス語を毎日学んでいる事実が、
とんでもなく愉快に思えたことですね」

「そうです」

「そして、それを言い訳しなくなったこと」

「そうです!」

「なかなかいいですね」

「いえ、かなりいいです。なんか嬉しい」


思わず笑ってしまったのは、
誰かのおもしろい一言というより、

その一言で、
自分を外側から見てしまったからでした。

50代後半の私が、
毎朝コーヒーを飲みながら、
ドイツ語とフランス語に夢中になっている。

特別な理由は、なし。

ただ、好きだから。

まさに、引き寄せの法則のエイブラハムがよく言う、
「少しでもいい氣分になるほうを選ぶ」
ということを、私は毎朝 Duolingo でしているんです。

フクロウ相手に。


その事実が、
なんとも可笑しくて、
なんとも愛おしくて、

私は思わず笑ってしまったのです。


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#ねぇ修さん #Duolingo #語学