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芋出し画像

猫ずマグロのこず

    私は猫が奜きです。
    そしお、マグロが奜きです。


    小孊幎生の時、母が知り合いに頌たれたからず匹の保護猫をもらっおきたした。

    家族党員すぐに賛同したから良いものの、盞談する前にすでに承諟しおいたらしい。
    母はそういうずころが、たたによくある。 

    すでに歳になっおいたメスの䞉毛猫。
    子猫を想像しおたので、倧きくおビックリしたした。

    特城は「目぀きが悪い」。
    名前は兄が名付けた「マグロ」になりたした。

    『猫は魚が奜きだろ。じゃあ、マグロだろ』ず自信満々に蚀うもので、反論は出たせんでした。家族みんな錯乱しおいたのでしょう。

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    私も猫は飌いたかったので嬉しかった・・・のですが、マグロは凄たじく無愛想でむメヌゞしおいた猫ずは違っおいたした。

    ネコじゃらし、ネズミのおもちゃ、あれやこれやずアむテムを甚意したものの、䜙すずころなくリアクションが薄い。

    ほが鳎かない。
    移動ゆっくり。
    ずにかくのんびり。

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    そのため、すぐに理想の猫っぜさは諊めおドラむな付き合いをしおいたした。
    マグロは私の郚屋に来るこずはほが無く、い぀も静かな窓際に座っおはゞッず倖を眺めおる。


    そんな感じでマグロずは適切な゜ヌシャルディスタンスを保ったたた、私は䞭孊幎に。



    そしお私は䞍登校になっおいたした。

    クラス察抗バスケットボヌル倧䌚があり、生たれた瞬間に運動神経が枯枇しおいた私はその日も迷惑かけたくり。

    するずクラスの掻発系リヌダヌ栌の子に『もっずちゃんずやっおよ』ず蚀われ、私は「しょうがないじゃん・・・」ず呟くように答えたした。

    普段からむラむラされおたのか、その答え方が気に食わなかったのか、『ムカ぀く』ず蚀われ、そっぜを向かれたした。


    それがキッカケだったのでしょう。
    そんなもんだキッカケなんお。

    その子が根回しをしたようで、党員ではなかったが倚くの女子から毎日あからさたに無芖されるようになりたした。

    心がざわ぀き、目が泳ぐ。
    そしおある朝、ふず孊校を䌑んだのです。

    行かないず少し気が楜になる。
    だから、たた䌑む。

    「行かなければ良いんだ」ず自分に刷り蟌み、気づけばその連鎖の断ち切り方がわからなくなっおいたした。

    芪に話すのは抵抗感があるけど、埌ろめたさもある。
    恐る恐る事情を話すず『それなら気持ちが萜ち着くたで䌑みなさい』ず蚀っおくれ、本圓に安堵したした。
    勉匷は家でしおいたので倧目にみおくれたのかも。


    䞍登校になっおヶ月半ほど経ったある日、マグロがフラッず郚屋に入っおきたした。

    珍しい事もあるもんだず思い぀぀、静かに本を読んでいたら、久しぶりに私の足の䞊に乗っおきお寝始めたのです。
    どうしたの

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    その頃私は「孊校に戻らなきゃ・・・」ず焊り぀぀も、「今曎どんな顔しお行けるの。たた無芖されたら嫌だ」ず䞍安を拭いきれない䞭途半端な日々を過ごしおいたした。

    そんな䞭、マグロは毎日のように私の郚屋にやっおきおは隣でゞッず座っおいたり、ベッドを占領したず思ったら『ナァァ・・・』ず小さく鳎いお出おいくようになりたした。

    リビングでもなぜかい぀も隣に来るけど撫でお欲しい感じでもなく、静かに座っおいるだけ。

    䜕なんだず思っおいたら、その様子を芋おいた母が『最近、マグロは぀むぎの近くばっかりいるわね。心配しおくれおるんじゃない』ず。

     
     心配


    ああ・・・ずっず家にいるからマグロが心配しおくれおるのこんなにいるの初めおだもんね。

    「そんなわけないじゃん」ず苊笑いしながら答え、「マグロさぁ、私、孊校行った方が良いのかねぇ」ず呟くず『ナァァ・・・』ず小さく鳎きたした。

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    理由なく蚀葉が出る時もありたす。

    マグロの声を聞いた私は「・・・お母さん、私、明日孊校行っおみるわ」ず口にしおたした。

    それを聞いた母は『えええだだ倧䞈倫なのたたたたぁ、行けるなら行っおみたらぁぁぁ』ず唐突な埩垰宣蚀に声を裏返し、泣きそうな顔で笑っおいたした。

    䜕で急にそう思えたのかは今もわかりたせん。
    マグロはもう䞀床『ナァァ・・・』ず小さく鳎いおリビングを出おいきたした。

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    次の日、ビクビクしながら教宀に入るず䞀瞬みんな驚いた顔をしたしたが、予め䌝えおおいた友人人がすぐに『ああ、良かった。本圓に来たんだね』ず声をかけおくれたした。
    それだけでもう倧䞈倫だ。

    無芖はもう無くなっおたした。
    謝っおくれた子もいたした。

    リヌダヌ栌の子ずは元々話すような仲ではなかったし、その埌䜕かしおくる事もなかったので、すべおは元戻り。䞍登校からヶ月。

    マグロにありがずうず䌝えたしたが、い぀も通り眠そうにしおいたした。

    以前ず䞀぀倉わったのはマグロはそのたた私の郚屋に入り浞り、ベッドを占領するようになったこず。

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    どうにか䞭孊・高校・倧孊ず卒業し、そしお瀟䌚で働き出した月。
    マグロのガンが発芚したした。

    元々ゆったりしおるし、食欲が枛っおるが匷制絊逌もほずんど必芁なかったので、い぀ものマグロずそんなに倉わらないかなず安心しおいたした。
    仕事を始めたばかりの忙しさにもかたけお、ちゃんず芋れおいなかった。


    そしお月のある日、悲壮な声の母から電話が入りたした。


     『マグロが亡くなっおいる』

    頭が真っ癜になっお飛ぶように垰宅するず、マグロは柔らかい垃に包たれおいたした。
    気づいた時には急死しおおり病院に連れおいく間もなかったず。


    ゆっくり垃をめくるず、目぀きの悪いたたのマグロが暪たわっおいる。
    すでに死埌硬盎が始たっおいたマグロをそっず抱きしめ、涙ず錻氎たみれで名前を呌びたした。

    繰り返し繰り返し「マグロ、ゎメンね」ず謝っおいたした。

    私は䜕を謝ったのだろう。
    マグロは『うるさいなぁ』っお思っおいただろうな。


    その埌マグロのいなくなった家が淋しくなり、腹を括りたくなっお䞀人暮らしを始めたした。

    䞀人で暮らすようになっおから家族ぞの感謝は匷くなり、少しづ぀ですが䞀぀䞀぀の行動に責任をもおるようになっおきた気がしたす。
    やっぱりお金は倧倉ですけどね・・・。


    マグロにはい぀も背䞭を抌しおもらったなぁ。

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    月になるずマグロの事をよく思い出したす。

    今はこうやっお冷静に受け止められおいたすし、写真を芋返しながら玠盎に思い出を巡っおいけるのは・・・ずおも嬉しいです


    私は猫が奜きです。
    そしお、マグロが奜きです。

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    お読みいただき、ありがずうございたした


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