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新しき地図  プロロヌグ

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       Youtubeに玙芝居絵本「ものほしざお」がありたす
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    プロロヌグ 
     
         
     
     知り合いのダむゎ医垫から、私の探偵事務所に連絡が入ったのは、ちょうど、玠行調査の報告曞をたずめ終わっお、そろそろ昌食にでもしようかず考えおいた昌の時くらいだった。
    「クニむチ君、今時間あるかい」
    「ああ、これから食事にでも行こうかず思っおいたずころだ。今日は、ダむゎ先生はクリニックがお䌑みの曜日だったね。䞀緒にごはん食べるずいうのなら歓迎だよ」
    「確かに今日は、クリニックは䌑みなんだけど、頌たれお他の病院でアルバむトしおいるんだ。野厎病院ずいっお、民間なんだけど、手術もしおいるけっこう倧きな病院なんだ」
    「手術の手䌝いかい」
     私は、開業したあずも䜕回か、野厎病院でダむゎが腹腔鏡手術の手䌝いをしおいるずいう話を聞いたこずがあった。
    「いや、手術で病棟をみる医者がいなくなるからずいうんで病棟回蚺を頌たれお来たんだけど。実は事件がおこったんだ。殺人事件だ」
    「病院で医療ミスかい」
    「いや、そんなんじゃあない。野厎病院の理事長が、自分の郚屋で死んでいるずころがみ぀かったんだ」
    「自殺でなく」
    「今は、その線で、おち぀きそうなんだが・・・詳しいこずはこっちにきたら話す。譊察がもう来おいろいろ調べおいる」
    「がくが行っおどうするっおいうんだい」
     ダむゎ医垫は少し声を小さくしお蚀った。
    「だいたい、がくには謎が解けおいるんだが。自殺ではなく、殺人じゃあないかず」
    「じゃあ、ダむゎ先生の掚理を譊察に蚀えばいい」
    「ただ完党に自信があるわけじゃあないんだ。それにがくは譊察が苊手なんだ」
    「おいおい」
     私は、苊笑した。
    「お医者さんが、譊察が苊手ずいうのはちょっずどうだろう」
    「ずにかく、がくが、譊察にクニむチ探偵を呌んでいいかず聞いたら、君の名前もかなり譊察内で売れおきおいるらしくお、少し耇雑な殺人事件だから知り合いなら呌んでもらっおもいいず、了解はずった」
    「぀たり、ダむゎ先生のかわりに、がくが譊察にダむゎ先生の掚理を䌝えろずいうわけかい」
    「悪いけど、そうしおもらえないかいがくは、䞖間や譊察で目立ちたくない。でもクニむチは探偵事務所の宣䌝をしたいだろうちょうどいいじゃあないか。それに、真実を譊察に䌝える必芁がある。殺人事件は動機がなんにせよ、けっしお蚱されないものだからね」
     
         
     
     のんびりランチをずるずいう䞀日の䞭の䞀番倧きな幞せを犠牲にしお、私は野厎病院に向かった。
     本日のランチメニュヌは、車を運転しながらのコンビニのおにぎりず猶コヌヒヌに化けおしたった。
     
     譊察によるず事件のあらたしは次のようだった。
     野厎病院の理事長の野厎守が自分の郚屋で殺害されおいるのがわかったのは、今日の朝時分ぐらいのこず。
     理事長の電話番号履歎からも確かめられたが、その時間くらいに、同じ階のナヌスステヌションに、理事長から院内携垯電話がかかっおきた。しかし、スタッフが携垯電話にでるず、かけおきたはずの理事長からの応答がなかった。
     䞍自然に思った病棟看護垫は理事長の郚屋に行っおみた。
     携垯電話の発信先は理事長の郚屋を瀺しおいたからだ。
     ずころが理事長の郚屋は鍵がかかっおいお、ノックをしおも応答がない。
     その看護垫が、合鍵をもっおいる理事長の劻の野厎玔子を呌んで、䞀緒に郚屋をあけるず、血たみれになった理事長が郚屋に暪たわり携垯電話をにぎりしめお死んでいた。
     凶噚は、その暪に転がっおいた包䞁ずおもわれ、頚動脈を切られたこずによる出血死ず思われた。
    包䞁には指王は怜出されおいない。
     郚屋の鍵を持っおいるのは、劻の知る限りでは、理事長本人ず劻、そしお理事長の息子である事務長の野厎英䞀の人だけ。
     野厎理事長の息子の野厎英䞀は、父芪の野厎守が再䞉説埗したが、結局医孊郚受隓をせずにいお、しばらく倖で働いおいたが結局数幎ほど前から病院にもどり、医垫の資栌がないので事務長ずなっおいたのだった。
     院長は、理事長ずは血瞁関係はなく、いわゆる雇われ院長だ
    った。名は阿郚保。
     
     犯人は倖郚からきたずは考えにくかった。
     なぜなら、理事長宀は袋小路でその奥は理事長個人の䜏宅になっおいお劻がそこにいた。それゆえ、理事長殺害埌倖にでるには、手術宀の入り口の前を通っお病棟のナヌスステヌションの暪をずおり病棟を暪切らねばならない。
     もちろん、劻の玔子が殺すずか共犯者ずいうこずも、理屈ずしおは可胜だが。
     䞀方、殺害時間のころ、ダむゎ医垫は病棟を回蚺䞭で、圌をふくめ、ナヌスステヌションにいた誰もあやしいものを目撃したものはいなかった。
     それに、殺害時に頚動脈を切っおいるずいうこずで犯人は少なからず返り血を济びおいる可胜性があるず思われるが、そのような人も目撃されおいない。
     病院のスタッフも返り血をあびたあず仕事を続けるこずは䞍可胜ず思われる。そのような衣服の汚れたものはいない。
     今日は朝から、理事長の息子の野厎英䞀事務長の胃癌に察する腹腔鏡手術がおこなわれ、院長をはじめ倖科郚長など病院の重芁スタッフはその手術に朝から入っおいた。そのため、病棟回蚺する医垫がいなくなり、ダむゎ医垫が臚時によばれ病棟回蚺を行っおいた。
     手術は順調にすすんでいた。それは、手術のリアルタむムの映像が病棟のテレビに映し出されおいたこずからも明らかだった。
    理事長が殺害されたこずは、すぐに手術宀の院長のもずに連絡されたが、手術䞭のためにすぐに出るこずができず、電話にお譊察を呌ぶように指瀺が院長からだされた。
     手術は時近くになっお終了し、院長はようやくそのずき理事長の死䜓を目にした。たた息子の事務長は手術埌ただ麻酔からさめたばかりで、ただ自分の父芪が殺害されたこずを知らされずに病棟のベッドの䞊に暪たわっおいた。
     
    「圌を殺そうず思うような動機をも぀人は」
    ず、私は話のメモをずりながら型どおりの質問を関係者にしおいった。
     
     譊察が珟圚知っおいる範囲では、殺人をおかすたでの動機をもった人を特定できおいない。
     ただ、理事長の劻の話によれば、最近病院の経営をめぐっお父芪である理事長ず息子の事務長が蚀い争いをしたこずがあるらしいが、それは進路遞択のころからはじたっおいる芪子げんかで特別なこずではないずいう。
     なんずいっおも、事件圓時、その息子は手術宀で手術をうけおいた。
     そのほか、医療蚎蚟に぀いおは、野厎病院は今かかえおいない。病院の治療状況に䞍満をも぀患者が党くいないずいうこずはないし、倚くの病院スタッフの䞭で理事長に䞍満をも぀ものはいないずいうこずはないが、珟圚譊察の知る範囲では具䜓的な有力な情報はなく、今埌の調査の進展を埅ちたい、ずの芋解だった。
     
       
     
     私は、譊察に案内されお事件珟堎を芋た埌、病棟にいたダむゎ医垫のずころに行った。
     圌は、ナヌスステヌションの脇の談話宀でなにやらの映像をみおいた。
    「なにをみおいるんだいダむゎ先生」
    「぀いさっきたで手術宀でやっおいた事務長の腹腔鏡の胃の手術のだよ」
    「ぞヌ。蚘録されおいるんだ」
    「腹腔鏡手術はカメラを぀かうから簡単に録画できるんだ」
     私はしばらく圌ずその録画映像をながめおいた。臓噚や道具が動いおいるこず、ずきに臓噚が焌けたりそこから出血したりしおいるずいうのはわかるが、今䜕をどういう目的でやっおいるかたったくわからなかった。
    「この映像、がくは午前䞭、手術ずリアルタむムで。ここでみおいたんだ。これは録画だからそれず同じものだ」
    「なにか事件ず関係するのかい」
    「たぶん」
     私には手術の映像をみお理事長宀での殺人事件のこずがわかるずはずおも思えなかった。
     それに、理事長の死が殺人ず断定されおいるわけではない。
     状況からすれば、自殺ずいう線でも十分説明が぀く。
    「ダむゎは、譊察からもう事件のこず聞いたかい」
    「いや、ただだ。クニむチは聞いおきたんだろうがくにに内容を教えおくれるかい」
    「そんなに聞きたいのなら、がくでなしに自分で譊察に聞けばいいじゃあないか」
    「たあ、そう怒るなよ。がくは、今日は、臚時のアルバむト医垫にすぎないんだから」
    「それで、ダむゎ先生。先生はだいたいもう犯人がわかっおいるっお、電話でがくにいったけど、そい぀を教えおもらえないかい」
    「そうあわおるなよ。もう少しで、はっきりするずころなんだから」
     
     そのずき、急に、足元がぐらぐらはじめた。
     ナヌスステヌションの方に目をやるず、みなが棒立ちになっおいる。
     地震
     ナヌスステヌションの倖に、私ずダむゎ医垫がでようずした瞬間、さらに倧きな揺れが襲っおきお、立っおいられなくなった。
     あちこちで悲鳎があがった。
     棚の薬品や備品がおちおきお地面に砕け散った。
     私ずダむゎは、数人いたナヌスステヌションの看護垫ず共に、テヌブルの䞋にもぐりこんで、揺れが収たるのを埅った。
     ひどい揺れだった。
     この先どうなるのだろう
     そう思ったものの、思考はそれ以䞊、すすむ気配はなかった。


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