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【詩】三月は #シロクマ文芸部

    小石ゆうべ

    三月はライオンのようにやってくる、ということわざがあるらしい。君もまるきり同じだったね。突然の嵐のように激しく、鮮やかにわたしの胸の扉を蹴破ってきた。

    例えるならグリーン。始まりの、生命の色だ。他人も呼吸しているということを初めて知った。君がわたしに人間を教えてくれた。恨んでいます。

    知らないままなら、他人のことを都会のビル街みたいにキラキラしたものだと信じていられたのに。美しい花のように棘を持ち、毒をもたらし、やがては枯れて腐っていくなんて知りたくなかった。

    君も最後は醜くどろどろに溶けて行った。牙は折れ、たてがみはへばりつき、よろめく足取りはみじめったらしく。それでも、太い首の血管は定期的に脈打っていた。確かに呼吸をしていたんだ。

     
     
     
    自分のために”何か”を始めたくて、色々挑戦しています|エッセイときどき小説

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