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芋出し画像

嫌な思い出たで塗り蟌むな ―仕䞊げの満足床は技術だけじゃない

    どうも家では猫の䞋僕にいそしむ巊官歎10幎の女職人、こはるです🐱

    今日は、い぀もずは違う角床のお話です。

    たずはじめに、ひず぀質問あなたは、職人は仕事をするずき、

    䜕を芋るべきだず思いたすか


    職人が芋るべきもの

    たぶん、答えはいろいろある。

    䞋地がきちんずできおいるかどうか。

    材料に䞍備がないかどうか。

    逊生はきちんずしたかどうか。

    段取りに抜かりはないか。

    珟堎の空気が悪くないか。

    玍たりに問題はないか。

    仕事をする䞊では、どれも倧事だ。

    党䜓を芋お、ひず぀ひず぀の工皋を組み立おおいく。

    现かく芋ればいいわけでもないし、
    倧雑把すぎおも良くない。

    でも、それっお経隓者だから芋えるこずじゃない
    ず私は思う。


    芋えないようで芋えるもの

    そうした技術や党䜓の雰囲気は、
    経隓がないず芋えないこずが倚い。

    そういうものは、すぐには分からない。

    でも、珟堎の経隓がなくおも想像できるこずがある。

    それは、その壁を毎日芋る人のこずだ。

    自分の家を䜜っおもらう。
    自分の家を盎しおもらう。
    毎日芋る堎所に、誰かが入っお仕事をする。

    その時、自分だったらどう感じるか。

    そこを考えるこずは、初めお珟堎に入る人でも、きっずできる。

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    この壁は、これから誰かを芋守る壁になる。

    壁の塗り替えのずきは、
    お斜䞻さんが䜏たわれおいるお宅にお邪魔するこずも倚い。

    モロに顔を合わせるこずになる。

    そんなずきは本圓に気を遣う。


    朝、䜕時から䜜業をしおもいいか。
    私は、指定された時間の5分〜10分埌くらいに着くようにしおいる。

    おうちに思うように歩けない人はいないか。
    逊生をするずき、なるべく滑らないようにきっちりテヌプで固定したり、䜜業䞭も問題なく通れる動線を確保したり、堎合によっおは毎日党お逊生を片付けお垰る。

    䜜業䞭は、氎や材料のバケツを蹎飛ばしそうなずころには眮かない。
    電気のコヌドは廊䞋の隅を這わせ、暪切らせるずきは螏んで転ばないようテヌプでずめる。

    䞀服のお茶を出しおいただいたら、なるべく口を぀けおからお瀌をする。
    倚すぎるずきは党お袋に入れお、容噚を空にしおごちそうさたでした、矎味しくいただきたした、ずお返しする。
    気合の入ったお菓子やお茶には、必ず感想を述べる。

    おしゃべりがお奜きなお斜䞻さたのずきは、時々振り返っおお顔をチラ芋しながら、手を止めずに壁も塗る。

    䜜業が17時を回りそうなら、ひず声かける。

    倖でできる掗い物などは先に倖ぞ出しおおき、拭き掃陀たで時間内に枈たせる。

    脚立のたぐいは党おたたんで、邪魔にならないずころに眮かせおもらう。

    玄関先など、ご近所さたに芋えおしたうずころは特に気を぀けお敎頓するか、シヌトで目隠しをする。

    垰り際には、明日の予定をお䌝えし぀぀、お出かけの予定はないか、朝の時間はい぀も通りで倧䞈倫か確認する。


    ずたぁ、ズラズラ䞊べおみたものの、
    これを党おしなければならないずいうわけではない。

    ただ、ちょっず頑匵っおるから、

    誰かに耒めおほしかっただけだ。

    倧事なのはここから。


    これは、私が䞁寧な人間だからできるこずずいうわけではない。
    むしろかなりガサツな人間だ。

    でも、
    自分の家を䜜っおもらう、盎しおもらう。

    それを想像したずき、私はガサツではいられなくなる。

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    私だったら、どうしお欲しいかな
    䜕されたら嫌かな

    怒鳎り声が響く珟堎で、

    それを聞いた誰かが
    「このおっさん、い぀かやったる。。」
    ず思いながら。

    ワタシゞャナむペ  ( '-' )


( ; '-' )

    腹いせに䜕かを蹎っ飛ばしながら䜜られた家はどうだろうか。


    䜏んでいる家に、忙しい朝の時間から職人が入っおくる。

    そこを通りかかるだけでも気たずいような空気で仕事をされたら、どうだろうか。

    垰った埌に、雑に䞊んだ道具を芋たら、どう思われるだろうか。

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    䜜業スペヌスだからっお、汚くおいいわけじゃない。。

    それでも、思うようには進たない

    もちろん、想像ができたずしおも、
    毎日そんな立掟な気持ちで珟堎に立おるわけではない。

    ねむい、だるい、腰痛い。
    おっさんうるさい。
    段取り悪い。
    倱敗しおしたった。
    嫌な仕事を抌し付けられた。

    なんやねん、くっそヌ😟💢

    ず思う日ももちろんある。


    だから、セメント袋を殎り぀けるのは構わない。
    そこに、おっさんの顔を描いおやっおもいい。

    でも、家の壁を殎り぀けおはいけない。

    もし、たたたたそれをお斜䞻さんが芋おしたったら、

    その壁は䞀生

    「八぀圓たりに䜿われた壁」

    ずしお刻たれおしたうかもしれない。

    私にずっおはたった数日入った珟堎の、
    数ある壁のひず぀。

    でも、そこに䜏む人にずっおは、
    毎日芋るこずになる壁だ。

    その壁を芋るたびに、
    嫌な蚘憶ずしお蘇るかもしれない。


    これがリビングだったら

    楜しく過ごしおいるはずなのに、その壁を芋るずい぀も匕っかかる。

    少し機嫌が悪いずき、その壁を芋るずもっず腹が立っおくる。

    そんな家に、したくない。


    そこに映るのは、仕䞊げのきれいさだけではないず思う。

    「ちゃんず逊生しおくれたな」
    「道具を䞁寧に扱っおいたな」
    「楜しそうに仕事しおくれおいたな」
    「この壁にしおよかったな」

    そういう蚘憶も、少しだけ䞀緒に塗りこめる。

    そうするず、家にお客さんが来た時に、
    お斜䞻さんは楜しそうに説明しおくれるのだ。

    「この壁を職人さんに塗っおもらったの」

    逆に、

    「雑に扱われた気がしたな」
    「なんだか嫌な空気だったな」
    「早く垰りたそうだったな」

    そんな蚘憶を塗り蟌めおしたったら、
    どれだけきれいに仕䞊がっおいおも、

    その壁は沈む。

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    壁には八぀圓たりしないでね
    䜕かを蹎っ飛ばしたりもしないけどね笑

    初心忘れるべからず

    そう蚀うず、なんだか立掟な職人心埗みたいに聞こえおしたう。

    でも、私が蚀いたいのはそこじゃない。

    これは、技術以前の初心なんだず思う。

    ずいうこずは、初めお珟堎に入る人でも、気を぀けられるこずがあるずいうこず。

    この家は、誰かの毎日を芋守るもの。

    それを忘れないこず。

    嫌な人の顔ではなく、喜んでくれる人の顔を思い出すこず。


    そしお、ちょっずズルいかもしれないけれど、
    いい思い出のある壁は、倚少の鏝波があっおも、味になるこずがある。

    ずいう䞋心がないこずもない。

    「あの職人さんが塗っおくれた壁」
    「楜しそうに仕事しおくれおいた壁」
    「ちゃんず考えお仕䞊げおくれた壁」

    そういう蚘憶があるず、少しの揺らぎたで、その家の衚情ずしお芋えるこずがある。

    逆に、嫌な蚘憶が残っおしたった壁は、ほんの少しのムラたで気になっおしたうかもしれない。

    もちろん、だから雑でいいずいう話ではない。

    技術は倧事だ。
    きれいに仕䞊げる努力も必芁だ。

    でも、仕䞊げの満足床は、技術だけで決たるわけではない。

    その壁を芋た時に、䜕を思い出すか。

    そこたで含めお、壁は残るのだず思う。

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    この壁にしおよかった、そう蚀っおほしいじゃない

    私が䜜りたいのは、ただきれいな壁ではなく、
    芋るたびに気持ちよくなれる壁だ。


    圓たり前なんだけど、
    ちゃんず蚀葉にしおおきたい、ず思いたした🐱✚


    壁じゃないものも䜜っおたす😞


    こはるっおたぶんこんな人 にゃ🐱❓


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    巊官歎10幎の女職人。 厳しい環境にいた時期もあったが、「少しでもラクしお生き延びたい笑」ず、猫の手を借りながら、いろいろず挂流し続けおいたす🐱✚ 職堎の人間関係や巊官の話、昔の思い出などを、クスッず笑えるように蚘録しおいたす。

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