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䞃犏神シリヌズ祈玙いのりがみ線 【茜色の喫茶店】

    時代ずいう熱い波に飲たれかけた恋人ぞ。日垞の枩もりず、神様の真蚀が響く茜色の物語。

    チリヌン、
    チリヌン、チリヌン、

    祈玙いのりがみが、毘沙門倩の手元に。

    「  ふむ。䞖の䞭を倉えるずいう熱ず、愛する者を案ずる祈りが入り混じっおおるな」
    毘沙門倩は無蚀でその玙を掎み取った。

    祈玙いのりがみは、願いの重さをそのたた色に映す。
    匷ければ濃く、深ければ深く。

    手元に届いた色は、燃えるような倕暮れの空、「茜色あかねいろ」。
    圌氏の未来を信じたいずいう情熱ず、い぀傷぀くか分からない䞍安が入り混じった色だ。

    「二十代、喫茶店で働く女性  。なるほど、時代の熱気にあおられた男を、倉わらぬ日垞で芋守る者の祈りか」

    二十代 喫茶店員 和子さんの祈玙

    昭和四十幎代の孊生街。

    和子さんが働く喫茶店には、毎日のようにヘルメットを小脇に抱えた孊生たちが集たり、熱い議論を亀わしおいた。
    その䞭には、和子さんの恋人である健䞀の姿もあった。

    「この瀟䌚を倉えるんだ」ず目を茝かせる健䞀。
    和子さんはカりンタヌの向こうから、圌に淹れたおのコヌヒヌをそっず差し出す。

    圌の倢を応揎したい気持ちず、い぀か捕たったり怪我をしたりするのではないかずいう䞍安が、和子さんの胞を締め付ける。

    チリヌン、
    チリヌン、チリヌン。

    「健䞀が怪我をせず、い぀かあの熱から芚めお、二人で普通の幞せを歩めたすように  
     健䞀が無事で、たた䞀緒に笑えたすように  」

    ——その時、空から毘沙門倩の厳しい、けれど深い慈愛に満ちた声が響いた。

    「  和子よ。歊人の戊いが必ずしも刃を亀えるこずだけではないように、誰かを支えるこずもたた、䞀぀の闘いじゃ。己の堎所を守り抜け」

    争いが激化しおきた。

    運動に参加しおいる孊生たちが暎力事件を起こし、譊察に捕たった。
    健䞀の仲間の䞀人だった。

    正しさずは䜕なのか。真意はどこにあるのか。
    その境界が芋えなくなっおいる。

    その枊に飲み蟌たれおいる健䞀。
    喫茶店での仲間たちずの䌚話に、耳をふさぎたくなる思いで、和子はいたたたれずにいた。

    バリケヌドを匵った講堂に仲間たちず行こうずする健䞀を、和子は掎んで離さなかった。

    「嫌だいかないでお願いっ」
    「行く玄束したんだ離せよっ」
    「目を芚たしお冷静になっおよこれが正しい道なんかじゃない」
    「なんだず」

    叩かれる
    ずっさに身を守る和子が、健䞀から手を離した。

    その隙にずばかりに出おいく健䞀。
    和子は泣きじゃくった。

    毘沙門倩が高い空から、そんな二人を芋おいた。

    「愛を無くしお、勝利は無し」

    走っお玄束の堎所ぞ向かっおいた健䞀の胞に、神の真蚀がストヌヌンず萜ちた。

    「....っ」

    立ち止たる健䞀。
    螵きびすを返し、和子の元ぞ向かった。

    ——長い幎月を経お。

    カラヌン、カラヌン。

    神瀟の鈎を鳎らす。

    「神様、あの折には、本圓にありがずうございたした。
    俺、道を間違うずころだったよ。」

    「おじいちゃん、早く行こうよ」

    毘沙門倩が高い空から、いい仕事をしたもんだずほほ笑んだ。






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    ゚ッセむみたいなものも、たずめたした。


     
     
    はじめたしお、こごみです。 いい幎をしたおばあちゃんですが、 怖がりでのんびり屋です。 ずっず曞きたかった物語を、 少しず぀ここに眮いおいこうず思いたす。 ちょっず䞍思議な䞖界や、日垞の小さな事件など のんびり曎新ですが、 どうぞよろしくお願いしたす。

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