
等身大の哲学者(序)
働かさず、繕わず、もとの儘
皆が、お互いを思い合い、お互いの幸せを祈り、お互いに寄り添い、お互いに手を取り合い、ありのままの自分で生きることができたなら──
世界はどれほど平和になるのだろうか。
僕は、ずっとそんなことを考えてきた。
これは、ただの理想なのだろうか。
いや、違う。
人は皆、本心では平和を望み、安穏を願い、幸福に生きたいと願っている。
僕は、そのことだけは絶対に間違いないと確信している。
だからこそ、僕は『等身大の哲学者』を書き上げることを決めた。
なぜなら、僕はその答えを知っているからだ。
そう言えば、傲慢に聞こえる人もいるかもしれない。
それでも、僕は知っている。
一人でも多くの人が、
自分自身の平和と幸福を実現できるよう、
その一歩を共に歩みたい。
だから、この文を世に残す。
答えは知っている。
だが、すべては語らない。
人生で本当に求めるものは、一人ひとり違う。
そして、その答えを完成させることができるのは、僕ではない。
皆さん自身だからだ。
一人の人間が平和と幸福を実現すれば、
その人に縁する人々もまた、平和と幸福へ近づいていく。
その輪は少しずつ広がり、
やがて地域を変え、国を変え、世界を包み込む力になる。
僕は、そう信じている。
等身大の哲学者。
それは、僕のことではない。
自分自身の平和と幸福を実現していく、あなた自身のことである。
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人生とは”確信”である
皆さんは、
「人の想いの力」を信じているだろうか。
僕はよく、人に
「想像は、やがて創造となる」という話をする。
人は、自分が思い描いた未来へ向かって
生きる力を持っている。
いや、もっと正確に言えば、
人は自分が信じた未来を、自ら創り上げていく生き物なのである。
よく、水に対してポジティブな言葉とネガティブな言葉を投げかける実験が話題になる。
その真偽については様々な見解がある。
けれども、僕が伝えたいことは、
その実験の正しさではない。
人は、自分が信じた通りに、自分自身を創っていく。
この事実である。
言葉には力があると言われる。
僕は、その力とは言葉そのものではなく、
言葉によって生まれる”想い”にあると考えている。
ネガティブな言葉を口にすれば、その情景を何度も思い描く。
ポジティブな言葉を口にすれば、その未来を何度も思い描く。
そして、その積み重ねが、やがて人生そのものを形づくっていく。
それが、自分自身に向けられた言葉ならどうだろう。
ある目標を前にして、
「自分には無理かもしれない。」
そう思い続ける人は、その思い通りの人生を歩んでしまう。
一方で、
「今はまだできないかもしれない。でも、必ずやり遂げる。」
そう心に決めた人は、必ず行動を起こす。
失敗しても立ち上がる。
迷っても歩き続ける。
なぜなら、その人の中には
「必ず成し遂げる」
という確信があるからだ。
想いとは、確信が形になったものなのである。
もちろん、
「強く願えば何でも叶う」といった魔法の話ではない。
願いを実現するには、経験も必要だ。
努力も必要だ。
そのための環境を整えることも必要になる。
時には、心の病や家庭環境など、自分一人の力ではどうにもならない問題もある。
だから僕は、
「努力が足りない」
とは決して言わない。
環境を変えることが必要な人もいる。
まず心を癒やすことが必要な人もいる。
人の数だけ、それぞれの人生がある。
それでも、僕が伝えたいことは変わらない。
人生は、確信から始まる。
確信の反対は、「不信」である。
文字通り、信じていない状態だ。
一方で、「自信」という言葉もある。
しかし、自信とは、その時々の自分を信じている状態に過ぎない。
だから、状況が変われば簡単に揺らいでしまう。
だが、確信は違う。
確信とは、自分の可能性を信じ抜くことである。
そして同時に、この生命に流れる法則そのものを信じることである。
ここで、冒頭の「想像は創造となる」という話を思い出してほしい。
僕は、これを単なる言葉遊びだとは思っていない。
これは、一つの法則なのである。
自分の可能性を信じる。
生命の法則を信じる。
だからこそ、人は努力を続けることができる。
挑戦し続けることができる。
諦めずに歩み続けることができる。
人生とは、偶然の積み重ねではない。
一つひとつの「想い」が積み重なり、
「行動」となり、
「現実」となっていく。
つまり、人生とは、自らの確信が創り出した軌跡なのだ。
人生とは”確信”である。
確信とは、「必ず叶う」と思い込むことではない。
「必ず叶える」と、自らの生命に誓うことである。
その一念が、人を動かす。
行動を変え、環境を変え、人生を変えていく。
想像は、やがて創造となる。
だから僕は確信している。
一人の人間が平和と幸福を実現すれば、
その人に縁する人もまた、平和と幸福へ近づいていく。
その輪は広がり、
やがて地域を変え、国を変え、世界を包み込む。
それが、僕が『等身大の哲学者』を書こうと決めた理由である。