
キャラクターに恋して、世界に300回依頼した話⑦ ~海外コミッション入門 世界へ羽ばたけ!編(下)
※①~⑦の通し番号順にお読みください。
マガジンにもまとめています。
ここまで、海外コミッションの仕組みと可能性について書いてきました。
最後に、「どんな人に向いているか」を整理しておきます。
クライアントに向けて
海外コミッションは、全員に必要なものではありません。
ですが、あるタイプの人にとっては「ほぼ最適解」です。
・海外アーティストの絵柄が好き
これは説明不要。
・コミッションはしたいけど、skebは合わない
これも説明不要。
・自分のOCとcanon character をイチャイチャさせたい
BG3に限らず、主人公キャラクターをカスタマイズできるゲームで発生するニーズ。
あなたのTavもアスタリオンとセ〇〇スさせられますよ! (※Tav=BG3の主人公キャラ)
『海外アートコミッションではOCがほとんど』と書きましたが、このOCとcanonのイチャイチャは大きな市場があります。
(canon同士も、頼めば描いてくれるとは思います。私は見たことありませんが)
・ケモナー
日本では少数派である獣人系が性癖な人に朗報! 前にも書きましたが海外でfurryは大人気。本場なので需要も供給もはるかに大きいです。
特にNSFWは日本で供給が少ないので、依頼しなくてもサイト見るだけでも価値があるかと。
・海外のイラスト系ネットミームにアンテナを張りたい
これ、意外と大きいです。どちらかと言えばアーティストさん向けかも。
海外を見るようになってわずか2年。「こんなに流行ってるのに、日本で描いてる人ひとりもいないな」という流行を多数見ました。今では定着した「フルネルソン」も、そうして始まったんじゃないかな? 知らんけど。
もちろん中には個人的にピンとこないものもありましたが、「ピンヒールでストッキングひっかけ」みたいなグッと来るのもありました。
これも、依頼しなくても見るだけでも。エロス流行を国際標準で追いかけたい人に。
・自作小説の挿絵
私と同じニーズ。
Web小説はもちろん、同人誌でも。
実際、私も小説の同人誌を作ったんですが、海外アーティストさんに表紙イラストを描いてもらいました。時間的余裕があればカラー口絵も付けたかった。
※アーティストさんにちゃんと確認とりましょう。
・絵が描けなくてOC持ってないけど欲しい人
Adoptで購入可能。②カテゴリー編で先述のとおり日本でもサービスがありますが、えっちなのは海外が多い。
低額購入だと着衣で、値段によってヌードがアンロックされることが多いです。
事業者さんに向けて
特にプラットフォーム事業者さんですが、サブカルチャー関連で新しい事業をお考えの方にも。
提案その1
今からコミッション業界に参入するとして、絶対やっちゃいけないのはskebの後追い。
Skebさんはすでに独自の市場で圧倒的地位を得ています。似たようなルールで追随しても勝負になるわけないです。
試しにAIに「国内向けでskebにほぼ準じるルールのコミッションサイトを作って勝つ方法は?」って聞いたら、「そんなものはない」って横山光輝の関羽の顔つきで返されました。そりゃそうだ。
そこで、いっそVGenと並ぶ、あるいは追い抜く世界的プラットフォームを狙うのはどうでしょうか?
VGenさんも立ち上がって数年、まだまだ成長中の企業です。市場の覇者では『まだ』ありません。私も使っていて不満点はいくつかあります。それを潰すだけで、追いかけても間に合うかもですし、差別化を図って住み分けてもいい。
これもAIにも聞きましたが、こちらはイロイロと「こうしたらいける!」と提案をしてくれました。まあここでは内容は重要ではなく、それだけまだまだ余地があるってことが大事です。
日本発で世界スタンダード、って夢がありませんか?
提案その2
さすがに世界を狙うのは予算が……という事業者さんには。
国内でもまだまだ市場を取れますよ。
・SKIMAさんココナラさんと競合しないよう、ジャンル限定
・あるいは国内・国外両方にらみで、YCH commishes/YCH artの上位互換版。これ絶対ニーズあります。私も欲しい。
提案その3
すでにコミッション事業をされている事業者さんへ。
SKIMAさん、せっかくYCHを始められたのに、「YCHとは何ぞや?」という説明がまったくないので、カテゴリーがまったく賑わってない。残念無念! ヘルプに項目すらない。たぶん。
逆に言うと、他の事業者さん、まだまだ追い抜き可能ではないかしら。
まあ素人の私の提案なんて話半分どころか十分の一に聞いていただきたいのですが、プロの方々が海外の市場に目を向けてみると、まだまだビジネスチャンスはあるってことはご理解いただけると思います。
以前にも書いたので、もう耳にタコだと思いますが、あえてもう一度。
私は海外コミッションが国内より優れているなんて思っていませんし、何が何でも海外に出て行くべき、とも思っていません。知った上で国内を選ぶなら、それは立派な選択です。
ただ、海外コミッションがあまりに知られていない現状を見て、こういう選択肢もあるのだということを、まずは知っていただきたい。アーティストさんクライアントさん事業者さん、それぞれの立場で明るい未来が待っているかもしれませんので。
私の体験談
さて、みんな大好きアマラスちゃんの話題がなくて寂しかったですよね? ね?
引き続き楽しく海外アートコミッションをエンジョイしてました。
私は原典に忠実よりも、「アーティストさんそれぞれの画風でOCを描いてもらうのが面白く感じる人」なので、アートコミッションに向いていたのでしょう。「あ、これは私の中のイメージにめっちゃ近い!」とか、「ほほー、こんな解釈でくるか。これはこれで美人だな。まあ元が良いからな」みたいに楽しんでました。
そんなこんなで約一年半、ついに恐れていたときが来ました。
初めて依頼するアーティストに「ああ、赤毛のエルフをよく依頼しているのはあなたですか!」と言われてしまいました。うーんやっぱり認知されてたかー。
べつに悪いことじゃないんですけど、少し恥ずかしくて、しばらく依頼は控えました。
ただその後、事情が変わりました。
前にも書きましたが、小説を書き始めて挿絵が欲しくなった件です。
最近はAIもイラストかなりお上手ですが、規約上センシティブなのは描いてくれないのは困る。だってそういう小説だし。
多くのキャラを、しかも、ストーリーに添ったアートが必要となって、今までと違う目でアーティストさんを見るようになりました。
「ポートレートは、BG3のキャラで作った画像をAI加工で済ませよう」
「このタイプのキャラは、この人かこの人が得意だったな」
「ここ、すごく重要なシーンだから、信頼できるこの人に頼もう」
「このYCHテンプレート、解釈によってはこのシーンに使えるな」
など。
いわばプロデューサー的な視点で利用するようになり、また利用が増えてしまいました。良かったのか悪かったのか。
私の海外アートコミッションは、もうちょっとだけ続くんじゃ。(フラグ)
最後に
アーティストさんたちと300回やり取りして分かったんですが、私、どうも「めちゃくちゃ褒める人」と思われがちなようで。「あなたのsweet wordsにとても励まされました」とかよく言われます。他人のやり取りを見たことないんで、実感はないんですが。
そして、自分ではやたらめったら褒めまくっているとも思ってません。完成品を見て『期待したレベルより明確に下だったな』って場合は「何も直すところはないよ。どうもありがとう」だけですし。
ですが、本当に素晴らしいと思ったところは明確に伝えるようにしています。
「すごく魅力的に描いてくれたね」 「特に目が引き込まれるようだ」
「細かいところまで描きこんでくれてありがとう!」
「私のイメージにとても近いよ」
「とてもセクシーだ(#^^#)」 「うわ、エッチ!(#^^#)」
「光の使い方がお見事」 「構図がすごく独創的だ」
などなど。個人的には普通だと思ってるんですが、他の人はあまり言わないのですかね?
そういう私でも、今までほんの片手ほどしか言ったことのない感想があります。
“It’s a masterpiece, and my treasure“
(これは大傑作です。私の宝物です)
そのうちの一件を見ていただきましょう。
アマラスちゃんではなく、我が家の飼い猫の「みどり」です。

他の方がご覧になってどうかは分かりません。しかし私はこの作品を見るたびに、とてもあたたかな気持ちになります。
300件の依頼で4~5件を、多いと見るか、少ないと考えるか。
それは人それぞれでしょう。
ですが、あなたが “It’s a masterpiece, and my treasure“ と言いたくなる作品に出会えることを、心からお祈りして、記事を終わりたいと思います。お読みいただいてどうもありがとうございました。