私の好きな記憶
私が記事に書く友達は、
高校の頃の弓道部の仲間たちだ
卒業したのは17年も前になるが、
毎年15人程が年末に集まって忘年会をする
男子部員も女子部員も参加している
この飲み会に対して、
17年もよく続いているなと半ば呆れているよ
でも、毎年欠かすことなく参加していた
これだけは、無理をしてでも地元へ戻っていた
高校を卒業してから17年間、ずっとそうだった
それなのに
仕事を辞めて時間を持て余していたはずの去年
私は参加を見送った
『ごめん今回は不参加でお願いします😔』
そう、弓道部の翔(仮名)にLINEを送った
行くかは迷ったよ
何日も何日も考えた
10月18日
『今年もやるよ』と翔から連絡が来た
その前から、ずっとどうするか考えていた
11月25日までずっと考え続け
みんなに会わずに死ぬことを選んだ
でも、死ねなかった
ごめん
みんなに合わせる顔がなかった
こんな情けない姿
あの頃は死ぬことしか頭にない生きた死人だった
それに、みんなに会ったら泣く自信があった
みんなは気づいていないと思う
みんなとの出会いが、
私にとって宝物だってことを
私の心は、18歳で時を止めている
みんなと一緒にバカをやっていたあの頃のまま
高校の思い出は、私には眩しすぎた
中学生の頃にいじめにあって以来、
常に死にたくて仕方がなかった私
死にたいという気持ちを忘れさせるほど、
高校3年間の生活は楽しすぎた
私が生きているのは、みんなのおかげ
翔が弓道部に誘ってくれたから出会えた
高校を卒業してからも翔には、
よくドライブに連れて行ってもらっていた
猪が出てくる山を夜中に走り、街が見渡せる高台に登る
対向車の来ない雑木林を突っ走り、海の見渡せる砂浜を歩く
当てのない3時間のドライブは楽しかった
20歳を超えてから、
友達は1人もできていないよ
知り合いと呼べる人も東京にはいないよ
家族にも素顔をみせていなかったのに、
みんなの前では素顔でいられた
何者も演じなくて良かった
「21歳で時が止まった」
そう、翔がこの前言ってた時は驚いた
翔も同じなのかと思ったから
あの時は電話で笑ってごめん
電話の先で聞こえてくる彼女さんとの会話が
今まで聞いたことのない甘えた声だったから
ツボに入って笑いを堪えられなかった
近々また飲もう
予定が合わなければ、こんちゃんとアクアラインマラソンを走った後にでも
あと翔の同棲している彼女さん、
名前なんていうんだっけ
こんちゃんの子供の名前も覚えないと
眞板(仮名)はどうしているかな
素敵な文藝大賞を、KAWAIさんの記事でお見かけしたので参加させてもらいました
須川さん、まきさん、りっちゃんさん
よろしくお願いします
お疲れ様です
本文999文字
#まきと須川の文藝大賞2026
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