見出し画像

デザイナー上がりの経営者が、稼ぐに振り切れないわけ

こんにちは。
KIPPOです。

初めましての方はコチラからどうぞ。

  • 納期ギリギリまで修正の手を止めたことがない。

  • 提出直前まで色や余白を触り続ける。

  • 使わないとわかっていても、比較のために何パターンも作る。

  • グラフィックなら何枚も印刷して並べて見比べる。

  • 休みの日に現場まで確認しに行ったこともある。

  • マクロで見て、ミクロで見て、また離れて見て。この一連の動きを、締切に間に合わせるために高速で回す。

デザイナー時代、ぜーーーんぶ私がやってたことです。

このこだわりを捨てれない感じ、そのまま事業に適応すると詰む可能性があるんですよね。

デザイナーやアーティスト気質が強い経営者の方は、身に覚えがありませんか。

こだわりは武器なのに、なぜか稼ぐブレーキになる

不思議なんですけど、こだわりって明らかに自分の強みじゃないですか。

細部への解像度が高いから、クオリティは間違いなく上がるし、お客さんの満足度も高い。

なのに、事業として見たときには、これが思いっきりブレーキになるんですよね。

なぜなら、こだわりには際限がないから。

(シンプル!)

デザイン業界では「60点で出す」がよく言われる目安だと思うんですけど、ビジネスの現場だと正直それでもまだ丁寧すぎるという体感があって。

30点くらいでどんどん出して、反応を見ながら直していくほうが、実は数字は伸びる傾向にあります。

こだわりの体質は、ほっておくと「120点を目指して時間を溶かす」方向に自動操縦されてしまうので、「30点で出す」感覚とはそもそも真逆のベクトルで動いてしまいます。

しかも本人は「まだ全然クオリティが低い」と思ってるから、稼ぐ方に舵を切ろうとしてもなかなかできない。

なんなら、未完成のままお客さんに提出すること自体に罪悪感がつきまとってしまう。

さらには、自分の能力やスキルを上げることに、今まで時間を費やしていたわけで、時間をかけることに価値を感じている節まである。

という、愛すべきめんどくさい完璧主義の民なんですよね。我々。

(共感してくれると嬉しいデス…)

私自身、最近まさにこれで詰まってたところがあって。

記事をAIと一緒に作る比率がどんどん上がってきて、正直すごく楽なんです。

データも入ってるし、校正で最終着地させれば質も担保できる。

でも「一から書けなくなってきてる気がする」って自分で気づいた瞬間、ちょっとゾッとしたんです。

楽な方に振り切ることへの抵抗感、自分の能力や美学が退化していく不安や恐怖。

これもこだわり気質特有のものだと思います。

「能力を上げたい」が強すぎると、稼ぐに触れられない

んで先日、その葛藤を経営者の親友に相談してみたんです。

んでその時言われたことがあって。

「楽して稼ぎたいのか、自分の能力を上げたいのか、優先順位決めた方がいいよ」とな。

これ、地味に刺さりました。

私は圧倒的に能力を上げたい側の人間で、こだわりが強すぎるあまり、今まで全然「稼ぐ」に振れてこられなかったタイプなんですよね。

デザイナーやアーティスト気質の経営者って、たぶんこの傾向が特に強い。

技術を極めることそのものが快感だし、アイデンティティにもなってる。

だから「稼ぐために質を落とす」という選択肢が、心理的にものすごく高いハードルになる。

でもここで気づいたのが、これって「どっちかを選ぶ」話じゃなくて「どっちを主にするか」の話。

つまり0か100かではなく、フォーカスするのをパーセンテージで管理するってことなんです。

こだわりを"ゼロにする"んじゃなくて、"下限と上限"で管理する

こだわりを消すことじゃなくて、こだわりに「限度」を設定すること。

例えば私は今、日々のパフォーマンスを上げるべく、筋トレで身体づくりをしています。

でも本当は、昔習っていたバレエをやりたい。

なんなら日々のパフォーマンスならクロスフィットという手もある。

でも通学、レッスン時間、着替え、荷物、諸々を考えると、習得や維持にかかる時間や労力のコストが膨大で今の生活には合わない。

今の優先順位は事業なので、そこに時間や労力はかけられないわけです。

バレエは私の美学を満たしてくれますが、事業へのリターン(体力維持)という点では効率が良くない。

一方で筋トレは、最短の時間で目標の身体を手に入れられる。

となると感情的な「好き」よりも、事業を支えるための「機能性」を優先した結果、最適解は筋トレという答えになると。

ただ筋トレも、こだわりだすとベストボディを目指して熱中しかねないタイプなので、「最も効率よく体を作れて、筋力を落とさない、もしくは多少アップするくらい」で上限を決めてやってます。

そう。上限を決めるんです。

これ、仕事にもそのまま応用できるなと思っていて。

下限(死守するもの)

精度が落ちると困る部分は、最低ラインを死守する。たとえば記事を全部AI任せにせず、一から書く回を意図的に週1本作るなど。

上限(蓋をするもの)

こだわると際限なく時間を吸われる部分には、あらかじめ上限を置く。「ここまで直したら出す」を先に決めてしまう。

下限を守れば「精度が落ちて自己嫌悪」を防げるし、上限を決めれば「こだわりすぎて息切れ」を防げる。

こだわりを我慢するんじゃなくて、こだわりが暴走しないように枠だけ用意してあげる感覚です。

「作品」ではなく「商品」として出す練習

デザイナーやアーティスト気質の人は、無意識に自分のアウトプットを「作品」として見てしまいがちですよね。

作品だから、納得いくまで完成させたいし、納得いった作品は思い入れも深い。

でも事業で求められているのは「商品」で、商品は"自分の満足"より"お客さんの変化(行きたい未来に行けるか)"が大前提。

その切り替えをぱっきり分けるのではなくて、都度調整していくんです。

これって性格や性質を変えるという話じゃなくて、視点をひとつ増やすだけの話で。

「これは作品じゃなくて商品として出す」と決めた瞬間だけ、視点を経営に持っていく。

この練習が必要になっていくんだなと感じています。

昔、デザインを作品として作っていたかつての自分に伝えるなら、多分こう言うと思います。

「こだわりを捨てるのではなく、自分が満足する度合いを見極めて管理すればいいんだよ」と。

これだけで、稼ぐに振り切れなかった過去は、だいぶ変わってた気がします。

こだわりを捨てきれなくて悩んでる方の参考になればうれしいデス。

KIPPO

いいなと思ったら応援しよう!