
"アンパンマン"というものについて
箸休めのコーナーです。
本編から続けてみてくれてた方は、ごめん😂
さて。趣味語りでもあるけど、結構真面目に生徒にも教えてた話です。
全ての漫画家、アニメーター、創作関わる人たち全てに、 アンパンマン というものをお伝えします。
そして、お勧めします。
はじめに言っておきますが、
アンパンマン(特に映画)は"ガチ"です。
なぜガチなのか。それは、資金力が潤沢にあるからです。
通常映画は、先に予算を決めて、その映画とともにグッズ販売などで利益を伸ばそうとしますが、
アンパンマンは何もしなくても勝手にグッズが売れていきます。
だから、余った予算を悠々と映画に注ぎ込めるんですね。



作画やアニメーションが良いのはもちろんのことですが、実はシナリオ、演出、カメラワークにセリフまでも完璧です。
理由は、子供を飽きさせないためです。
子供を飽きさせないというのは、大人以上に大変なんですね。一瞬で気が逸れてしまいますから。
その上で、難しい言葉、分かりにくい表現、痛々しい描写やエログロなんかも全部禁止です。
しかも上映時間は40分。短い。
だからこそ、パッと見ては気づかないくらい自然に、見やすく飽きさせないための表現が、あちこちにギュッッ!!!と詰まってるんですね。
ひとつ、オススメを紹介します。
◯勇気の花がひらくとき◯

引用:劇場版アンパンマン/勇気の花がひらくとき
なんといっても見てほしいのがこの映画です。
この映画はテーマとして
・バイキンマンが本気でアンパンマンを倒しにくる
・ヒロインがアンパンマンにガチ恋しちゃう
というところが本格的に描かれているんですが、どちらもしっかりハイクオリティに描かれています。
そして何より、まとまりがすごい。40分としての。
シナリオとしては、
バイキンマンがアンパンマンを倒す準備をしはじめる
星の王女キララが星から脱走する
アンパンマンが漂流してるキララを見つけ、救出
キララ、アンパンマンに好意を抱く
バイキンマンが最強の素材(鉄)を作れる星を探し、征服する
キララ、別場面でまたアンパンマンに救われる
アンパンマンに告白する
上手くいかない、メンヘラになってしまう
最強の鉄バイキンロボ完成、アンパンマンを倒しにいく
街を襲う、パニック。カレーパンや食パンも奮闘するも倒す。
パン工場まで爆破する(ガチ)
ロールパンナまで出てくる。しかし負ける
ばいきんまんがキララを人質に取り、アンパンマンを……
……とここまで描きましたが、これでまだ30分です。
この後感動の展開で話は綺麗にまとまって終わりますが、それで40分。
すごいと思いませんか?皆さんなら、この内容を40分でまとめられるでしょうか?
(我流換算ですが、120分映画=漫画120p、40分なら40pくらいで目安になると思っています)
この話を40分にまとめるためには、ものすごい量のテクニックと、工夫、それも漫画にダイレクトに活かせるような技がいくつも詰まっています。
〜そんなんいうても、結局子供騙しなんじゃないの?
そんな人のために、
次の回では、それをいくつかかいつまんで説明しようと思います。
(ちょっと間が空くかもしれませんが。)