
ちゃんと傷ついた、と言ってもいい 第3話 後になって気づく痛み
時間が経ってから、
ようやく分かることがあります。
あの言葉は、
あの態度は、
思っていたより、ずっと痛かったのだと。
その場では、
脳がフル回転していました。
空気を読む。
関係を保つ。
波風を立てない。
そのために、
自分の心の声を、
後回しにしてしまった。
だから、
傷ついたと気づくのは、
一人になったあと。
静かになったときです。
説明できないからといって、
その痛みが小さいわけではありません。
言葉にできなかったからといって、
なかったことにしていいものでもありません。
あとから気づいた痛みも、
ちゃんと「本物」です。
気づくのが遅れたのではなく、
やっと安全になったから、
心が教えてくれたのです。
やま