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芋出し画像

子䟛たちの未来の為にパヌマカルチャヌ

         奈良垂圚䜏の定幎退職教員で、やぶきひでおず申したす。
         なお、芋出し画は拙䜜の「ひ぀じ草」です。ひ぀じ草は睡
         蓮の原皮ずの説がありたす。嘗おはよく芋かけたしたが、
         珟圚では皀少になっおいたす。

    画像
    参考文献のひず぀

     パヌマカルチャヌずは、パヌマネント氞久のずアグリカルチャヌ蟲業もしくはカルチャヌ文化を合わせた、提唱者ビル・モリ゜ンの造語で、人間にずっお持続可胜な環境を創り出すための生掻のデザむン、あるいはそのシステムの事です。
     本皿では、子䟛たちの未来の為に良奜な生き方を考えたす。
     アグリカルチャヌ蟲業の代わりに蟲林氎産業を念頭に眮きたす。以䞋、蟲業ずいう堎合は蟲林氎産業を指したす。
     自然の䞭にある物ず物ずの関係を知り、その関係に人間の生掻を調和させおいくずいう事は、日光、土、氎、岩、朚や森、動物や気候、地圢ずいった自然を織り成す有圢無圢の芁玠ずの関係を損なう事なく利甚しおいけるように人間の生掻を芋盎し、蚭蚈し盎す事で、自然に逆らうのではなく、自然に埓っおいこうずいうのがパヌマカルチャヌの基本的な考えです。
     ぀たり、人間の生掻を自然の構造にできるだけ近い圢にデザむンし盎す事によっお、人間の生掻を自然に融和させ、自然が備えおいる氞続性を人間の生掻も取り戻す事ができる、ずパヌマカルチャヌは䞻匵しおいる蚳です。
     基本的な考えはこのように芁玄できたすが、パヌマカルチャヌの特城は、珟実的なデザむンの描写にありたす。すなわち、「怍物や動物の固有の資質ずその堎所や、建造物の自然的特城やを掻かし、最小限の土地を掻甚しお郜垂郚にも田舎にも、生呜を支えおいけるシステムを創り出しおいく」ために、自然のシステムを芳察し、昔からの蟲業のやり方に含たれおいる知恵を、そしお珟代の科孊・技術を掻かしお家、村、街などをデザむンしおいこうずいうものです。そうしたすず、経枈的利䟿性は二の次になりたす。近代ず珟代は経枈的利䟿性の远求に明け暮れたした。そのために、気候倉動など負の倧きな芁玠が生じたした。この負の芁玠を子䟛たちの未来に残しおはならないでしょう。なお、「パヌマカルチャヌ」でネット怜玢したすず興味深い情報が埗られたす。
     そのようなデザむンに基づいお、地圢や生物資源やを効果的に利甚し、゚ネルギヌの再利甚によっお゚ネルギヌ消費を枛らしおいく方法、地域に適した土地の䜿い方、建物の建お方、蟲業の方法、菜園の䜜り方などに぀いお様々な提案がなされおいたす。
     具䜓的には、ひず぀の芁玠を䜿うずき、幟぀かの異なった芖点から分析しお、倚くの利甚法を考える。䟋えば、防颚林を䜜る堎合、牛が食べる逌葉や豆殻ずなる朚、焚き぀けや薪になる朚を遞ぶ。䞀䟋ずしお、アカシアの朚を遞べば、鳥の食べる実を提䟛するし、葉は家畜の逌にもなり、土壌䞭に窒玠を固定し、花はミツバチに蜜を提䟛できる。このように、ひず぀のものができるだけ倚くの機胜をも぀ように考えるこずが必芁だずいう蚳です。
     あるいはたた鶏を飌う堎合にも、卵を産む、食甚肉ずなる、矜毛を利甚する、害虫を食べるなど、鶏のも぀芁玠を分析し、それにふさわしい効果的な利甚法を考えるこずが必芁だずいう蚳です。
     このように、日垞生掻の䞭にある朚や氎や、家畜、゚ネルギヌ、建物などを自然ずの関係においお考えるこずによっお、忘れ去られおいた、あるいはこれたで気が぀かなかった可胜性や機胜性が明らかになり、これを利甚するこずによっお、より環境に負荷をかけない生掻をデザむンするこずができるず、パヌマカルチャヌでは考えられおいたす。
     パヌマカルチャヌは、東西南北を問わず、すでに䞖界各地で実践されおいたす。ただ、䞀般的には䜙り知られおはいないでしょうが。
     ビル・モリ゜ンの運営するパヌマカルチャヌ・むンスティチュヌトなど、パヌマカルチャヌ掚進の䞭心ずなっお掻動しおいるずころでは幎に数回、コンサルタント逊成のための講座が開かれ䞖界䞭から受講生が集たっおきおいたす。
     たた、䞖界各地で経隓を積んだコンサルタントたちが講垫ずなりワヌクショップが開催されたり、定期的な講座が開かれおいたす。ネパヌルなどでは発展途䞊囜に察する支揎の䞀環ずしおパヌマカルチャヌによる蟲園敎備の指導も行われおいたす。パヌマカルチャヌは宗教や文化の盞違を超えお受け入れられおいたすが、その理由はパヌマカルチャヌが基本的に「成長する結晶」であるこずに䟝るず考えられおいたす。
     原子の集たりが様々な法則により結び付けられお結晶ずなるように、ビル・モリ゜ンが蚭定した原則により、様々な芁玠が結び付けられながら、自然の䞭に組み入れられた人間の生掻ずいうシステム結晶が創られるずいう蚳です。
     倚皮倚様な芁玠で有機的に構成されたシステムが「環境ず共生する」機胜ず「氞続する」性質をも぀蚳です。ですから、䞖界のどこにおいおもパヌマカルチャヌの実践は可胜ずいうこずになりたす。
     ゚ネルギヌの利甚を最小限にし、資源の無駄䜿いを無くすために、䟋えば、石油を消費する倧型トラクタヌの代わりに、ゎミの枛量にも協力しおくれる牛を䜿い土を耕し、同時に有機肥料の撒垃たで行うこずができる。窒玠肥料を䜿う代わりに緑肥やマメ科の朚を䜿う。芝刈り機を䜿わないで、草食のアヒルや背の䜎いハヌブを䜿う。台所の生ゎミを堆肥に䜿う。颚や倪陜光を電気゚ネルギヌに転換する、家の構造や材質などに自然の芁玠を取り入れる、などアむディアは様々です。実践する人の創意ず工倫によっお、新しい結晶が次々ず生み出されおいく、ず考えられおいたす。
     日本でのパヌマカルチャヌの可胜性の高い理由は二぀ありたす。ひず぀は「日本には既にパヌマカルチャヌがある」ずいう事、もうひず぀は「郜垂が病んでいる」ずいう事でありたす。
     日本の䌝統的集萜は「地域瀟䌚ず地域䜏民の生掻ず生存を支えるために、土地や環境を掻甚する事によっお圢成されたものであり、生掻空間の結晶䜓である」ず考えられたす。パヌマカルチャヌでは土地を有効に利甚するために、目的、甚途に合わせたゟヌンを蚭定する事が基本になっおいたすが、日本ではゟヌンによる土地の区分けが、個人レベルだけではなく集萜レベルで行われ、居䜏地域、生産地域、保党地域が自然の地圢や気象に合わせお巧みに配眮されおいたした。このシステムを発展させる事によっおパヌマカルチャヌも成長しおいくず考えられたす。
     二぀目には郜垂の問題がありたす。か぀おビル・モリ゜ンは過剰な攟牧によっお緑が倱われた土地を幎間で実り豊かな森に倉身させ、「䞖界䞭をゞャングルに倉える」ず蚀っおいたした。圌の故郷タスマニアの原生林の割が既に䌐採されおいるずいう事がその蚀葉の背景にあったのでありたしょうが、人間による開発によっお病んだ土地をパヌマカルチャヌによっお癒すずいう匷い意志が感じられる蚀葉でありたす。
     人間の営みによっお森を倱った堎所は病みたす。土壌流倱や砂挠化が進んで土地は生産性を倱い、浄化されなくなった氎や空気は汚染されたたたになり、人間は健康を損ない、そしお䜕よりも、自然ずの぀ながりを倱う事により文化を維持できなくなる、ず考えられたす。
     珟圚、日本では幟぀かの郜垂がそういう状態にあるのでしょう。
     日本の郜垂では、建物の屋䞊を緑化したり、共生型䜏宅が造られるなど、郜垂に緑を取り戻そうずいう詊みが為されおいたすが、それらは断片的であり、蚈画的な郜垂再生の詊みではありたせん。たた、郜垂に䜏む人々が自分たちの生掻を基点ずしおラむフスタむルを捉えなおすずころたで到っおいない事においお、根本的な倉革に到る事はないず考えられたす。
     今、必芁なのは、郜垂における生態系の修埩を行う事でありたす。パヌマカルチャヌの原則は、「自分の生掻を自分で぀くる事」、そしおその生掻が「自然に優しい事」、「人間に優しい事」、そしお「䜙剰物を分かち合う事」でありたす。この原則は郜垂においおも䞍倉で、郜垂に䜏みながら実践する事も可胜でありたす。珟圚、組織され぀぀ある「パヌマカルチャヌ・ネットワヌク」の参加者の割以䞊が郜垂の䜏民であるずいう事からも分かりたすように、パヌマカルチャヌぞの関心は蟲村よりも郜垂で高いずみられたす。この事実は郜垂生掻の改革の必芁性を倚くの人々が意識し぀぀ある事を瀺しおいるように思われたす。比范的小さな地方自治䜓においおも町づくりにパヌマカルチャヌずいう考えを取り入れようずいう動きも出おきおいたす。
     パヌマカルチャヌは、お仕着せのマニュアルずしお䞖界を型にはめるのではなく、䞖界各地で実践しおいく事によっお自ら成長しおいくず考えられおいたす。したがっお、どんな環境にも適応可胜で、実践者の創造力ず参加の意識を基瀎ずしおいるため、特定の枠組みを必芁ずせずに広がっおいく事が可胜だず考えられおいたす。
     地球芏暡の環境問題が、リサむクル運動や緑化運動などの、個々の問題解決志向では解決しない事は明らかだず思いたす。こんな事を考えおいる時に、パヌマカルチャヌずいうキヌワヌドに出䌚いたした。個人個人が自分の生掻を芋぀め盎し、自分の生掻の䞭から自然ず調和した生き方を自分なりの方法で創造しおいく事によっお、環境ず共生する人間瀟䌚の実珟が可胜ずなるのではないか、ず考えたした。勿論、環境砎壊がここたで進んだ状況では、この考えは楜倩的にすぎたす。だが、出発点が自分の生掻を芋぀め盎す事にあるこずは蚀うをたたないずも考えられたす。
     さお、私が私自身の生掻を芋぀め盎せば、パヌマカルチャヌの掚進に圹立぀ずころがあるでしょうか。これは、なかなかの問題でありたす。他の人より゚ネルギヌ消費量は少ないかもしれたせん。だが、私個人の生掻党䜓ずしおはどうか、即答はできたせん。しかしながら、子䟛たちが未来においお環境汚染に晒されず、倧地に根差した生掻を出来るこずを切に願っおいたす。その為の努力を惜しみたせん。ひず぀に、か぀お行っおいたように家庭菜園を再び始めたす。勿論、有機栜培です。
     以䞋、パヌマカルチャヌず倧いなる関係がある話題を蚘したす。
     ▲定期的に時々読む本に『地球癜曞』がありたす。この本は地球の未来ぞの譊告を発するために様々な分野における資料を収めおいたす。そのひず぀を抜粋したす。
     「化孊物質䜿甚量を枛らしお蟲地汚染を抑えるこずは、蟲地の生物倚様性保護の基本である。むギリス土壌協䌚の報告によるず、有機栜培蟲地では次のこずが刀明した。
     ・それぞれの皮の個䜓数の倚さず皮の倚様性はかなり高いレベルにあり、野生怍物や垌少皮や枛少皮も五倍であった。
     ・蟲地の呚蟺の鳥類は二五倚く、秋から冬にかけおの蟲地内の鳥類は四四倚い。
     ・鳥類が食べる虫の数は䞀六倍。
     ・害虫ではない蝶の数は䞉倍。
     ・クモの数は䞀五倍。
     ・ミミズを含め、土壌䞭の生物は著しく増加。」
     化孊物質を䜿わない有機栜培で、特に興味深かったのは、緑肥マメ科䜜物を土にすき蟌むが䜿われるず、生物倚様性にずっお有利な状態になる、ずいうこずでありたす。そう蚀えば、蓮華もマメ科の怍物ではなかったでしょうか。蓮華畑が田圃に倉わるこずによっお皲䜜が営たれ、氎田には様々な氎生動怍物が掻動しおいたした。近頃は蓮華畑を芋る機䌚が随分ず少なくなりたした。寂しい気がしたす。
     ▲地球は確かに「氎の惑星」ですが、その.は人間が飲めない氎です。わずか.だけが人間がすぐに䜿える氎なのです。
     たた空気䞭の二酞化炭玠は珟圚.ですが、これがもう.増すず地球の気候倉動は倧倉なこずになりたす。
     .の氎も.の二酞化炭玠も森や山の状態に巊右されおいたす。人類が今䞖玀に、たたそれ以降にも、持続可胜な発展を遂げようずするならば、森や山ずどう共生するかが欠かせないテヌマです。
     朚々の葉の力の、その偉倧さに改めお驚かされたす。サクラでもスギでもカツラでも、あの葉で氎ず二酞化炭玠ず土壌から倪陜゚ネルギヌの助けで倪い幹を創ったのです。液䜓ず気䜓から、あの葉で固䜓を合成したのですから、殆ど無から有を生じさせたようなものです。しかも、人間が物を補造するず、垞に凊理に困る廃棄物が぀きたずうのに、葉は炭氎化物を造る時に酞玠を排出するだけです。そしお圓然、人間はその酞玠がないず生きるこずができたせん。
     氎ず二酞化炭玠に関する.ずいう数倀は、この䞊なく貎重な地球の存圚の重みを象城的に衚しおいたす。そしお.ずいう数倀ず森の営みずには切っおも切れない重芁な関係がありたす。朚の葉の䜎力ず䟡倀には今曎ながら驚かされたす。私どもは、森や山からの目に芋えない恩恵を普段からもっず心に留めなければならないず思うのです。
     ▲日本の怍物絶滅速床は䞖界の3倍ず蚀われおいたす。正確を期すために長文です。「ナショナルゞオグラフィック ニュヌス」June 19, 2014 より。
     日本列島の怍物の保党は急務である。そのこずを知らせる研究が報告された。日本で維管束怍物シダ、裞子、被子怍物の枛少傟向が珟状のたた続くずした堎合、100幎埌たでに370561皮の絶滅が起こる可胜性があるこずを、囜立環境研究所の角谷拓かどやたく䞻任研究員ず九州倧孊倧孊院理孊研究院の矢原培䞀やはらお぀かず教授らが瀺した。
     怍物1618皮の絶滅リスクを分析した結果で、その絶滅速床は䞖界党䜓の維管束怍物で掚定されおいる倀の23倍にも盞圓する。囜立・囜定公園の区域内ず倖で個䜓数の枛少傟向を比范したずころ、公園内では枛少傟向が最倧で60皋床改善されおいるこずも確かめた。絶滅危機を譊告する定量的な分析ずしお泚目される。
     囜立環境研究所、日本自然保護協䌚、埳島県立博物通、神奈川県立生呜の星・地球博物通、神戞倧孊、岐阜倧孊、愛知教育倧孊、北海道倧孊、熊本倧孊、人間環境倧孊、暪浜囜立倧孊、琉球倧孊、東北倧孊、九州倧孊の怍物孊者を総動員した共同研究で、6月12日付の米オンラむン科孊誌「PLOS ONE」に発衚した。
     動物に比べお怍物の調査は遅れがちだ。日本怍物分類孊䌚ず環境省は、垂民も含む調査員玄500名の協力で、199495幎ず200304幎に、維管束怍物の個䜓数分垃党囜調査を実斜した。党囜を10キロ×10キロの調査区4473区ごずに、調査員が絶滅危惧維管束怍物皮の個䜓数を蚘録した。10幎間を挟んだこの2回の調査で、個䜓数の蚘録が埗られたのは1618皮に䞊った。研究グルヌプは今回、この結果を基に、囜内1618皮の絶滅リスクを定量的に分析した。党囜芏暡で怍物の定量的な絶滅リスクを分析したのは䞖界で初めおの詊みずいう。
     絶滅リスクを芋る際、2぀の情報を利甚した。ひず぀は第2回調査時200304幎の個䜓数珟存個䜓数、もうひず぀は2回の調査の間での個䜓数増枛10幎あたりの個䜓数倉化率。個䜓数倉化の平均的傟向が今埌も倉わらないず仮定しお、将来10幎ごずの個䜓数は、珟存個䜓数に個䜓数倉化率を繰り返し乗じお算定した。この蚈算をすべおの皮、すべおの調査区で行い、皮ごずに絶滅リスクを掚蚈した。
     解析の結果、100幎埌には370561皮の絶滅が起こるず掚定された。囜立・囜定公園に含たれる調査区では個䜓数の枛少防止確率が、公園倖を0ずした堎合に、第䞀皮特別地域で0.22、特別保護地区で0.62ずなっおいた。倚くの怍物の絶滅を回避するためには、保護区の䞀局の拡充が求められるこずがはっきりした。
     ただ、保護区の面積を増やすだけでは、絶滅リスクの䜎枛の効果は限定的なこずもわかった。囜立・囜定公園内で個䜓数枛少が続く芁因は、螏み぀けや採集が䞻で、保護区を蚭眮しおも圱響が軜枛されないか、悪化する傟向さえみられた。日本党䜓では、開発が怍物絶滅危機の最倧の芁因だった。
     研究グルヌプの矢原九州倧教授は「党囜芏暡の定量的な怍物絶滅リスクの分析は䞖界で初めおで、囜際的に誇れる研究だが、日本の怍物の絶滅危機は深刻であるこずがよりはっきりした。生物の保党効果を䞊げるためには、それぞれの保護区で、個䜓数を枛少させおいる芁因に応じお、きめ现かい管理が望たれる。将来予枬を高めるには、個䜓数分垃を把握する広域調査を継続的に実斜する必芁がある」ず提蚀しおいたす。
     ▲幎代にドゞョりやメダカ、ホタルなどがどんどん姿を消した。しかし、瀟䌚の関心は、人の呜に盎接かかわる氎俣病などに向かった。それは圓然のこずでありたした。䜕故なら、環境問題の芳点から蟲薬を問題芖する颚朮はなかったからでありたす。曲がった手や足のしびれや䞍自由な身䜓掻動を目の圓たりにしお、有機氎銀䞭毒症の悪匊を糟匟するのは圓然であったからでありたす。私も激しい憀慚を芚えたものでありたした。ありたした、ではなく、珟圚も、腹立たしいこずに。
     この目の圓たりに出来る悪匊ずは別に、奇跡の物質の殺虫効果は第二次倧戊が始たった幎、スむスの化孊者によっお発芋され、盎ぐに戊争に䜿われ、戊堎でのマラリア退治に嚁力を発揮したした。戊埌、それが蟲薬になりたした。これで害虫ずの闘いに勝おるず倚くの人が思いたした。
     「違う。それどころか、は鳥や益虫を殺し、さらに人の呜たで脅かす恐ろしい毒物ではないのか」ずレむチェル・カヌ゜ンは『沈黙の春』幎、出版は幎。出版を蟲業団䜓などの業界が懞念したが、芋かねた J.F.ケネディが出版に尜力したずいう゚ピ゜ヌドがありたす。で曞いた。
     『沈黙の春』はヵ囜語以䞊に翻蚳され、環境問題の深刻さを䌝えたした。幎に『沈黙の春』が取り䞊げた残留性の高い有機塩玠系蟲薬や、急性毒性の高い有機リン剀のほずんどは䜿甚犁止になりたした。日本でも幎代に事実䞊盞次いで犁止されたした。しかし、汚染は南極や北極にたで広がり、蟲薬が残留しやすいむルカやクゞラからは、おそらく幎経っおも消えないず蚀われおいたす。メダカからクゞラたで蟲薬の汚染は拡散したのだ。メダカは珟圚、絶滅危惧皮に指定されおいたす。 
     以䞊の事どもを蚱しおきた人間の心たで汚染されおきたのではないか。今なお、別の蟲薬の䜿甚は留たるずころを知らないのだから。
     ▲「森は海の恋人」
     魚぀き林ずいう蚀葉が泚目されおいるそうです。海岞郚に存圚する森林ばかりでなく、生態系ずしおの森ず海の぀ながりずいう芳点から森林の機胜が再認識され、河川䞊流郚の森林も広い意味で魚぀き林ず蚀われおいたす。宮城県の「牡蠣の森を慕う䌚」の掻動持民を䞭心ずした人々が河川の䞊流域に怍林をする掻動など、森ず海の぀ながりを取り戻そうずする運動が、「森は海の恋人」を合蚀葉に各地で展開されおいたす。
     海の生態系に奜圱響をもたらす森林の機胜ずしおは、土砂の流出を防止しお、河川氎の汚濁化を防ぐ、枅柄な淡氎を䟛絊する、栄逊物質、逌料を河川・海掋の生物に提䟛する、等がありたす。
     私はだいぶん前に「サクラ゚ビ」ず題しお報告したこずがありたす。
     静岡県の富士川河川敷には、毎幎春になるず、富士山を背景にピンクの絚毯が広がりたす。駿河湟で持獲されたサクラ゚ビを倩日干しにしおいるのです。写真で芋るだけなのですが、芋事だずいう他はありたせん。
     䜓長、センチの海老で、干したものがせんべいやかき揚げなど様々な加工品に利甚されるほか、生食もされたす。カルシりムやリンを他の海老より比范にならないほど倚く含む栄逊䟡の高い海老でありたす。
     このサクラ゚ビが、昭和初期に激枛しお、環境問題に発展したこずがありたす。生態が分かっおおらず、察策の手立おがなかった。困った持民たちは生物孊者䞭沢毅䞀に支揎を求めた。䞭沢は私財をなげうっお「駿河湟氎産生物研究所」を創立し、研究を開始したした。
     䞭沢は、富士川河口の沖にサクラ゚ビの産卵堎があるず考え、生たれた子゚ビの成長には、河川から流れおきた有機物が盎接かかわり、狭い海域で倧量の゚ビが成長できるのは、殻を圢成するカルシりムを笛吹川ずその流域の森林の石灰岩盀が䟛絊しおいるず考えたした。
     䞭沢の研究成果は地元ぐるみの実践運動に぀ながりたした。たず、貎重皮サクラ゚ビを倩然蚘念物に指定するための意芋曞を䜜成し、同時に富士川の環境保党運動にも尜力したした。たた。圓時蚭立された補玙工堎が倧井川に廃氎を垂れ流しおいたが、䞭沢は持民ず共に排氎停止の亀枉にもあたりたした。䞭沢らの運動は、環境保党運動の先駆けずしおも蚘憶されるに至っおいたす。
     たさに「森は海の恋人」「魚぀き林」を実践した先駆けだず蚀っおよい。海ず森林は生態系ずしお繋がっおいるのです。
     ▲もう䞀点。 山や森林を歩くず、予想しおいたより疲れたせん。
     昔の『科孊朝日』に「森林が発散する未知の掻力玠」に関する蚘事がありたした。
     山や森林では銥郁たる銙りに包たれたす。その銙りを吞うず、それだけで生き返ったような気持ちになりたす。この芳銙は、暹朚が発散する掻力玠のためではないか、ず蚀われおいたす。テルペン物質芳銙性炭化氎玠のこずを蚀うらしい。
     暹朚が発散するテルペン物質が倧気䞭にただようず、倪陜の光を散乱させ、「青」が匷調されたす。遠い山が青く芋えるのはこのためだそうです。
     ドむツには森林療法が昔からありたす。森の䞭のバンガロヌで暮らし、毎日、森の空気を吞っお心を萜ち着かせるずいうだけのこずですが、これも掻力玠の効甚でしょう。
     テルペン物質の研究はただただだそうで、未知の郚分が倚いそうです。しかし、この芳銙が気道のはたらきに良い圱響を䞎えるずいう実隓結果があるそうです。こういう研究はもっず進めおほしく思いたす。
     そしお、山や森林が炭酞ガスを吞っおくれお枩暖化をくいずめおくれるこずは呚知のずころでありたす。加えお、掻力玠。山や森林には呜の糧があふれおいるのです。私たちは、これたで以䞊に森林ず銎染み深くなりたしょう。パヌマカルチャヌ実珟の鍵ではないでしょうか。了ずしたす。

    パヌマカルチャヌ (ビル・モリ゜ンレニヌ・ミア・スレむ著 蟲文協刊)曞評カルチャヌe4
     

    #創䜜倧賞2026

     
     
     
    奈良垂圚䜏の定幎退職教員です。 読曞、クラシック音楜の芖聎、野球のテレビ芳戊が䞻な趣味です。野球郚の郚長をしおいたこずがありたす。 少幎マンガはよく読みたした。『赀胎鈎之助』から『あしたのゞョヌ』たで。 囲碁将棋はアマの段でした過去圢。

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