
【恋愛】オッサンが失恋を語る日もある。
ウバといいます。
訪ねていただきありがとうございます。
↑少し前に書いた記事です。よかったら読んでいただければありがたいです。
長崎県佐世保市。
とある酒場で男女が向かい合って座っている。女性が男に近況を話している。
「わたしね、失恋したの。ちゃんと想いは伝えたよ?でもね、やっぱり奥さんが大事だって。付き合えないってさ」
男は黙って聞いている。なにか言いたい様子だが、もう少し聞いてからにしようとも思っているようだ。
「失恋だらけだよ。好きになってもいつか終わる。告白しても断られる。失恋ってツライね」
男はまだ黙っている。ハイボールを呑みすぎたせいでもある。声を出すと、別のものまで出てきそうだ。
だが、彼女は間違っている。今回もそこを正していこう。きっと失恋の本質に近付けるはずだ。失恋の本質ってなんやねん……
失恋とはなにか。まずは辞書を引いてみよう。
失恋とは……
好きなあいてに、気持ちが通じなかったり、きらわれたりして、恋が思い通りにならずに終わること。
なるほど。となると、恋が終わった瞬間に失恋することになる。なら、恋が終わる瞬間とはいつなのか?そこが大事になってくる。
そもそも恋が終わるとはなんなのか。それは相手を好きではなくなったときである。そこに相手との関係性は重要ではない。
恋とは、つまり誰かを好きになる行為そのものだ。好きになった時点で恋は役目を果たしている。恋人になったり性的交わりをすることが恋ではない。
フラれても別れても、その人を嫌いになる必要はない。好きなままいたらいいのだ。恋とは、自分の心の中だけで完結するものなのだ。
「でもさ。わたし、まだ彼のこと好きなんだよね。だって好きになったんだもん、この気持ちは簡単には捨てれないよ」
どうやら彼女もわかってきているようだ。そう、彼女はまだ失恋していない。相手を好きな気持ちは、簡単に捨てれるものではない。
簡単に捨てれないからこそ、恋は失恋するより持ち続けるほうが苦しいときがある。それでも、人はいつも恋をする。
男はむかしの自分を思い出していた。男にも失恋の経験がある。それは結婚直前まで連れてきた恋心だった。
ずっと好きだった女性とは、恋人同士になることはなかった。それでも大切にしていた恋だった。今の嫁さんとのお付き合いが始まったときも、その恋心を捨てていなかった。
ある日、心の中で彼女に対する気持ちが恋ではなくなっていることに気付いた。探せばたしかに居るのだが、恋心ではなくなっていた。
その時はじめて失恋したのだ。失恋とは、時間をかけてゆっくりしたらいいのだ。無理に捨てるもんでもない。ゆっくりで、いいのだ。
失恋。恋を失うと書く。相手を好きな気持ちを失わない限り、失恋はしない。
簡単に失えないのが恋だ。
健全なお酒の席だった。女性はすこしスッキリした顔をしている。自分の気持ちを再確認できたのだろう。男もどこか満足そうだ。
「ウバってさ、本当に鈍感だよね。ウバのこと、失恋しちゃうぞ?」
帰りのタクシーが到着したときに彼女が言った言葉が、わたしから睡眠を奪ったのだった。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
オッサンが語る恋愛ほど、聞くに堪えないものはない
それでは、佐世保の隅っこからウバでした。