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Photo by1nin

こびと栗【毎週ショートショートnote】

    ひろいてん

    『告りびと』のつづき


    栗原は近所に住む幼馴染だった。

    近所と言っても歩いて10分ほど、更に小学校までは50分ほど離れていて、まさにど田舎だ。

    登下校も、山を探検するのも、ファミコンするのも、いつも一緒だった。

    昨日はジャンプの発売日だった。ジャンプはお小遣いで買うから、栗原と僕は順番に買って回し読みしていた。昨日は栗原がジャンプを買う番で、今日は僕が読む番だった。

    「川崎、はいこれ、今週のジャンプ」
    「サンキュー」

    「今週のドラゴンボールは…」
    「うわーーーっ!言うなーーーっ!」

    栗原の嫌なところだ。毎週、楽しみにしているドラゴンボールの展開を匂わせて、僕をからかってくる。

    「悟空がしん…」
    「うわーーーっ!なんで言うんだよっ!しんって、悟空が死んじゃうのかよっ!」

    「そこまで言ってないよ」
    「言ってるようなもんだろっ!この、こびと栗!あっ…」

    「なんだとー」
    「いや、ごめん…」

    背の低い栗原を揶揄する言葉で傷つけてしまった。翌日から絶交状態になってしまった。

    (410文字)



    #毎週ショートショートnote
    #ショートショート
    #こびと栗

     
     
     
    ショートストーリー(というよりは端的に物事を伝える練習)を主に投稿してます。ドイツを一人旅しました。阪神タイガース、埼玉ワイルドナイツ、越谷アルファーズ、浦和レッズのファンです。ラジオを聴きながら、あちこち食べ歩き回ってます。たまに演劇を鑑賞します。21~24時頃に現れます。

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