
節分の半分は優しさでできています【毎週ショートショートnote】
今日は節分。
ダイキは弟のユウキに豆まきを教えています。
「オニがきたら、豆をなげるんだぞ」
「うん、わかった!」
お父さんが鬼のお面を被って部屋に入ってきました。
「いいか『オニはそと』って言うんだぞ」
「わかった!」
「オニはー、そと―」
「オニはー、そと―」
ダイキとユウキは豆を投げました。
「いたたたたー」
鬼は大げさに痛がったふりをしました。
「オニはー、そと―」
「まって、おにいちゃん」
「どうした?」
「オニが、いたがってるよ」
「いいんだ。オニたいじ、だからな」
「でも。オニが、かわいそうだよ…」
ユウキは鬼に話しかけました。
「オニさんは、なんさいですか?」
「え?何歳?えーっと、35歳だよ」
ユウキは35粒の豆を鬼に渡しました。
「マメをあげるから、ボクのいえから、でていってください」
鬼は部屋から出て行きました。
すると、ユウキはポロポロと涙をこぼして泣き始めました。
「ボクの豆がなくなっちゃった…」
ダイキはユウキに豆を半分あげました。
(410文字)
田原にかさんの企画に参加しています。
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