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私が見えなかった成長 

先日、子どもが2年通った体操教室をやめた。

のんびり、大らかな性格なので、
早めに運動神経を鍛えたいと思って通わせていた。親子一緒にストレッチやトランポリンを使って、遊びみたいなものだった。

教室のトレードマークである、黄色いポリエステルのTシャツを着る息子を連れて、毎週金曜日に連れて行った。
初めはTシャツを110センチにしたのでお尻まで隠れていたが、段々丈がぴったりに近づいて行った。

息子より下の子の方が指示をちゃんと聞いていた。
私はそんな息子が恥ずかしかった。
――あんな小さい子よりできないの?
――なんで少しも真似してくれないの。
追いかけ回すだけで、時間終了した日もあった。
行きたくないと嫌がるのを無理やり連れて行ったり、最初のストレッチを押さえつけてやっていた。
私は息子のできないしか見えなくなっていた。

体験の日、先生に「体操をやると規律や礼儀も自然に身につきます」と言われた。
だからこそ、程遠い息子の姿に失望していた。
走り回って最初のきょうつけ、あいさつもできない息子に次の年少、年中合同クラスは無理だと思った。
これ以上、息子と他の子をあれはできてる、これはできてないと比べたくなかった。
旦那とも話して、2月で辞めさせてもらうことにした。

やめると決まったら、私はつきものが落ちたように息子を無理やり参加させなくなった。
好きなことをしても落ち着いて声をかけ、
私だけ参加していると自分から近づいてくる。
前はできなかったストレッチや順番待ちができるようになっていた。
今日で辞めるのに、先生の声に反応して転がったり真似したりしていた。

周りのママも先生も息子の変化に驚いていた。
私は「あぁ、私の焦りや苛立ちが伝わっていたんだ」と思った。
見えていなかっただけで、息子はしっかりと成長していた。
片付けの時に壁からキャラクターの絵を剥がす時も、
後から来た女の子に譲ってあげられる。

私はこうすべきを押し付けていた。
やめると決めてから見えた変化に少し泣きそうだった。

息子は今日で最後だとわかっているのかいないのか。

先生が最後まで教室から顔を覗かせて息子に手を振ってくれた。

バイバイ、またねぇ。


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