メインコンテンツへスキップ
見出し画像

「悩みなさそうだよね」が少し苦しかった

    「悩みなさそうだよね」

    昔から、よく言われてきた。

    毎日楽しそう。
    一人でも生きていけそう。
    充実してそう。

    きっと悪い意味じゃない。
    むしろ褒め言葉も含まれていたと思う。

    でも、そのたびに少しだけ寂しかった。

    “そう見えている自分”と、“本当の自分”が、あまりにも違ったから。

    私は昔から、自分に自信がなかった。

    人との関係の中で傷つくこともあったし、何気ない言葉をずっと引きずってしまうタイプだった。
    家族から言われた言葉ですら、今でも心の奥に残っている。

    だからなのか、私はいつからか、“傷つかないために自分を隠す”のが上手くなった。

    明るくして、ちゃんとして、平気そうに見せる。

    そうしているうちに、周りからは
    「悩みなさそう」
    「一人でも大丈夫そう」
    と思われるようになった。

    でも本当は、人一倍いろんなことを考えている。

    誰かの反応を気にして、言葉を選んで、嫌われないように空気を読んで、勝手に傷ついて、勝手に落ち込む。

    そして何より、自分が一番自分に厳しい。

    誰かに否定されるより先に、自分で自分を否定してしまう。

    私はずっと、
    「もっとちゃんとしなきゃ愛されない」
    と思いながら生きてきた。

    大好きだった人にうまくいかなかった時も、
    「縁がなかった」ではなく、
    「私が可愛くないからだ」
    「もっとスタイルが良ければ」
    「もっと性格が良ければ」
    そんなふうに、全部自分の価値の問題に変換していた。

    今思えば、その頃の私は、
    “愛されなかった”ことより、
    “愛されなかった理由を全部自分のせいにしていた”ことのほうが苦しかったのかもしれない。

    最近、「自己開示をしない人」について書かれた文章を読んだ。

    書いてあることは理解できた。
    その人にはその人の経験があって、その価値観の中で見えている景色だからなにも悪くない。

    でも少しだけ、苦しくなった。

    自己開示をしない人にも、できない理由がある。

    話したくないんじゃなくて、話して大丈夫かずっと確認している人もいる。

    弱い部分を見せた時に傷ついた経験があると、本音を出すのって思っている以上に怖い。

    だから私は、何かを話す時も無意識に削ってしまう。

    本当は100ある気持ちを、10くらいに薄めて話す。

    重いと思われたくない。
    面倒だと思われたくない。
    困らせたくない。

    そうやって削っているうちに、
    「何を考えてるか分からない」
    「本音が見えない」
    と思われることもあった。

    でも、本当はただ、
    “丸ごと受け止めてほしかった”だけなのかもしれない。

    「そんなに考えなくて大丈夫だよ!」

    そう言われることも多かった。

    きっと優しさだったんだと思う。
    安心させようとしてくれていたのも分かる。

    でも私は、“解決”より先に、
    「そんなふうに感じていたんだね」って、
    一度気持ちをそのまま見てもらいたかった。

    理解してほしい。
    でも、理解されないことも分かっている。

    相手には相手の価値観がある。
    見えている世界が違う。
    自分にないものに敏感になるのが人間だということも分かる。

    だからこそ、誰かの言葉に傷ついても、
    「相手も悪くないしな」
    で終わらせてしまう。

    でも、“理解できること”と“傷つかないこと”は別だった。

    最近やっと、自分はずっと
    「誰からも必要とされていない」
    と思いながら生きてきたんだな、と気づいた。

    だから恋愛でも、人間関係でも、
    相手の反応が怖かった。

    LINEひとつ送るだけで、
    迷惑じゃないかな、
    重くないかな、
    嫌われないかな、
    って考えてしまう。

    でも本当は、相手が怖いというより、
    “また自分が傷つくこと”が怖かったんだと思う。

    それでも私は、
    心から自信の持てる人になりたい。

    誰かに「大丈夫だよ」と言われるから安心するんじゃなくて、自分で自分を見捨てない人になりたい。

    まだ全然うまくできない。
    今でも、自分を責める癖は消えない。

    でも最近、親友に
    「年々多幸感増してるよね」
    と言われた。

    自分では全然気づかなかった。

    でも、もし本当にそう見えているなら、
    ちゃんと少しずつ変わってきているのかもしれない。

    昔より少しだけ、自分の気持ちを言葉にできるようになった。
    こうやって、自分の弱さを隠さずに書いてみたいと思えるようになった。

    だから今はまだ、
    “自信のある人”にはなれていなくても、

    少しずつ、
    “自分自身を一番の味方にできる人”になれたらいいなと思う。

    少しずつ。

    この記事が参加している募集

     
     
     
    はじめまして 感情を出すのが苦手でうまく言えない気持ちを、少しずつ言葉にしています。 誰かと比べないでいられる場所を作りたくて始めました

    あなたへのおすすめ