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わたしは、パズルのピース。〜凸凹のままで〜


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    「ありのままの形で、お互いを支え合おうね」
    それが、わたしたちピースの合言葉でした。

    みんながそれぞれの形でピタッとはまり、
    少しずつ綺麗な絵ができていきます。

    その時のみんなの顔は、誇らしげで、
    キラキラと輝いていました。
    もちろん、わたしもその中の一人でした。

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    パズルの真ん中には、いつもまばゆい輝きを放つ
    「センターのピース」がいました。

    そこにずっと憧れを抱いていました。
    みんながため息まじりに見つめる、特別な場所。

    それなのに、
    わたしの場所はパズルのいちばんすみっこ。
    地味な背景の、グレーのグラデーション。

    わかってたはずなのに、、、

    少しずつ違う感情が芽生え始めていました。

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    「あのピースの凸はすごいな、
    わたしもあんな風にならなきゃ」

    「わたしの凹はかっこ悪いから、
    あのピースみたいな形に変えたい」

    わたしも、周りに負けないように、
    一生懸命カタチを変えようと努力しました。

    でも、ちっとも他のピースのようにはなれません。

    頑張れば頑張るほど、
    苦しくなっていきました。

    そして、わたしは少しずつ、
    自分のことが嫌いになっていったのです。

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    「ねぇ、目立たなくて、嫌じゃないの?」

    イライラしていたわたしは、
    すみっこのピースちゃんに、
    思わず意地悪な質問をしてしまいました。

    すると彼女は、穏やかに笑ったのです。

    「ううん。私はここが好きだよ。
    目立つの嫌だし、
    ここが一番落ち着くの」

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    「それにね.....
    わたし、あなたのその場所と形、 
    あなたらしくて
    ずっと素敵だなって思っていたの」

    思いがけない言葉でした。

    目立たなくて地味で、
    ちっとも良さを感じられなかったわたしを、

    誰かが「素敵だ」と思ってくれていたなんて。

    胸の奥が、
    ほわん……と温かくなりました。

    でも、それでもまだ、
    わたしの心のモヤモヤは、
    完全には消えていませんでした。

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    そんな悶々とした日々を送っていた頃、

    思いがけないことに、
    センターのピースさんのほうから、
    声をかけてきたのです。

    驚いて固まるわたしに、
    彼女は、はにかみながら続けました。

    「わたし、
    あなたと、ずっと話してみたかったの」

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    みんなの注目の的であるはずの彼女は、
    ちっとも威張っていなくて。

    それどころか、

    "周りのみんなと笑い合って、
    ぶつかり合える"

    当たり前すぎて、見向きもしてなかった
    「わたし」というピースそのものを
    素敵だと言ってくれていました。

    なのに、
    わたしは、何してたんだろう…

    周りの持っているものばかりを羨んで、
    自分のカタチを無理やり変えようとしていたのです。

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    少しだけ、
    自分自身を認められるようになってきた頃、

    昔からずっと張り合ってきた、
    自分とそっくりな形のピースと、

    思いがけず
    鉢合わせしてしまったのです。

    似ているからこそ、

    「負けたくない!」という気持ちが
    止まりません。

    気づけば、
    わたしたちは激しくぶつかり合っていました。

    別れたあと、ひとりになっても、

    胸のモヤモヤは、
    なかなか消えてくれません。

    悔しい。

    イライラする。

    「もぉーーーー!!!っ」

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    「うわっ!
    ビックリしたー!!」

    イライラしたわたしが出してしまった大きな声に、

    びっくりしたのは、

    たまに喧嘩もするけれど、
    困った時に的確なアドバイスをくれるピースでした。

    似ているからこそ、
    どうしても張り合ってしまうピースのことを話すと、

    意外そうな顔で、
    こう言ったのです。

    「え?俺には、
    全く違って見えるけどな。」

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    「キミはさ、

    もっと、みんなと笑ったり、
    ふざけたり、

    一緒にいるだけで、
    楽しい場所にしてくれるピースだろ?」

    わたしは、
    思わず黙り込みました。

    「それは、
    キミだけのものなんだよ。

    見た目が似ていたって、

    誰も、
    キミの代わりには
    なれないんだから。」

    そんなふうに言ってもらえて、
    正直、嬉しかった。

    …でも。
    また会ったら、
    張り合ってしまいそう。

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    見えない世界の仕組みを学び実践と失敗を繰り返してきました。知識を詰め込むほど現実が苦しくなっていた過去から心のブレーキを外して、人生を軽やかに好転させるまでの気づきを発信しています。学んでも現実が変わらないと感じる方へ、私の失敗談が少しでもお役に立てればうれしいです。

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