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【書評】全社会人が読むべき。「コンサル1年目が学ぶこと」が、実は最強の「報告書作成マニュアル」だった件

    中小企業診断士のキムです。

    今回は、私が受験生時代に「もっと早く出会いたかった」と痛感し、合格後の現在も仕事のバイブルとして愛用している一冊を紹介します。

    「コンサル一年目が学ぶこと」

    この本は、タイトル通りコンサルタント向けの書籍ですが、実は「中小企業診断士試験の2次試験(事例問題)」に悩む受験生や、「会社での報告・プレゼンが苦手」なビジネスパーソンにこそ、強力な武器になる一冊です。

    なぜこの本が、試験対策や日々の業務の「特効薬」になるのか。私の実体験と、本書の要点を交えてお話しします。


    なぜ、この本が「中小企業診断士試験」に効くのか?

    診断士の2次試験で最も求められるのは、「論理的思考力」と「相手に伝わる記述力」です。多くの受験生がここで苦戦しますが、本書にはその突破口となる「思考の型」が明確に示されています。

    1. 「雲・雨・傘」で記述の迷いをなくす

    診断士試験の解答作成において、事実と解釈をごちゃ混ぜにしてしまうことは致命的です。本書では、これを「雲・雨・傘」というフレームワークで解説しています 。


    • 雲(事実): 空を見ると曇っている(動かしようのない事実・データ)

    • 雨(解釈): 雨が降りそうだ(事実に基づいた分析・解釈)

    • 傘(アクション): 傘を持っていこう(解釈に基づいた提案・行動)

    試験の解答も全く同じです。「与件文の事実(雲)」から「課題を抽出し(雨)」、「助言を行う(傘)」。この区別がつかない報告は、事実だけの「雲」止まりだったり、根拠のない「傘」だけの提案になったりしてしまいます 。 この原則を叩き込むだけで、記述の「納得感」が劇的に変わります。


    2. 「ロジックツリー」で問題を分解する

    複雑な事例問題を解く際、頭の中だけで考えようとしていませんか? 本書ではロジックツリーを「一生使える技術」として紹介しています 。 大きな問題を小さな問題に分解することで、議論(解答)の全体像や現在地が視覚化され、捨てるべき部分とフォーカスすべき部分が明確になります 。これは、限られた時間で正解を導き出す診断士試験に必須のスキルです。



    「何が言いたいか分からない」と言われる会社員の方へ

    もしあなたが、上司への報告や会議での発言で「で、結論は?」「結局どうしたいの?」と言われてしまうなら、本書の「話す技術」が即効性の高い処方箋になります。

    1. 結論から話す(PREP法)

    基本中の基本ですが、本書では「PREPの型」を徹底することを推奨しています 。

    1. Point(結論)

    2. Reason(理由)

    3. Example(具体例)

    4. Point(結論の繰り返し)

    日本人は経過から話しがちですが 、ビジネスにおいて相手が求めているのは「短い時間で必要なことを伝えてくれること」です 。慣れないうちは機械的にこの型に従うだけでも、評価は変わります 。


    2. 相手の期待値を把握する

    私が会社員としてハッとしたのが、「相手の期待値」に関する記述です。 ビジネスで最も大事なのは「相手の期待を超え続けること」ですが 、そもそも相手が何を期待しているのかを正確に把握していなければ、いくら時間をかけても評価されません 。 上司から仕事を受けるときは、以下の4点を必ず確認しましょう 。

    • 背景や目的

    • 成果イメージ

    • クオリティ

    • 優先順位・緊急度


    考えるとは「自分の意見を持つ」こと

    本書の中で、私が特に感銘を受けたのが「情報量ではなく、考えることがビジネス能力を向上させる」という一節です 。 そして、「考える」とは「自分の意見を持つこと」だと定義されています 。

    ただ漫然と情報を集めたり、本を読んだりするだけでは意味がありません。 「自分だったらこう思う」という筋(仮説)を持って情報に触れることで、初めて学びが生まれます 。正解である必要はありません。間違っていても、そこから修正することが重要なのです 。

    このマインドセットは、診断士試験の「正解のない問い」に向き合う際にも、非常に役立ちました。


    まとめ:まずは「要約」から始めよう

    今回紹介したスキルは、コンサルタントだけでなく、どのような職業でも15年後まで役立つ普遍的なものです 。

    しかし、本を読んだだけでは身につきません。私のおすすめのアクションは、この本を読んで、自分なりの言葉で「要約」してみることです。

    1. 結論から書く(PREP法の実践)

    2. 事実と解釈を書き分ける(雲雨傘の実践)

    3. 自分の意見を添える(考える力の実践)

    私が「要約」の習慣を通じて試験に合格し、仕事の成果を出せるようになったように、まずはこの本を題材にして、アウトプットの練習を始めてみませんか?

    あなたのビジネススキルと合格力を底上げする一冊として、自信を持っておすすめします。


    ※本記事での書籍紹介について
    中小企業診断士の視点から、試験や実務に役立つ良書を厳選して紹介しています。なお、当記事のリンクの一部はAmazonアソシエイト・プログラムを利用しており、適格販売により収入を得る場合があります。

     
     
    中小企業診断士。合格まで6年かかった私が、最後にたどり着いた答えは「要約力」でした。ビジネス本を読み、ロジックを抜き出す習慣は、2次試験の論述だけでなく、プレゼンや報告業務も劇的に変えます。試験や仕事に悩むあなたへ、現状打破の「武器」となる実用的な本を紹介します。

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