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私が一番しんどい時、そばにいたのは「噛む猫」だった



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    私が一番しんどい時、
    一番近くにいたのは、噛む猫だった。

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    優しいわけじゃない。
    むしろ普通に噛む。

    実際に私は、噛まれて入院している。
    蜂窩織炎と皮下膿瘍で、2週間。

    家族も被害者で、
    母も、父も、噛まれている。

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    それでも、この猫は

    一番しんどい時に、そばにいる。

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    ある日、母を噛んだあと、
    この猫は母のベッドから離れなかった。

    しかも、噛んだ足の上で寝る。

    痛くて動かせないのに、乗ってくる。

    正直、なかなかの地獄である。

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    でも、それでも私たちは

    「心配してるのかもね」と話していた。

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    猫推しの方から、
    この子は保護猫で、
    小さい頃に辛い経験をしているのかもしれないと。

    甘噛みから加減を覚える機会もなく、
    そのまま本気噛みになったのかもしれない。

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    つまりこの子は

    「好き」と「危険」を同時に持っている。

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    可愛い。
    でも、噛む。

    そばにいる。
    でも、安心ではない。

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    だから私たちは、気づいた。

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    優しさだけでは、守れない関係もある。

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    距離を取ること。
    無理に触らないこと。
    刺激を減らすこと。

    そして、必要な判断をすること。

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    好きだから近づく、ではなく

    守るために距離を考える。

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    これは猫の話だけじゃないと思う。

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    人間関係も、仕事も、

    「頑張っていれば大丈夫」と思っていた時期があった。

    でも違った。

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    頑張ることと、守られることは別だった。

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    だから今は

    「どう関わるか」を考えるようにしている。

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    優しくない形でしか、
    そばにいられない関係もある。

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    #CoinBridge(コインブリッジ)
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