
サヨナラの先の未来~イタズラな運命~あとがき
あとがき 過去から今に続くコンパス
タカは親の離婚で学校を辞めて、一人で生きる道を選ばざるを得なかった子やった。
俺と出会う前の月で家族が崩れたのに、それでも笑ってた。
だからこそ、「好き」と「家族」は違うって、どこかで思ってたんかもしれん。
俺と一緒にいたら、好きって気持ちが家族を壊す予感がしたんかな。
「私だけの子」って決めたのも、俺を巻き込まんためやったんか、あの子だけは不安定な家族にせんためやったんか。
本当のところはわからん。
でも、あいつなら、そうする気がする。
俺を「変わらないままで」残して、
自分で守る道を選んだんやと思う。
これで、物語は一区切り。動き出すことはないと思う。
けど、俺の中では終わっとらん。
風に舞う街路樹の葉を見ながら、あの日の笑顔が頭をよぎる。
たこ焼きの匂い、ラーメンの味、街の喧騒もあの時と変わってないはず……。
なのに、
手足が少し冷たくなる。
手に残るりょうたの重さも、まだほんのり腕に残ってる気がする。あの日の「バイバイ」も……
俺は今も不器用なままやけど、
あいつがくれた言葉だけは忘れん。
どうか、幸せでいてな。
それだけは、変わらない。
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第1章