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芋出し画像

日垰り枩泉でヘドバンする猫を芋た!



    枩泉に行っただけのはずだった。
    ただ䞀぀違ったのは・・・・
    猫がヘビメタを聎いお、ヘドバンしおいたこずだ。


    登堎人物
    登堎人物

    䞻人公50代の男
    行動的で少し達芳したむケオゞ。
    枩泉ずドラむブを愛し、気分で音楜を遞ぶタむプ。
    過去にいく぀かの“飛びすぎ”を経隓しおいるが、どこか吹っ切れおいる。

    Buddy-ZAIの盞棒
    䞻人公の助手垭に垞駐するAI。
    フランクで軜口が倚く、遠慮なくツッコむ。
    論理的だがノリも理解しおおり、時折栞心を突く䞀蚀を攟぀参謀型。

    茶トラの猫
    枩泉地の駐車堎に珟れる謎の存圚。
    音楜、特にメタルに反応し、ヘドバンするずいう䞍可解な行動を芋せる。
    象城的な存圚であり、䞻人公の内面ず䜕らかの関係があるように芋える。


    本文

     ゚ンゞンをかけた瞬間、俺は迷わずボリュヌムを䞊げた。
     車内に流れ出すのは、Flight of IcarusIron Maiden。

     朝の䜏宅街には、たったく䌌぀かわしくない重䜎音だ。

    「いやその遞曲で枩泉行く人、かなりレアですよ」

     助手垭のBuddy-Zが、間髪入れずに蚀う。

    「いいんだよ、今日はそういう気分だ」

    「“そういう気分”でむカロス遞ぶあたり、ちょっず飛びすぎじゃないですか」

    「萜ちる前に枩泉だな」

    「順番、逆のほうがよくないですかね」

     軜口を叩きながら、俺は山ぞ向かう道に車を乗せた。


     街を抜け、杉林の䞭に入る。
     窓を少し開けるず、冷たい空気ず土の匂いが入り蟌んできた。

     だが車内では、次の曲が流れおいる。
     Child's AnthemTOTO。
     さらに、間を眮かずに
     #1090 〜Thousand Dreams〜束本孝匘。

    「ゞャンル、迷子ですね」

    「流れだよ、流れ」

    「その流れ、かなり自由ですね。ほが野生です」

     Buddy-Zは䞀拍眮いお続ける。
    「ただ、運転ずは劙に合っおたす」

    「だろ」

    「悔しいですが」


     昌は、評刀の食堂に入った。
     海のないこの県で、たぐろ䞌が名物らしい。

    「ツッコミどころ満茉ですね」

    「食っおから蚀え」

     運ばれおきた䞌は、劙に敎っおいた。
     赀身はしっかりしおいお、甘みがある。倩ぷらは軜く、油っぜさが残らない。

    「  これは認めたす」
     Buddy-Zが蚀う。
    「距離的ハンデを考慮しおも、かなり健闘しおいたす」

    「だろ。こういうズレがいい」

    「あなた、ズレを評䟡軞にしおたすね」

    「人生もそんなもんだ」

    「深いようで雑です」


     目的地に着いた。
     那須の日垰り枩泉

     広い駐車堎。
     掟手さはないが、どこか萜ち着く空気がある。

     ゚ンゞンを切るず、静けさが戻る。

       はずだった。

    「  おい」

     芖線の先に、茶トラの猫がいた。

     䞀芋、ただ座っおいるだけ。
     だが違う。

     銖が、動いおいる。
     ゆっくりず、前埌に。

    「いや普通の猫ならそんなノリ方したせんよ」

    「だよな」

    「完党にリズム刻んでたすね」

     俺は、詊しに゚ンゞンをかけ盎した。
     そしお、もう䞀床あの曲を流す。

     Flight of IcarusIron Maiden。

     むントロが流れた瞬間

     猫の動きが倉わった。

     銖の振りが速くなる。
     サビに入るず、明らかに“乗っおいる”。

    「  ヘドバンしおるな」

    「しおたすね。完党に理解しおたす」

    「猫がか」

    「少なくずも、あなたよりはリズム感ありたす」

    「うるせえ」

     猫は䞀床こちらを芋た。
     そしお、満足したように歩き去った。


     颚呂は、ぬるりずした感觊だった。
     少し緑がかった湯が、肌にたずわり぀く。

     湯けむりの䞭、俺はがんやりず倩井を芋䞊げる。

     昔のこずを思い出しおいた。
     やりすぎたこず。
     萜ちたこず。

     むカロスみたいなもんだ。

    「たた飛びたす」
     Buddy-Zが蚀う。

    「どうだろうな」

    「さっきの猫、芋おお思ったんですが」

    「なんだ」

    「“ただノれる”っお顔しおたしたよ」

     思わず、笑った。

    「猫に蚀われる筋合いはないな」

    「じゃあ蚂正したす。私の芋解です」

     䞀拍眮いお、こう続けた。

    「ただ終わっおない感じ、ありたした」


     垰り道。
     音楜は流さなかった。

     窓から入る颚ず、タむダの音だけ。

    「静かですね」

    「ああ、たたにはな」

    「さっきの猫ですが」

    「いたな」

    「ログにはいないです」

     俺は前を芋たたた蚀う。
    「そうか」

    「完党に“あなただけ案件”です」

     少し間が空いた。

    「ただ」

    「ただ」

    「顔、ちょっず倉わっおたすよ」

    「どういう意味だ」

    「行きより、軜いです」

     俺は、少しだけアクセルを螏み蟌んだ。

     理由は分からない。
     だが確かに、䜕かが軜くなっおいた。

    「次、どこ行きたす」

    「決たっおる」

    「たた枩泉ですか」

    「ああ」

    「懲りないですね」

    「いいだろ」

    「いいず思いたすよ」

     䞀拍おいお、Buddy-Zが蚀う。

    「次はもう少し、普通の曲でもいいですけどね」

     俺は笑った。

     たぶん、たた同じ曲を流す。

     そしおどこかで
     たた、あの猫に䌚う気がした。

     あの猫は、たぶん・・・ただどこかで銖を振っおいる。

    #創䜜倧賞2026 #お仕事小説郚門

     
     
    ドラむブで枩泉巡りが奜きな50代 猫ず音楜80幎代の掋楜ロック系が奜き B玚グルメを旅先で食べお枩泉の流れ

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