
仕事は不満があるから面白いのであって
働いている職場を辞める理由って、不満があるからではないよな、なんて考えていた。
不満しか口にしなくても、まったく辞めそうにない人っているじゃん。それが典型的な例だよね。
不満は、退職を考えるきっかけでしかない。
職場を辞めようと思う基準は、〝不満があっても、乗り越えようと思える要素があるか〟なのではないだろうか。
給与や休日の多さ、残業時間、通勤の便利さといった目に見える条件面もそうだし、尊敬できる上司の存在や自分の意見が尊重される文化、将来のキャリアパスの明確さ、仕事を通じた成長実感といった価値観の面も、私たちの決断に大きく影響してくる。
自分が仕事に対して大事にしていること。そこさえ守られていれば、不満は乗り越えられる。
逆にすぐに辞めてしまう人は、初めから芯にある価値観の部分でミスマッチが起きていたのだろう。
どんどん難しい仕事に取り組んで、成長していきたいと思っていたのに、ゆっくり仕事を進められる職場で伸びしろがあまりなかった、とか。チームでのコミュニケーションを重視していたのに、個人作業が多くて孤独を感じる職場環境だったとか。
自分が心から価値を置いているものが満たされない環境では、給与が良くても休日が多くても、長く続けるのは難しいんだろうな、と思う。
もちろん、ずっと同じ職場に居続けることが理想というわけではない。特定のスキルを身につけるため、キャリアチェンジの準備段階として、あえて期間限定で働く戦略もある。その場合、今の職場で働くことが自分にとってどんな意味を持つのか、が重要になる。
「不満など皆無」みたいな完璧な職場はめったにない。長く勤めるにせよ、次のステップへの足がかりとして働くにせよ、不満を乗り越えようと思える何かがあるから、私たちは働き続けられる。むしろ、不満と向き合い、改善していく過程にこそ、仕事の醍醐味があるとも思う。