
プロフェッショナルになれていないから
怠けることで生まれるネガティブな感情なんかより、
頑張ることで掴めるポジティブな感覚を目指したい
Bonjour!
2024年の6月から、ワーキングホリデーでフランスに来ています。
現在はパリの日本食レストランで働きながら、フリーランスのWebデザイナーとしても活動しています。
4月になりました。
ついこの間まで、パリは凍えるような寒さが続いていたのに、4月に入ってから急に暖かくなりました。
気候変動の影響なのか、春というより初夏を思わせるような陽気な日々が続いています。
コートを脱いだと思ったら、Tシャツ1枚で出かける人まで。
そんな極端なフランス人たちの姿を、春の日差しの中で微笑ましく眺めています。
ちなみに僕は、春眠暁をまったく覚えられません。
朝なかなか起きられず、布団のぬくもりが恋しい今日この頃です。
「お前はなんのプロフェッショナルなんだ?」
先日、今働いているレストランの社長にそう言われました。
彼は日本食のプロフェッショナルであり、パリで長年お店を切り盛りしてきた経営のプロでもあります。
その隣にいる彼は、お寿司のプロフェッショナル。
さらにそのまた隣にいる彼は、ファッションデザインのプロフェッショナルです。
周りを見渡せば、ここパリには本当にたくさんのプロフェッショナルがいます。
この問いは、僕が昔から心の中で抱えていたモヤモヤと重なります。
「自分は、いったい何者なのだろう?」
……うーん、ちょっと考えてみます。
今は良い時代です。
十数年前と比べて、面と向かって批判されることがかなり少なくなりました。
特に今の日本社会は、ハラスメントを防ぐという名目のもと、相手に深く干渉しない傾向があります。
僕は、それを良い傾向だと思っていました。
というのも、僕はメンタルが強い方ではなく、言葉の暴力を受けるとすぐに傷ついてしまいい、なかなか立ち直れないからです。
今の時代は、そういった被害を最小限に抑えながら生きていける環境があります。
つまり、自分の人生を思うままに生きやすくなっているとも言えます。
ただ、これには良い面もあれば、そうでない面もあります。
もし、自分が楽なほう、簡単なほうへと流れながら、甘い汁をすすって生きていたとしても、誰もそれをとがめたりはしません。
だからこそ、自由に生きることができるのです。
しかし、そんな生き方を続けていると、世の中をうまく渡っていくのが難しくなったり、チャンスを逃してしまったりします。
やりたいことをやればいい。
でも、やっぱり努力はしたほうがいい。
そのほうが、結果も出しやすく、自由に生きられるからです。
生き方に正解はありません。
だからこそ、他人の意見に左右されず、自分らしく生きれば良いのだと思います。
しかし、自分が本当にやりたいことがまだ見つからない人は、どうすれば良いのでしょうか?
僕が思うひとつの方法は、「一旦、何か人かのためになることを本気で頑張ってみる」ことです。
そうやって社会の中で自分の立ち位置をつくりながら、自分のやりたいことを少しずつ探していく。
そうすれば、いざ「これだ」と思えるものに出会ったとき、スムーズにスタートを切れるのではないかと思います。
また、一度社会の中で自分の立ち位置をつくっておくことで、プロフェッショナルとして立ち振る舞うことができます。
しかし、もし何も考えずに、安易な選択ばかりして楽なほう、簡単なほうへと流れてしまうと、いつまで経っても社会の中での自分の場所は見つかりません。
社会とはそんなに厳しいものではないものの、怠けて生きている人には優しくありません。
そんな状態のまま過ごすと、どこかで路頭に迷い、つらい思いをしてしまいます。
だからこそ、最悪の状況を一度想像してみることも大切だと思います。
かつては、少し厄介だけれど人情のある大人が周りにたくさんいました。
怠けていれば、容赦なく喝を入れられていたかもしれません。
でも、令和の今は、誰もそんなことをしてくれません。
周りを見渡すと裸の王様が増えているようにも感じます。
自分は、いったい何者なのか?
30になってもなお、フランスに来てもなお、僕はこの問いを突きつけられ続けています。
自分は何をして生きていきたいのか。
自分はどんな形で社会と関わっていきたいのか。
自分はどんな社会貢献をしていきたいのか。
そんな問いに、まだ明確な答えを出せず、モヤモヤしながら生きています。
努力することから逃げ、考えることからも逃げ、日本という国からも逃げてきた自分が、これからどうなっていくのか。
正直、不安。
まぁ身から出た錆なんだけど。
相手に深く干渉しない社会の中、僕はこの時代の恩恵を受けるように、安易な選択ばかりして楽なほうへと生き続けてきました。
中には努力したこともあるけど、それが今の自分に直結している感覚はあまりありません。
だから、何のプロフェッショナルでもないし、何者にもなれていません。
一応いろいろと経験してきたため、最低限の生活をして生き抜く自信はあります。
しかし、何かで突き抜けてプロフェッショナルになれるような自信は、まったくありません。
それでも、将来への不安を抱えたまま生き続けるのは、やっぱりつらい。
だったら、そろそろ本気になるときなのかもしれません。
自分の人生は、自分で舵を取って進めていくしかありません。
もう、甘い汁をすすって生きていくような生き方はやめたい。
だから、気持ちを入れ替えるしかありません。
何か決断をして、社会のために努力をしていきたい。
当たり前のことを、こんなことで気付かされてしまうとは。
社長は、僕の簡単な経歴を知っているし、ワーホリでフランスに来ていることも知っています。
だからこそ、あの質問は、冗談のようなものだったのだと思います。
それでも、僕はその後の会話の内容をほとんど覚えていないくらい、深く考え込んでしまいました(お酒の影響もあり)。
「後悔がないように決断して生きる」なんて、そんなに簡単なことではありません。
でも、後悔を減らすための一つの方法は、何かに努力をして「何者か」になることなのだと思います。
「お前はなんのプロフェッショナルなんだ?」
まだ答えは出ていません。
でも、だからこそ、まずは何かに集中して取り組んでみようとと思います。
怠けることで生まれるネガティブな感情よりも、頑張ることで掴めるポジティブな感覚を目指したいから。
先日、フランス人と同じようにTシャツ一枚で外を歩いてみました。
思っていたより風が冷たくて、普通に寒いと感じてしまいました。
でも、そんな小さな後悔もまた、一つの教訓です。
これからもパリでの生活は続きます。
↓ワーホリのきっかけなどはこちらに書いてます。