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お金がなくなってから感じたこと

    ケント

    落ちるとこまで落ちた。
    でも、V字回復に向けた一歩目はすでに踏み出している。



    こんにちは!
    ITエンジニア兼Webデザイナーとしてフリーランスで活動しているケントです。
    フランスでのワーキングホリデー、ゲストハウスでのフリアコ生活を経て、現在は大阪でのんびりと暮らしています。

    大阪もすっかり寒くなり、街にはクリスマスの装飾が増えてきました。
    先日、夜の心斎橋を歩いたとき、御堂筋のイルミネーションが驚くほど綺麗で、思わず足を止めてしまいました。

    大阪に住むのはこれが初めて。
    旅行では見えなかった景色や街の呼吸が、日常生活を通してじんわりと伝わってくる感覚があります。
    これまで何度も引越しをしてきましたが、街に馴染むたびに感じるこの新鮮さがたまらなく好きです。
    だから僕は引越しが好きだし、これからも動き回って生きていきたいです。



    25日の給料日。
    朝、銀行口座を開いて胸を撫で下ろしました。

    その前日までの口座残高は3万円ちょっと。
    胸が引き締められる思いが続いていました。
    31歳にもなって、ここまで精神的に追い込まれるなんて。
    業務委託先の給料が振り込まれ、ようやく心が少し軽くなりました。

    久しぶりに本格的にプログラミングにも取り組んでいます。
    自分の実力以上の課題に直面しつつ、AIや参考書を頼りに必死でJavaのソースコードを組み立てていく日々です。

    3年のブランクを経て、正式にITエンジニアに戻って早2ヶ月。
    新卒の頃には味わえなかった「難しいけど楽しい」という新鮮な感覚が、今の仕事へのモチベーションにつながっています。



    「自分は平気だ」と思っていました。
    しかし、実際にはかなり疲弊していたのだと、今になって気づきます。

    この2週間、僕の財布事情はこの10年で最も寒いものでした。
    これまで、実家でも海外でも、貯金のみで生活するニートの時期は何度か経験してきましたが、あの頃はまだ今よりも貯金がありました。
    今回は本当の本当にお金がなかった。

    外食は極力避けて、自炊中心の生活。
    京都へ日帰りで行ったときも、夜の難波へ行ったときも、結局なにも食べず、家に帰ってからキッチンに立ちました。
    マクドのポテトですら懐かしく感じるほどです。

    それでも、その中で「楽しむ工夫」はしてました。
    食事の量はしっかり取り、少しの贅沢としてお酒は嗜む。
    シェアハウスのちょっとしたパーティーにも参加しました。
    使わないのではなく、極力減らす。
    限られた中で、自分なりにやり切れたと思います。



    「節約」と言えば聞こえは良いけれど、実際の状況は「我慢」です。
    買いたいものを買えない、やりたいことを控える。
    洋服や本などの嗜好品ならまだしも、自分にとって有意義だと思えることすらも躊躇する羽目に。
    その小さな我慢が積み重なって、精神的なストレスとしてのしかかってきました。

    30代になり、同世代の人たちは「時間をお金で買う」フェーズに移行しています。
    SNSを開けば、美味しいものや綺麗な景色が並び、眩しく見えてしまう。
    自分もかつてはその側にいたかもしれない。
    でも、今はただ指をくわえて眺めるだけ。

    「これが夢だったらいいのに」
    朝起きるたびに絶望が訪れる。
    仕事をして、自炊をして、勉強をしてから少し筋トレをして。
    効率よく日々のルーティーンをこなしても、お金の問題は解決しません。
    むしろ、ふとした瞬間に湧き上がる不安が集中力を削っていきます。



    「長所は行動力です!」
    数ヶ月前までしていた就職活動では、面接でしばしば行動力を褒められる機会がありました。
    自慢をしているわけではないけど、海外飛び出してきた経験は、その長所の裏付けになりました。

    しかし、現実は違います。
    目の前の「稼ぐ」という行動においては、僕は驚くほど動けていなかったのです。

    原因は怠惰とプライド。

    今以上のプラスを生み出すその一歩がなかなか重いものでした。
    3社で会社員をしてきて、フリーランスもしてきた。
    それでも、黙ってても仕事が舞い込んでくるほど、楽な世界ではありません。
    稼ぐって本当に難しいことです。

    でも、それでも生きていかなくてはいけない。
    何かしらで収入を得ていかないといけない。
    だから、まずはその邪魔なプライドをへし折って、泥臭く働け!

    6月に日本へ帰国してからアルバイトはせず、どこかで「なんとかなるだろう」と楽観的に思っていました。
    実際には、リゾートバイトを調べながら踏み出せなかった。
    大阪万博が盛り上がっていた頃、好条件の募集が山ほどあったのに、それすら掴みに行けませんでした。

    稼ぐための行動は、結局ほとんどできていなかった。
    チャンスはこれまでたくさんあったのに、全然機会をつかんでこなかった。
    就職活動とかフランス語の試験があるとか、言い訳も多かった。
    踏み出すというその一歩があまりにも遠く、結局は行動力がなかっただけでした。
    これは反省としてしっかり受け止めたいです。



    僕は進路や人間関係の悩みはわりと素直に相談できるタイプです。
    友達やお世話になった人に悩みは打ち明け、そのお陰で乗り越えられてきた部分は山ほどあります。
    しかし、お金の悩みだけは別でした。
    僕にとってお金の悩みは誰にも打ち明けられない苦悩でした。

    「自由に生きている」
    「ITもデザインもできる」
    「英語もフランス語も話せる」

    そんなふうに色眼鏡で見られると、つい「期待される通りの自分」を演じてしまう。
    その裏で金欠に苦しんでいるなんて、誰も思わないでしょう。
    むしろたくさん稼いでいるとすら思われるのも事実です。

    ただ、不幸中の幸い、noteで隠さず発信したことで僕のこの状況に気づいてもらえました。
    恥ずかしさは全くなかった。むしろ今の心境をなんとか残しておきたかった。
    そして驚くことに、多くの人から励ましのメッセージをいただけました。

    「本当に困ったら貸すから」
    そう言ってくれた人もいました。本当にありがたいです。
    人は、誰かの弱さに対してこんなにも優しくなれるのか、また一つわかったことがありました。

    「なんとかなる」
    自分で思い込むより、誰かに言われた方が数倍強く響く。
    今回ほど、人に支えられて生きていると実感したことはありません。
    美談にするつもりはないけれど、この状況だからこそ感じられた思いはあります。



    先日、ABEMA Primeで「フリーランス・ノマドワーカーの実情」という特集を見ました。
    知人が出演するとのことで観たのですが、大きく衝撃を受けることになりました。

    それは元人気ブロガーの立花岳志さんが、年収5500万円の生活から、生活保護を受給するまでに転落したという内容。
    ビジネスの潮流を読み誤り、かつタイミング悪く離婚やコロナ禍が重なったことが原因だそうです。

    「世の中にはそんな人もいるのか」と驚くと同時に、自分が抱えている悩みなんて、まだまだなんとかなる範囲だと気づきました。

    でも、彼の語り口はとても穏やかで優しくて、そこに人としての魅力がありました。
    成功も失敗も、すべてその人の一部。
    しかし、人に対して直感的に思う印象は、年収とはまったく別の次元にあるのだと改めて感じました。

    落ちるとこまで落ちたこれからの彼の人生に期待したいとも思いました。



    5年以上、自分の生き方をこのnoteで発信してきました。
    noteを読んで仲が深まった人もいるし、ここをきっかけに新しく知り合った人もいます。

    書き方によっては「成功談」のように見えた記事もあったと思うし、僕自身が人にアドバイスを語ってきたこともありました。
    今思えば恥ずかしいこともたくさんあります。
    でも、それはそれ。あのときの僕がそう感じていたから言えたことです。

    時が経てば状況は変わる。
    仕事で求められる期待も変わるし、お財布事情だって変わる。
    年齢を重ねたからといって、人生が必ず右肩上がりになるわけではありません。
    むしろ、安定した道を歩んでいないからこそ起こる「揺らぎ」なのかもしれません。

    けれど、その揺らぎも含めて「楽しい人生」なんだろうと思います。
    波があるから人生は面白い。
    下がったあとは上がるだけ。
    そして今、落ちるところまで落ちたからこそ、ようやくV字回復への一歩目を踏み出せたのだと思っています。

    フランス語検定の勉強は頑張ったのに手応えがなかった。
    JICA海外協力隊にも落ちた。
    お金は減るところまで減った。
    そういえば最近受けたバイトにも落ちた。

    でも、、、まぁなんとかなるっしょ!!

    冬の冷たい北風は、見方を変えれば、次へと向かう追い風になるから。



    最後に。
    先日、初めてタイミーのバイトをしてみました。
    大阪市内のとある小売店で、販売のお手伝いをする3時間だけの仕事です。

    想像以上に楽しく働けました。
    仕事終わりに社員さんと少し立ち話をしたところ、
    「ITに詳しいなら、会社のシステムについて相談したい」と声をかけてもらいました。
    もしかしたら、ここから新たな仕事につながるかもしれません。

    こういう「予想もしなかった縁」に出会えるのは、本当に面白いところです。
    人生はどこで何が起きるかわからない。
    だからこそ、やっぱり楽しいんですよね。

    ここから絶対に這い上がってみせる。
    そんな僕の姿を笑いながらで良いので、引き続きご愛顧のほどよろしくお願いします。

    これからも大阪での生活は続きます。

     
     
     
    やってみて、考えて、言葉にする。日々の暮らしで見つけた小さな気づきを、自分なりの言葉でまとめています。 フリーランスとしてWeb制作・マーケティングに携わる32歳。フィリピン就職、ジョージアノマド生活、フランスワーホリを経て、大阪在住。旅と本と野球とお酒のために生きている。

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