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1人TOUR DE EURO97 その17 ガりディの建築は〇〇だ

    1997幎の倏。
    24歳の僕は、たった䞀人でペヌロッパを90日間かけお䞀呚する旅に出た。

    旅の名前は「䞀人ツヌル・ド・ナヌロ」

    フランスには「ツヌル・ド・フランス」ずいう有名な自転車レヌスがあり、それにちなんで、人生のレヌスずいう意味を蟌めお名づけたした。もちろん僕の旅はレヌスではない。誰かず競うわけでもないけれど過酷さだけは負けおいなかった。

    䌚瀟に人間関係に疲匊した3幎間を過ごし。僕はもう死にたいでも死ぬ勇気はない。最埌にせめお䞖界を芋おみたい。そう思っお䌚瀟を蟞めお党財産をバックパッカヌに詰め蟌んで日本を出たした。

    たった90日間の旅がその埌の人生を確実に倉えたした。
    この旅で、僕はたくさん迷っお、たくさん考えるこずになりたす。
    「自分の人生っお」
    「自分は䜕を求めおいるのか」
    「なぜ、こんなにも遠くたで来たのか」

    今になっお思う。あの頃の自分に䌝えたい蚀葉がある。

    䞖界は、広いようで意倖ず狭い。
    これは、24歳の僕が芋た䞖界の蚘録。

    旅のルヌトを知りたい方はこちらです。

    171997幎7月31日-バルセロナスペむン

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    バルセロナ、憧れの地ぞ

    7月31日、朝10時頃。
    列車の心地よい揺れで目が芚めた。よく眠れた気がする。ただ列車は走っおいお、窓の倖には時おり地䞭海が芋えた。
    ――地䞭海だ。そう思った瞬間、胞が熱くなった。

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    数日間、スペむン内陞の灌熱地垯を旅しおきた僕にずっお、海が芋えるだけで解攟された気分だった。
    朮の匂いず青い氎平線。車窓を吹き抜ける颚が、熱に疲れた䜓をやさしく冷たしおくれた。

    予定通り午前11時40分、列車はバルセロナのサンツ駅に到着。
    たず向かったのは、本に茉っおいたナヌスホステルYH。地䞋鉄に乗り換え、コロンブス塔の近くの駅で降り、ゎシック地区ぞ。
    地䞊に出るず、僕の頭の䞭に浮かんだのはひず぀の建築物――サグラダ・ファミリア。

    早くこの目で芋たい。その䞀心で通りを歩きながら探した。
    建物の隙間から遠くにその姿が芋えたずき、胞が高鳎った。
    「これが 本物か。」
    バルセロナの象城。その存圚感は圧倒的だった。

    たずは宿探しだ。
    重たい荷物を背負い、本を片手に歩き回るこず30分。ようやく芋぀けたYHは満宀。「明日なら空いおいる」ず蚀われ、その日は諊めるしかなかった。
    その埌6軒回っおも空きはなく、ようやく7軒目で決めた。
    4000ペセタ圓時玄3400円。少し高いけれど、背に腹は代えられない。
    ベッド2台の郚屋を䞀人で䜿える莅沢な倜。
    「今日は無駄䜿いしないで我慢しよう。」
    そう決めお荷物を眮き、再び倖ぞ出た。

    最初の目的地はグ゚ル公園。
    しかし着いおみるず、どうも様子が違う。看板を芋盎すず、党く別のシりタデリダ公園だった。最悪。汗だくの䜓で、たた歩き出す。広い郜垂で間違えおきおしたったので、戻る気力もわかない。

    埌回しにしお次に蚪れたのはカサ・ミラ。ガりディ建築代衚䜜の䞀぀のアパヌト
    実際に芋おみるず、本で芋た以䞊に独創的。盎線を嫌い、曲線だけで構成されたガりディの䞖界は、たるで建築そのものが呌吞しおいるようだった。
    今も人が䜏むアパヌトずしお機胜しおいる。
    屋䞊に䞊るず、遠くにサグラダ・ファミリアが芋えた。
    先ほどよりも倧きく、はっきりずした姿で。あの尖塔を芋た瞬間、蚀葉を倱った。䜕床みおも矎しい建築。

    そこからさらに歩き、ようやく本物のグ゚ル公園ぞ。
    入口で迎えおくれるトカゲの噎氎。
    カラフルなモザむクタむルの階段を登り、有名な波打぀ベンチを芋た瞬間、思わず声が出た。
    「これか」
    ひずりひずりの䜓に合わせお䜜られたずいう曲線のベンチ。倚くの人を集め実際に座らせお䜜ったらしい。そのナニヌクな圢ず、高台にあるので芋晎らしの良さ。地䞭海たで芋枡せる景色はたさに絶景だった。

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    その埌、぀いにサグラダ・ファミリアぞ。
    入堎料は800ペセタ玄680円。今では36ナヌロ玄5800円もするらしい。時代を感じる。今考えたら安い。

    着工は1882幎。
    ガりディが蚭蚈を始めおから140幎以䞊が経぀今も、未完成。
    戊争で資料の倚くが焌倱し、匟子たちが残された構想を少しず぀圢にしおきたずいう。
    入口に眮いおあった完成予想図を芋お思った。僕はほがほが完成に近いず思っおいたけど実際の完成予想図を初めお芋お、あず200幎かかっおもおかしくないず思った。ただ半分も完成しおいないこずに驚く。日本で芋おいたのは完成しおいる郚分だけを芋おいたので、それでほが完成圢ず勘違いしおいたからでした。
    党然ガりディ―のこず知らない自分が恥ずかしくなる。

    でも、死ぬたでにもう䞀床だけ完成した姿を芋たい。
    そう匷く思ったのがサクラダファミリアずいう建築だ。
    そうそうないず思う。死ぬ前にもう䞀床芋たい建築っお。

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    僕は工事珟堎の暪を芋孊しながら塔の䞊たで登るルヌトを歩く。塔の内郚の壁䞀面に萜曞きがひどかった。倖囜人の萜曞きも目立぀が、僕が目に぀いたのはプリクラだ。ロンドンでも気になったけど、芳光地に行けば倧抵、貌られおいた。

    プリクラは顔写真付きだし、シヌルを芋れば䞀目で日本人芳光客の仕業ず誰でもわかる。これは日本の恥だなぁず玠盎に感じおいた。

    その倜。
    スヌパヌでプラムず桃、トマトを買っおホテルに戻り、シャワヌを济びおから再び倖ぞ。倜颚が心地よく、枯沿いを歩いた。

    シヌフヌドレストランの灯り、朮の銙り、アヌトの街らしい空気。
    バルセロナは玠晎らしい街だ。ただ、思っおいたよりも汚い街。
    それもたた歎史を感じさせる街の衚情なのかもしれない。

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    日が沈むのが遅い倏のペヌロッパ。
    倜の8時を過ぎおもただ明るく、12時近くたで街は賑わっおいた。
    日本ずはたるで違う時間の流れ。
    その自由さず塩の颚が、この街の魅力なのだず思った。


    この日の教蚓

    1. 人気郜垂では宿探しが本圓に倧倉。

    2. 公園が倚すぎお間違える。

    3. 日本人、䞖界遺産にプリクラ貌りすぎ。

    次回は、その18 黄金に光るサクラダファミリアの話です。


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    はじめたしお。けんいち です。 海倖暮らしの䜜家noteで぀ながる「曞く」を愉しむコンセプトの電子文藝倶楜郚『月刊電子文藝』運営・線集長kindle曞籍57冊、ベストセラヌ15冊手曞き挫画パンダのパン子シリヌズTalesにも挑戊。䞖界35カ囜旅䞊海垂圚䜏

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