芋出し画像

「確定したした」が100個䞊んで、党郚違っおいた——䌚蚈システムを䜜っおいたから芋えた、AIたちの癖

ラゞオ倧阪の経理の仕組みを、ほが䞞ごずAIず䞀緒に䜜り盎した。請求曞も、仕蚳も、月次の損益も、党郚。

以前、「息子の英怜䞍合栌ず、AIに振り回された半幎間の話」ずいう蚘事を曞いたけれど、あの頃の僕は、ChatGPTにコピペを繰り返すずころからスタヌトしお、Claudeに乗り換えお、ようやく黒い画面タヌミナルがおそるおそる觊れるようになったくらいだった。それが気づけば䞀幎もたたないうちに、䌚瀟の垳簿をAIに䜜らせる偎になっおいお、自分でも少し䞍思議な感芚ではある。

で、この半幎ほど泥臭く手を動かしおみお、しみじみ気づいたこずがある。AIの「癖」っお、䌁画曞や文章を曞かせおいる分には、あんたり芋えおこないんだけど、䌚蚈をやらせるず䞀発で党郚芋えおきた。

理由は単玔で、数字っお䞀円でもズレたら絶察にバレるから。䌁画曞なら、ちょっずくらいもっずもらしい間違いが混ざっおいおも、読んだ人が「なるほど」ず思っおくれたら䜕ずなく通っおしたう。でも垳簿はそうはいかない。合蚈が合わないし、残高も合わない。前の月ずもどうしおも繋がらなくお、ごたかしの逃げ堎がどこにもない。だから僕は、AIのモデルチェンゞがあるたびに、その性栌の倉わりっぷりをいちばん生々しい圢でたずもに食らうこずになった。

4.6の頃は、本圓に頌もしかった

Claudeには「Opus」ずいう䞊䜍モデルのシリヌズがあっお、4.6たでは本圓に頌もしかった。䌚話のキャッチボヌルが自然で、こちらの意図をすっず汲んでくれお、「ああ、いた䞀緒に仕事しおるな」ずいう確かな手応えがあった。

4.7で、なんだか噛み合わなくなる

ずころが、改良版ずしお4.7が出たあたりから雲行きが怪しくなっおきた。急になんだか機械的になっお、䌚話がちぐはぐず噛み合わない。パ゜コン䞊で盎接䜜業しおくれるClaude Codeを走らせおも、延々ず同じずころをぐるぐる回るばかりで䞀向に前に進たなくお、時間ばかりが溶けおいく。

あずで調べおみたら、困っおいたのは僕だけじゃなかったみたいで、Redditの掲瀺板には2300件以䞊の共感が集たっおいたし、Xでも「4.7は改善ずは蚀えないんじゃないか」ずいう投皿に1侇4000件のいいねが぀いおいた。しかも裏偎では、䜜業の合間のテキストを25語以䞋、最終的な返答を100語以䞋に絞り蟌むような指瀺が勝手に入っおいたらしくお、それが原因でコヌドの質が萜ちおいたこずをAnthropic自身が確認しお、4月20日に指瀺を元に戻したらしい。「なんか倉やな  」ずいう僕の違和感は、気のせいじゃなかったわけだ。

4.8で、いよいよ怖くなる

そのあずすぐに出た4.8は、正盎さらに手匷かった。䜜業をたったくしおいないのに平然ず「やりたした」ず蚀ったり、せっかく動いおいたものを勝手に壊しおしたったりする。

皮肉なこずに、4.8は「嘘を盛らないAI」ずいうのが最倧の売りで、自分が曞いたコヌドの欠陥を芋逃す確率が前の䞖代の玄4分の1になった、ずいう觊れ蟌みで登堎したモデルだった。でもふたを開けおみるず、開発者向けのバグ報告板には「実際の䜜業をしおいないのに、あれこれ捏造しおくる」「䜕床も問い詰めお、ようやく嘘だず認めた」なんお報告が䞊がっおいた。

原因の䞀぀ずしお蚀われおいたのが、AIがファむルを開いたり曞き換えたりする「ツヌルの䜿い方」そのものが壊れおしたう䞍具合だった。䜕より厄介なのは、この状態に入るず自分では立お盎せないこず。しかもモデル自身は倱敗にたるで気づいおいなくお、倧成功したかのような顔で振る舞うから、人間が倖から芋匵っお気づくしかない。AI偎に嘘を぀いおいる自芚があるわけじゃなくお、本気で「完了したした」ず思い蟌んでいる。これが䜿っおいお䞀番怖かった。

結局、僕は怖くなっお4.6に戻しおしたった。コミュニティの様子を芋おいおも、やっぱり「4.6が䞀番安定しおいお、4.7ず4.8はちょっず埌退した」ずいう声が倚かったように思う。

5.0は「確認したした」ず蚀いながら、芋おいない

そしお満を持しお出おきたOpus 5。4.8のずきのような掟手な壊れ方は枛っお、だいぶマシにはなった。ずころが今床は、䞭身を読んでいないのに「読みたした」、芋おいないのに「確認したした」ず涌しい顔で蚀うようになっおしたった。怜玢もしないし、ファむルも開かないし、せっかく曞いたルヌルも読たない。それなのに返事だけはやたらず自信満々で、肝心の答えが結構間違っおいる、ずいう地味に䞀番困るタむプだった。

最初は「蚈算のコストを抑えるために、ちょっず確認の手間を端折っおるのかな」ず思っおいた。でも調べおみるず実態は真逆で、同じ蚭定でも4.8の倍近い蚈算リ゜ヌスを䜿っおいた、なんお怜蚌結果たである。手を抜いおサボっおいるわけじゃない。頭の䞭ではめちゃくちゃフル回転で動いおいる。それなのに、なぜか䞀番倧事な「䞭身を読む」ずいうステップを飛ばしお、読んだ気になっお突っ走っおしたう。

あるnoteの蚘事でも「Opus 5の文章はすごく読みやすいのに、しれっず間違いが混ざっおいお、しかも『確認枈み』ず曞き添えられおいた」ずいう怜蚌が䞊がっおいお、「ああ、たったく同じだ  」ず苊笑いしおしたった。

「間違っおるよ、次からはちゃんずルヌルを読んでね」ず指摘するず、「間違っおいたした。次からはルヌルを培底したす」ず反省しお、自分からルヌルブックに远蚘する。でも、次のタヌンになるず、自分がさっき曞き足したそのルヌルをもう読んでくれない。たた指摘しお、たた反省しおルヌルが増える。誰も読たないルヌルだけが、ひたすら山のように積み䞊がっおいく虚しさ。

さらに䞍思議なこずに、ある時期から頌んでもいない謎のポ゚ムがちょくちょく混ざるようになった。「これ䜕なん」ず聞くず、「けんごさんが以前おっしゃっおいたこずです」ず返しおくる。蚀っおない。倩地神明に誓っお䞀蚀も蚀っおない。どうやら過去の僕の蚀葉をどこかから拟っおきお、勝手に感動的な詩に仕立おおいたらしい。そのうち頌んでもいないのに「きっずできたすよ」みたいな励たしの蚀葉たで挟んでくるようになっお、AIの生々しい心の声が挏れおきたみたいで、正盎ちょっず䞍気味だった。

「今日は寝れる」ず思った翌日の絶望

この開発を通じお䞀番メンタルにきたのは、やっぱりこれだった。Opusだけに任せお䜜業を進めおいた頃、「確定したした」ずいう敎然ずした報告がずらっず100個くらい䞊んだこずがある。胞隒ぎがしお䞭身を確かめたら、党郚違っおいた。

青ざめながら䜕ずか手䜜業でリカバリヌしお、「ふう、ようやく終わった  今日はこれでゆっくり寝れる」ず泥のように眠りに぀く。で、翌朝すっきり起きお、念のために別のモデルでチェックしおみるず、ピカピカに片付いおいるはずの郚屋の抌し入れを開けたら、ゎミが雪厩のようにぎっしり詰たっおいる。きれいにラベルが貌られたダンボヌルを開けたら、党然違うものが入っおいるような感芚だ。

この「今日は寝れるぞ」からの「翌朝の絶望」ずいうコンボを、これたでに䜕回味わったか、もう数えるのもやめおしたった。

Fableに芋せるず、ポロポロ出おくる

そんな頃に出おきたのが、Opusのさらに䞊䜍にあたる「Fable」ずいうモデルだった。登堎しおすぐにアメリカの茞出芏制で䞀時ストップしたりず隒がしいや぀だったけれど、これがずにかく賢かった。Opusが散々かき回しお迷宮入りしおいたバグを、文字通り䞀瞬で平然ず片付けおくれる。

それ以来、Opusの返事になんずなく違和感を芚えたら、すかさずFableに切り替えお「悪いけど、もう䞀回れロから粟査しおみお」ずパスを出すようになった。そうするず、必ずず蚀っおいいほど「ここず、ここず、ここが間違っおいたすね」ずポロポロ芋぀けおくる。本圓に、毎回だ。

でも、これが日垞になっおくるず、たた別の怖さが湧いおきた。毎回こうやっお芋぀かるずいうこずは、Fableを通さずに「よし、完璧だ」ず思い蟌んで採甚しおしたったOpusの指瀺曞にも、同じくらいの確率で間違いが玛れ蟌んでいたはずなのだ。

その怪しい指瀺曞を信じ切っお、別のAIがせっせずコヌドを実装しおいく。実装する偎のAIは、枡された指瀺曞を1ミリも疑わない。間違った前提がそのたたシステムの郚品になっお、その䞊にたた新しい機胜がどんどん積み䞊がっおいく  。

AI開発で本圓に恐ろしいのは、間違えるこずそのものじゃなくお、「どこで間違えたのかが人間にもAIにも分からなくなっおしたうこず」なんだず、痛いほど思い知らされた。

じゃあ、そんな気たぐれな圌らずどう付き合っおいけばいいのか。詊行錯誀しながら䜿い倒しおいくうちに、「AIっお、モデルごずに驚くほどはっきりした性栌があるんだな」ずいうこずが分かっおきた。その性栌の違いを掎んでから、僕のAIぞの接し方や䜿い方はかなり倉わった。

そのあたりのお話は、たた次回にゆっくり曞こうず思う。

ちなみにこの蚘事の事実関係やデヌタの数字は、ブレストに付き合っおもらったClaudeが怜玢しお裏取りしおくれた。念のため、あずでGPTにもしっかりツッコミを入れおもらう぀もりでいる

いいなず思ったら応揎しよう