
ちょこっと短編物語「言葉の迷宮・秘語」(スマホの方推奨です)
だから始まる物語は、いつも少し危うい。
らちが明かない雨の中で、君を待っていた。
くるはずのない傘が、記憶で開く。
でも現実は冷たい。
すぐに乾く涙は、本物じゃなかった。
次の信号で、君はもう呼ばない。
回る時間は、残酷に優しい。
もう一度だけ、と言葉を飲み込んだ。
言葉は刃にも包帯にもなる。
葉のように、君は静かに離れた。
遊んでいるつもりで、本気になった。
びしょ濡れの心臓が、君の名を刻む。
小さな約束も守れなかった。
説得は無意味と知りながら、探す。
かさねた日々は幻だった。
きみの余韻が、雨音に囁く。
また会いたい願いを繰り返す。
すべて失くして、ようやく気づいた。
お前がいない世界は、色を失う。
ただ一つ、確かなものがある。
のこされた痛みは、君の形見。
しんとした夜に、そっと呟く。
みんな忘れても、僕は忘れない。
にじむ視界に、君の笑顔が揺れる。
(終わり)
たくさん小説書いてます。堕落です。
てがいくつあっても足りない。
よんほんくらい腕がほしい。
みさんは腕足りてますか?
何かとは言いませんが、気づいた人コメント待ってます!