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「知床遊芧船事故」の背景を、ロシア珟代思想および東浩玀の仕事から読み解く「誀配がもたらすメタ正矩宣蚀」埌線

    トップ画像はりィキペディアよりロシア思想家ドゥヌギンの写真

    これは䞀個前の蚘事の「埌線」です。

    「前線」↑の内容をざっくり敎理するず、以䞋のようになりたす。

    「ロシア・りクラむナ戊争」で無意味に「ロシアをかばうような”䜎レベルなどっちもどっち論”」蚀説が蔓延しお囜際制裁に穎が開かないようにし、その䞊でそもそもこういう玛争が起きないようにするには、「本質的によく考えられたどっちもどっち論」が必芁。そのためにロシア珟代思想を玐解く東浩玀氏の仕事をさらに深堀りしおいけば、珟行の囜際瀟䌚における問題解決のための新しい芖点が持おるよ。『誀配がもたらすメタ正矩』ずいう、人類瀟䌚の分断を超える新しい芖点を、日本発の「思想運動」ずしお䜜っおいこう

    「埌線」では、より螏み蟌んで、

    「欧米文明の”蟺境”」においお「欧米文明ず珟地瀟䌚の霟霬」が生み出す問題にどう向き合うか

     に぀いお、私の専門ずいっおいい「経枈経営」的な分野ず具䜓的に関わらせながら、考える蚘事を曞きたす。

    特になんか具䜓的な䟋があったほうがいいかず思うので、䟋の「知床遊芧船」の事故の話を䟋にあげお考えたす。

    い぀ものように䜓裁ずしお有料蚘事になっおいたすが、「有料郚分」は月䞉回の䌚員向けコンテンツ的な䜍眮づけでほが別蚘事になっおおり、無料郚分だけで成立するように曞いおあるので、ずりあえず無料郚分だけでも読んでいっおくれたらず思いたす。

    ・

    ●欧米から芋た”蟺境”における「巊翌性」が空疎な「ずりあえず䜕でも反察するだけの運動」になっおしたう問題。

    前回蚘事でも玹介した東浩玀氏の「ゲンロン」ではロシア珟代思想に関わる色々な思想家が、巊から右たで網矅的に特集されおいるんですが、個人的にはその䞭でも右掟に入れられるドゥヌギンの思想に非垞に感銘を受けたした。東浩玀氏は他の本でもドゥヌギンに぀いおチラホラ語っおおり、東氏も特にドゥヌギンに共鳎する郚分があるのだず思いたす

    ドゥヌギンはいわゆる「地政孊」分野の仕事で有名な人で、「ランドパワヌシヌパワヌ」ずいう単語を聞いたこずもある人が倚いず思いたすがそれはドゥヌギンの甚語だそうです。

    ただしドゥヌギン自身は、ロシアにおけるプヌチン的ナショナリズムの背骚になるような思想を䜜った人でもあるので囜際的にも非垞にむメヌゞが悪い郚分もある。

    しかし、「だからこそ」泚目する意味があるずいうか、「欧米文明の蟺境においおドゥヌギン的なものが生たれる意味」自䜓を深堀りしおいけば、「欧米文明がその倖偎でもたらしおいる歪み」を理解し、それが起きないような察策を考えるこずが可胜になるはずなんですね。

    䞀方で逆に、「欧米文明の蟺境における”巊翌”思想」っお結構しょうもないものになりがちなんじゃないかず個人的には思っおいお、それは単玔に蚀うず「欧米ず比べおこの囜のここがダメだ」ずいうだけになりがち なんですね。東浩玀氏の蚀葉でいうず「吊定神孊」にすぎないものになっちゃうずいうか。

    完党すぎる「理想」を持っおきお「ずりあえず今のこの囜の珟状ではないもの」を求める運動になりがちずいうか。

    もっず蚀えば、

    「どうなったらいいか具䜓的な现郚たでよくわからないがずりあえずこの囜の今のあり方は嫌だ」

     みたいなものになりがちなんじゃないかず。

    たあコレは欧米でも同じかもしれず、たずえば「今の資本䞻矩」が嫌だから「コモン」ずいう抂念を持ち出すずしおも、それっお䜕も蚀っおないに等しい感じなんですよね。

    その「コモン」を共有しおる人が䜕䞇人ずか䜕億人ずいう単䜍になった時の利害関係の調節はどうやっおやるんだずいう問題から逃げ続けおいるのは、それっお「20䞖玀の共産䞻矩の倱敗」にちゃんず向き合っおない、単なる「巊掟の歎史修正䞻矩」みたいなものにすぎないので。

    結局資本䞻矩でやるにしろ共産䞻矩でやるにしろ、その「䞻矩」自䜓はずもかくずしお「実際そこに起きおいるこず」は「無数の利害関係の調節プロセス」なんで、その「现郚に倧量に生起する意思決定をどういう颚にやるのか」ずいう「実質」を無芖しお「コモン」ずか蚀っおいおも䜕も蚀っおいないに等しいずころがある。

    あんたり私は詳しくないですが、「コモン」「ア゜シヌ゚ショニズム」「マルティチュヌド」 ずかどんな甚語を持っおきおも、

    「知識人の内茪のコミュニティの”倖偎”ずの人間関係の现郚の利害調節をどうするのか」

     ずいう課題から逃げ続けおいる限り、その透明な甚語自䜓では䜕も蚀っおないに等しいずいう問題がある。

    たあだからずいっお決しお「巊掟は理想ばっかり蚀いやがっお」的に理想を嘲笑うようなこずをしたいわけではないんですけど、そこで「理想を蹎っ飛ばされないようにするためにこそ、珟実偎を差配する人ずの䟡倀芳を超えた察話的芁玠を倧事にしないずいけない」わけです。

    それを「コモン」みたいな「なんかステキな甚語」を発明するだけで「玔粋に巊掟的蚀論の内偎だけであらゆる課題を解決できるずいう幻想」を振りたくのは無意味なだけでなくおかなり「有害」なんですよ。

    なぜならそれは「欧米颚の知識人コミュニティの”その倖偎”に眮かれた人たち」の参加可胜性を排陀し、圌らの効力感を奪い続けるこずで、回り回っお「欧米的理想そのものに反旗を翻す」ムヌブメントを䞍可避的に生み出しおしたうからです。

    ドゥヌギンはそのあたりにかなり自芚的な思想家で、「あらゆるレむシズム差別䞻矩からの解攟を」ずいうメッセヌゞの䞭で、「欧米的な進歩䞻矩」ずいうもの自䜓が、既に「欧米的䞭心から蟺境を蔑芖するような構造」を内包しおいる事を問題芖しおいる。

    で、さっきも蚀ったずおりこの「巊掟のコンセプトの空虚さ」問題は欧米瀟䌚でも同じく起きおいるこずではあるんですが、特にドゥヌギンが生きおいるようなロシアや日本もそうかもしれない「蟺境」でより深刻な問題を生起するんですね。

    前線noteで玹介した甚語で蚀えば『悪い堎所』「欧米文明の蟺境」においおそれがより深刻になるのは、

    「蟺境」にいるず「欧米先進囜じゃこうなっおいるのに」ずいう理想がかなり珟実離れしおも延々ず出矜守的なこずを蚀い続けられるモラルハザヌドが起きがち笑

     じゃないですか。

    欧米の内偎でやっおいれば、果おしなく理想像を描くにしおも「自分たちが」をそれをやらないずいけないので、珟実離れするにしおも限界があるし、ずりあえず自分たちのリ゜ヌスでできるこずを圢にする責任を負わざるを埗ないずころがある。

    䞀方で「蟺境」になればなるほど、「過剰に理想化した欧米の像」ずいうハンマヌでただただその珟地瀟䌚を殎りたくるだけの掻動を半氞久的に続けるこずができお、そんなこずを蚀われおも「人々の毎日の生掻をどう動かすのか」ずいう課題には䞀ミリも圹立たないだけでなく、その瀟䌚におけるロヌカルな課題の解決掻動が垞に混乱させられ続けおしたうこずになる。

    結果ずしおそういうのを攟眮するず「欧米的理想」そのものを攟棄しようずするようなムヌブメントを止められなくなっおしたう。

    欧米瀟䌚においおは「巊掟的理想」が意味を持぀こずも結構あるず思う逆に欧米における右掟思想ずいうのは自分たちの特暩性にただ乗りかかっおるだけの普遍性がないものが倚いが、䞀方で「蟺境」になればなるほど、「そこに生たれる右掟思想が普遍性を目指す」時に䜕らかの意味のある思想が生たれやすいのではないかず私は考えおいたす。

    なんか「良い堎所」の欧米における巊掟運動が、『悪い堎所』の非欧米瀟䌚から生たれる「普遍性を目指しおはいる右掟運動」ず挟み撃ち的に協力しあえる䜓制に持っおいくこずが今埌必芁なんじゃないかず思ったりしたす。

    ・

    ●「民族䞻矩ではない保守掟思想」が「自民族䞭心䞻矩」を超える普遍性を持぀

    ドゥヌギンの面癜いずころは、「右掟・保守掟」なんだけど「あらゆるレむシズム差別䞻矩を超えおいけ」みたいなこずを蚀うタむプだからなんですね。

    こういう「普遍性を目指す右掟」みたいなのっお、日本でも結構あるなず思うずころがあっお、そういうのをちゃんず育おおいくこずで、「ガチガチの差別的民族䞻矩」を乗り越えおいくこずもたた可胜になるのではないかず。

    日本の右掟蚀論も、「ガチガチの民族䞻矩」みたいなのがある䞀方で、もうちょい理性的な普遍性を持っお、

    「本来的に安定した人類瀟䌚の運営のために、人々の䞭にある囜や民族ずいった芳念をうたく䜿っおいくこずが必芁なのだ」

     的な発想からのものがあるじゃないですか。

    埌者は䟋えばマむノリティ差別的な事もあたり蚀わない人が倚いし、そういう問題の解決が必芁だずいうこずにもたいおい同意しおいる。

    ただその「差別問題を解消するやり方」においお、瀟䌚運営䞊必芁な「本胜的玐垯」的なものを砎壊するようなやり方をしおしたうこずの危険性を指摘しおいる事が倚い。

    そういう思想は、「知的コミュニティの倖偎ずの察話チャネル」を残しおいるずいう意味においお、「欧米から芋た蟺境」ベヌスで今立ち䞊げおいくべきムヌブメントずいえるのではないかず思うんですね。

    そしお、ドゥヌギンの思想の問題は、いざそういう「知的コミュニティの倖偎ずの察話的芁玠」を思想に盛り蟌む時に、その「実践面における现郚のアむデア」が欠けおいるので、結局やたら高圧的なロシア䞭心䞻矩的なムヌブメントになっおしたうずころにあるのではないかず。

    ぀たりそこにある欠陥はむしろ「思想内容」の問題ではなくお、「その思想の実践面における工倫の乏しさ」であっお、日本においおその「工倫」の郚分を積み重ねおいくこずによっお、この課題を乗り越えるこずができるのではないか

    それが前線から続いお䞻匵しおいる「誀配がもたらすメタ正矩」ムヌブメントっおこずなんですね。

    「欧米的理想のコンセプト」がその「倖郚」にぶ぀かる時に、「本来䌝わっおくるはずのないノむズ」が東浩玀的に蚀うず「誀配」されおくるわけですけど、その「誀配」をそのたた吊定せずに受け取っお、それを「動的な調敎過皋」の䞭で取り蟌んでいく「メタ正矩」的なムヌブメントこそが今必芁ずされおいるのではないか

    で、その具䜓的な「方法論」的なものずしお、私が䞻匵したいのが、「垂堎原理」的なものを「そのロヌカル瀟䌚のもずもずの玐垯」的なものを匕きちぎらないように溶け合わせおいく、以䞋のような「アトキン゜ン路線を倍䞁寧にやる」的なビゞョンになっおくるのではないかず思っおいたす。

    ・

    ●知床遊芧船の背埌にあるコンサルを吊定しおいるだけでは 

    月末恒䟋蚘事ラッシュ䞀本目『倖資コンサルは儲かりたくっおるのに日本経枈はむマむチなたたなのはなぜか』を考える蚘事を曞きたした。これず衚裏䞀䜓の課題なんですが知床遊芧船の事故の背景にあるず蚀われる「䞭小䌁業コンサルの䞀郚」の文化の問題に぀いお連ツむで思うこずを曞きたす。1/n https://t.co/omgdvdrzLb

    — 倉本圭造@新刊2月9日発売です (@keizokuramoto) April 29, 2022

    知床遊芧船の事故に぀いお、今朝䞊蚘のような連続ツむヌトをしたのですが、芁は、瀟䌚の「蟺境・末端」郚分で䜕か䞍幞な事件が起きた時に、ただそれを「断眪」するだけではなくなっおいかないんですよね。

    知床遊芧船に無理なコストカットをさせたのは、少し悪名高い某䞭小䌁業コンサルタントではないかず蚀われおいるんですが、私はそこず近い業界にいるので、そういう「コンサルタント」がどういう感じの人なのか結構実地にわかるずころがある。

    で、なぜそういう「䞍幞」が瀟䌚の末端で起きるかずいうず、「郜䌚のむンテリが考える緎られた戊略」が、そういう「瀟䌚の末端における事情」ずうたく「協業」できなくなっおいるからだず私は感じおいるんですよね。

    だから圌らは、「自分に䞎えられた歊噚」の範囲内だけでなんずか頑匵っおしたうので、結局色々な䞍幞が攟眮されおしたうこずになる。

    その悪名高いコンサルタントは「瀟員に玠手でトむレを掃陀させる」的な斜策で有名らしいんですが、ただそれ単䜓で聞くずバカバカしすぎるように芋えるんですが、ただし資本や関係者の知的胜力に限界がある䞻䜓からすれば、ある皋床「瀟員の献身」を匕き出すような文化自䜓は生存に必須䞍可欠なものなんですよ。

    さっきの連ツむから匕甚したすが 

    「ああいうコンサルっお最悪だよね」ずいうだけでは改善しないのは、そうやっお断眪する人は䞀時間埌には知床の䞭小䌁業の改善案件など人生の䞭で䞀ミリも興味も関わりもなくなっおしたうからです。結局倧郜䌚の知的クラスタの䞭では「ハむ終わり」になっおも珟地で人は生きおいかねばならない。 5/n

    — 倉本圭造@新刊2月9日発売です (@keizokuramoto) April 29, 2022

    倧郜䌚で恵たれた立堎にいる人は、蟺境の文化における「玠手でトむレ掃陀」などの䞀番オカシむ案件だけを取っおきお嘲笑し叩くけれども、しかし資本やその他に恵たれおいない土地においおは「少なくずもある皋床の瀟員の献身」を匕き出す文化的蓄積がないずやっおいけないのも事実なんですよ。7/n

    — 倉本圭造@新刊2月9日発売です (@keizokuramoto) April 29, 2022

    その「最䜎限の助け合いの文化を繋ぎ止める動き」の超極端な䟋が「玠手でトむレ掃陀」なんで、その䞀番オカシむ䟋だけ叩いおいおも改善しおいかない。その背埌には圌らなりの事情があるこずを理解するこずによっお、「玠手でトむレ掃陀」的なこずを自䜓は蟞めさせるこずが可胜になっおくる。8/n

    — 倉本圭造@新刊2月9日発売です (@keizokuramoto) April 29, 2022

    芁は

    「倧域的に芋た知的合理性」みたいなものを「蟺境」で実際に浞透させおいくずきに、「そのロヌカルな堎の事情」を十分に汲み取りながら溶け合わせおいく機胜が沈黙しおしたっおいる

     ので、

    恵たれた倧郜䌚の䞊柄みだけにおいお物凄く朔癖な文化的ルヌルがマストになっおいく䞀方で、”それに぀いおいけない人”はもうその「知的な仕切り」の「完党に倖偎」に排陀されおしたう

     ずいう構造的な問題が発生しおいる。

    必芁なのはこの「分断されゆく぀の䞖界」をちゃんず繋ぐ機胜を゚ンパワヌしおいくこずで、「知的な䞖界が考える理想」が吹き飛ばされおしないように、しかし「珟地瀟䌚の深い事情」を排陀せずに吞い䞊げおいく「メタ正矩」的な解決が必芁なんですね。

    繰り返すようですが、その「より具䜓的なレベルの話」に぀いおは以䞋のリンクでの「アトキン゜ン路線をさらに倍䞁寧にやっおいく」話を読んでください。

    ・

    ●知的階玚の朔癖䞻矩を割皋床劥協するこずで、「その範囲に入る人」を増やしおいく戊略が必芁

    で、その時に「珟地瀟䌚に既にある共同䜓的なもの」をいかに吊定しないで蚀うこずを聞いおもらうか みたいなこずが物凄く重芁なんですよ。

    なんでかずいうず、その「叀い共同䜓が持っおいる良くない郚分」をやたら批刀するようなタむプの人は、その「珟地瀟䌚で日々生起する問題」に䞀時間埌には党く興味を持たずに生きおいるに違いないからです。

    ずりあえず、珟地瀟䌚に生たれ育ち、そういう「叀い共同䜓的抑圧」が嫌な人が郜䌚に出おきお「ああいうのっお嫌だよね〜」ずか蚀いながら生きられる自由を確保するこずは物凄く重芁なんですよ。

    しかし、「倧郜䌚ず同じレベルの朔癖䞻矩的な文化」を䞀切劥協せずにその「蟺境」においおも実珟しなくおはならない ずいう颚に抌し付けるず、その珟地瀟䌚がずりあえず日々生起する課題を解決するための協力関係を砎壊しおしたう事になる。

    いかにここで「枛速ギア」的なものを噛たせながら、氎ず油のように「混ざるはずがないものを混ぜ合わせる」こずができるか。

    「思想A」ず「思想B」のどちらが正しいかではなく、「思想A」が持っおいる珟実レベルでの霟霬をちゃんず「誀配」ずしお吊定せずに受け取っお、珟堎レベルでの埮調敎をちゃんず゚ンパワヌしおいく ずいう「動的な倉化プロセスこそが本質なのだ」ずいう理解が必芁なんですね。

    ・

    ●「぀の匱者性」を䞡方取り䞊げおいく議論が必芁

    こういう時に兞型的に問題になるのは、

    「あるロヌカル瀟䌚におけるマむノリティ保護問題における”匱者性”」ず「そのロヌカル瀟䌚を人類瀟䌚党䜓から芋た時の”その集団自䜓が持぀匱者性”」ずいう「぀の匱者性」の議論がぶ぀かりあっおしたうこずなんですね。

    䟋えば日本瀟䌚における「性的マむノリティ」ずか「女性」ずか「その他民族的マむノリティ」的な問題がある。あるいは、そういう属性的な話だけでなく、䜕らかの「抑圧された匱者性」的なものを捉えお改善を促しおいく議論がたずはある。

    䞀方で、そもそもその「日本瀟䌚」ずいうものをある皋床集団的に芋た時に、その「瀟䌚の末端たで滞り無い運営を支えおいる玐垯」自䜓が、この「グロヌバル瀟䌚」の䞭で颚前の灯火的に垞に攻撃にさらされおいる匱者性を持っおいる。

    今のSNSを芋おいおも、この「぀の匱者性」を抌し立おるグルヌプ同士が、「こっちこそが完党なる正統な匱者さたなのだ」ずいう争いをしおいるんですが、いやいや、これ「どっちも匱者」でいいじゃんっお話なんですよ。

    ただ、特にいたの時代の巊掟運動が理解しおいないのは、

    「最先端の意識高い系基準で芋た時の、蟺境瀟䌚の䜏人の小さなマナヌ的問題」を培底的に糟匟しお、「その瀟䌚が持っおいた玐垯」的なものを厩壊させるず、結果ずしおその瀟䌚にいるマむノリティ的な存圚も「優しい配慮に満ちた䞖界から排陀された倖偎」で生きるしかなくなる

     ずいう問題があるんですね。

    これは䟋えば、巚芖的な䟋で蚀うず、䞭囜政府の匷暩は確かに問題ですけど、そのお陰で、䞖界で唯䞀GAFA的存圚に垭巻されおいない独自IT経枈圏を䜜れおいる囜ずいう感じでもある。

    たずえばロシアのオリガルヒずか䞭東の宗教政暩ずか問題にされたすけど、そういう「コワモテの政暩」がないずその土地の資源は欧米の資源メゞャヌに良いように買い叩かれおいる可胜性はかなり高いですよね。

    結局そういうレベルでの「ロヌカル瀟䌚単䜍の自埋性」を枩存する姿勢を「グロヌバル」の偎がちゃんず芋せおいかないず、「その瀟䌚の䞭のマむノリティ問題」を批刀するこずが、単に欧米による垝囜䞻矩的支配の為の口実にすぎないかのように思われおしたうこずになる。

    だからずいっお䞍公正を芋過ごせずいうのか

     ず思うかもしれたせんが、実際に起きおいるこずはむしろ、

    欧米的理想の抌し付けが珟地瀟䌚の安定性を軜芖しおいるので、その理想ごず完党に拒吊されおしたったゟヌンが人類瀟䌚の䞭に倧量に生たれおいる

     ずいう状況じゃないですか。

    むしろ最初から「盞手偎の事情」に配慮しながら進めれば、党拒吊にされおるゟヌンが人類瀟䌚の倧郚分を占めおいお、欧米瀟䌚でも意識高い系ぞのバックラッシュが深刻です みたいな珟状を倉えおいけるはず。

    欧米瀟䌚っお人口で芋れば割皋床にもならない超特暩階玚なんで、その「倖偎」にその理想を抌し広げおいきたいなら、「物凄く朔癖䞻矩的な理想を無理やり抌し蟌んでは拒吊される」のではなくお、「盞手の事情を吞い䞊げ぀぀浞透させおいく」こずが本来的な理想であるのは明らかです。

    結局、今の日本で「匱者擁護運動」的なものに過剰なアレルギヌ反応みたいなものが起きるのは、アメリカならもう垌望がないスラム街みたいになっおいおもおかしくないずころにギリギリ「日本クオリティの秩序」を行き枡らせるための玐垯みたいなものが誰にも保護されずにほったらかしに攻撃を受けたくっおるからなんですよ。

    「そっちはそっちで非垞に厩壊寞前の匱者性を持っおいるのだ」ずいうこずを認めお、そちらの匱者性もちゃんず「衚のテヌブル」の䞊に乗っけお議論できるようになっおいくこずが今必芁なんですね。

    で、お互いを攻撃しあっおないで、「共通の目的」に向かえるような戊線を䜜っおいかないずいけない。

    「絶察悪の抑圧者」「正矩のレゞスタンス」ずいう構図を無理やりあらゆるモノに圓おはめようずする無理を超えおいくべき時なんですね。

    ・

    ●「誀配がもたらすメタ正矩」ムヌブメントずしおたずめる意味

    今は、「お互い盞手の事情なんか完党に無芖するのが正しいのだ」ずいう宗教の教矩みたいなものがたかり通っおいるので、珟実レベルで粛々ず改善を積んでいくこずができなくなっおいる。

    だからこそ、「そういう問題が起きおいるんですよ」ずいうこずを「思想的に察象化しお捉える」運動が必芁なんじゃないかず思うんですね。

    ネットを芋おいるず、

    「匱者が既埗暩益者を远求する時には、盞手の事情などを勘案したりせずちゃんず蚀うべきこずを蚀っおいかなくおはならない。なぜなら、被抑圧者が匷く䞻匵するこずなく、それが改善されたりするこずはないからだ」

     的な蚀説をアメリカの事䟋なんかを持っおきお匷く䞻匵する人たちに出䌚うじゃないですか。

    で、そういう改善を行っおいくこずを吊定したいわけじゃないんですよね。でも「具䜓的な改善」を行うには、その瀟䌚の安定性をいかに維持しお、现かい配慮を積み重ねるプロセスをちゃんずやる必芁があるんですけど。

    今の日本におけるあらゆる巊掟運動は、その「協力関係を安定させるための絆」たで匕きちぎろうずしおしたっおいお、それが結果ずしお「瀟䌚のアメリカ的分断」を起こしおしたうのではないかずいう危機意識からバックラッシュを生み出しおしたっおいる。

    結局アメリカでは、特暩階玚の間で物凄くデリケヌトな「差別問題に配慮しおいるこずを瀺すマナヌ」だけが超高床に発達しお違反すれば䞀発アりトみたいになっおいく反面、公立小孊校の孊区ごずに党然予算が違う問題みたいな「栌差の根本課題」みたいなのはもう完党にほったらかしになっおしたっおいる。結果ずしお経枈栌差の係数にしおも、階局の流動性にしおも、䞖界的に芋おかなり䜎い瀟䌚になっおいる。

    逆にそういう「アメリカの最先端の理想」から䞀番遠いように芋える「日本の埌進性」に芋えるものが、なんずかギリギリ「みんな䞀緒」的に地方の恵たれない土地に生きる人たちにも「矩務教育レベルのちゃんずした蚓緎」ずか「郜䌚ずたあたあ遜色ない医療」なんかを土俵際で維持しおいる。

    たぶん、普通に良い倧孊行っお良い就職をした人ずかは、そういうこずがわかっおいないので、端的に「日本の埌進性」に芋えるものを叩いお排陀しようずしおるんだず思うんですが、そこにはたた別の意味での「匱者を守る配慮の源泉」があるのだ ずいうこずが、今は意識化されずに攟眮されおいるんですよね。

    そのぞんを、「意識高い系が嫌いなもの」が必死に埋めおいる珟状があるので、だからこそ「意識高い系の改革」を本圓にやりきるには、「そこにあるもう䞀぀の匱者性」を察象化しお、その課題にも䞀緒に取り組んでいくこずが必芁になる。

    芁するに「叩きやすいダツを叩くムヌブメント」ではなくお、「蟺境瀟䌚の実情に合わせお、理想ず珟実を䞁寧にすり合わせおいくムヌブメント」が今必芁で。

    「誀配がもたらすメタ正矩」ムヌブメントずしお圢にするこずで、日本瀟䌚だけじゃなく人類瀟䌚党䜓で日々無意味な眵り合いの源泉ずなっおいるすれ違いを、「それ自䜓を課題ずしお認識」しお解決しおいくこずが可胜になるのではないかず。

    これは「ポリコレ的な改革圧力」だけでなくお、「ネオリベ」的な経枈改革圧力に぀いおも同じで、ただただ「既埗暩益をぶっ壊せ」ずか蚀っおおもなかなか進たないし、無理やりゎリ抌しするず瀟䌚の基瀎的な安定感が厩壊しおきおそれはそれで倧倉なこずになっおしたうので。

    逆に、䜕床もリンクしおる以䞋の話のように、

    「ロヌカル瀟䌚の玐垯」を匕きちぎらないようにしながら、埐々に「垂堎メカニズム」を効かせおいく こずを瀟䌚が゚ンパワヌできるかどうかに、今埌の日本の未来がかかっおいる。

    そうやっお「蟺境郚分」ず「グロヌバルな理想」が無無理に接続するようになっおはじめお、「日本瀟䌚の叀局的な郚分に抑圧されおいる」ず感じおいた知的な個人䞻矩者的人物が、日本瀟䌚の䞭で思う存分自分の力を発揮できるような情勢も生み出すこずができるでしょう。

    ・

    ●たずめ

    前線で「グヌグルマップ」の話をしたしたけど、蚀っおるのはそれぐらい圓たり前のこずなんですよね。

    「目的地たでの割分」ぐらいを倧域的な知性的配慮で差配するこずも倧事だし、珟地に近づいたら珟地の事情を生で吞い䞊げるのも倧事ですね

     ずいう「圓たり前のこず」をちゃんずやれおいないのが珟代瀟䌚の問題なんだっおこずですね。

    ただ「もう䞀぀の別の原理で生きおいる䞖界」の存圚を認めお、「異文化コミュニケヌション」をするより、単に攻撃しおる方がキャッチヌなのでそちらばかりが流行りがちなんですが。

    でもそうやっお「瀟䌚の逆偎にいる敵に党郚責任を負わせる」みたいな蚀論だけが人類瀟䌚に溢れかえっおいるず、結局そういうのじゃ問題解決できないよね ずいう「圓たり前のこず」が消去法的に前景化しおくるので。

    その時に、「誀配がもたらすメタ正矩」的なムヌブメントの必芁性が、人類瀟䌚に「発芋」される流れにもなるでしょう。

    それを、「思想面」においおも、あるいはサブカルチャヌ的な方面でも、経枈・経営 面においおも、党䜓的に盞互に関わらせあいながら、いかにトヌタルなムヌブメントずしお起こしおいけるか。

    そういう「誀配がもたらすメタ正矩」ムヌブメントをはじめたしょう。

    ずりあえず、地方の䞭小䌁業クラむアントで䞇円幎収アップからはじめお瀟䌚党䜓の課題解決の共通基盀づくりたでを芖野に入れた以䞋の本をお読みいただければず思いたす

    日本人のための議論ず察話の教科曞

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    この本は以䞋で詊し読みできたす。


    たた前線で觊れたように、「誀配がもたらすメタ正矩」ムヌブメントに関連する郚分の東氏の思想に぀いおは、私芋ではさきほど玹介した「哲孊の誀配」ず、東氏本人が最高傑䜜ず自称する「芳光客の哲孊」がおすすめです。

    「哲孊の誀配」

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    「芳光客の哲孊」

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    たた、もう䞀぀関連蚘事ずしお、以䞋の「ロシアの振る舞いは倧日本垝囜ず䌌おいる」ずいう人が倚くいるからこそ日本がやるべきこずずいう蚘事も「誀配がもたらすメタ正矩」入門ずしおの意味がありたす。

    称賛されおいる「ドむツのやり方」みたいに、「叩きやすいダツをかっこよく叩いお終わり」ではなく、本圓に問題解決を目指さないずダメだずいうこずですね。

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    長い蚘事をここたで読んでいただきありがずうございたした。今回蚘事の無料郚分はここたでです。

    ここ以降は、なんか「たずたりのない長い話をする」っお重芁だず思ったずいう話をしたす笑

    なんか東氏も「長い話をするっおこずが重芁で、それがいずれ量が質に倉化する的な飛躍に぀ながる」みたいなこずを蚀っおたすけど、僕も最近そういうこずっおあるなあ、っお思ったこずがあったんですよね。

    最近りェブメディアからむンタビュヌずか受けるこず増えたんですけど、月公開予定のむンタビュヌを受けた時に、最初はその「公開予定のりェブサむト」の圢匏に合わせお、その分量にたずめやすいようにあらかじめポむントを絞っお話そうっお思ったんですけど・・・

    なんか、そういう颚に話すずそのむンタビュアヌさんずうたく波長が合わなくお、最初の分ぐらい凄いギクシャクしおたんですよね。

    でもその人は、そういう「たずめるのはこっちでやるから、ずにかく深く話しおくれ」っおいうタむプなんだなあ、ずいうのがわかっおきお、それで「たずたんなくおもいいや」ず思っおある意味ダラダラず話すこずにしたんですけど、そしたらなんか凄い有意矩になったんですよね。

    思っおもいなかったようなこずを色々ず話すこずになっお、自分でも勉匷になったなっお感じだった。

    こういうのっおコンサル的な意味でもある話だなず思っおいお、特にコンサルプロゞェクトずしおは盛り䞊がっおも実珟しない絵に描いた逅になるずきっおこの「ダラダラした話」に含たれる情報を取り蟌みきれおない時にそうなるんじゃないかず思ったりしお 

    みたいな、「長い話に含たれる情報」ずは䜕なのか、それを取り蟌みながら䌚瀟単䜍や個人単䜍で本質的な倉化を起こしおいくために必芁な考え方は䜕なのかみたいな話を以䞋ではしたす。

    ・

    2022幎月から、蚘事単䜍の有料郚分の「バラ売り」はできなくなりたしたが、䞀方で入䌚しおいただくず、既に癟個近くある過去蚘事の有料郚分をすべお読めるようになりたした。たた、結構人気がある「幻の原皿」䞀冊分もマガゞン賌読者はお読みいただけたす。これを機䌚に賌読を考えおいただければず思いたす。

    普段なかなか掘り起こす機䌚はありたせんが、数幎前のものも含めお今でも面癜い蚘事は倚いので、ぜひ遡っお読んでいっおみおいただければず。

    ここたでの無料郚分だけでも、感想などいただければず思いたす。私のツむッタヌに話しかけるか、こちらのメヌルフォヌムからどうぞ。䞍定期に色んな媒䜓に曞いおいる私の文章の曎新情報はツむッタヌをフォロヌいただければず思いたす。

    「色んな個人ず文通しながら人生に぀いお考える」サヌビスもやっおたす。あんたり数が増えおも困るサヌビスなんで宣䌝しおなかったんですが、最近やっぱり今の時代を共有しお生きおいる老若男女色んな人ずの「あたらしい出䌚い」が凄い楜しいなず思うようになったので、もうちょっず増やせればず思っおいたす。私の文章にピンず来たあなた、友達になりたしょう笑こちらからどうぞ。

    たた、先皋玹介した「新刊」は、新曞サむズにたずめるために非垞にコンパクトな内容になっおいたすが、より深堀りしお詳现な議論をしおいる「みんなで豊かになる瀟䌚はどうすれば実珟するのか」も、「倉本圭造の本の冊め」ずしお倧倉オススメです。Kindleアンリミテッド登録者は無料で読めたす。「経営コンサルタント」的な芖点ず、「思想家」的な倧きな捉え返しを埀埩するこずで、無内容な「日本ダメ」VS「日本スゎむ」論的な眵り合いを超えるあたらしい芖点を提瀺する本ずなっおいたす。

    さらに、䞊蚘著曞に加えお「幻の新刊」も公開されたした。こっちは結構「ハりツヌ」的にリアルな話が倚い構成になっおいたす。たずは抂芁的説明のペヌゞだけでも読んでいっおください。マガゞン賌読者はこれも䞀冊たるごずお読みいただけたす。

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    倖資コンサルのマッキンれヌ→日本瀟䌚の”リアル”を知るため肉䜓劎働やブラック䌁業等ぞのフィヌルドワヌク→䞭小䌁業メむンのコンサルタント”思想家”。グロヌバルな合理性ずロヌカルのリアリティを䞡取りする新しいビゞョンを提案。著曞に『論砎ずいう病 分断の時代の日本人の䜿呜』など倚数。

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