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サザンを、天気で応援した夏。桑田佳祐さんが名前を呼んでくれた日から、毎朝続けていること

     『これ、俺、知ってるんだよ』


    2024年9月28日、土曜の夜。TOKYO FMのラジオから流れた桑田佳祐さんのその一言に、僕は本当に震えた。

    「うちの原さんと毎日見てたんだよ、あれ。佐藤圭一さんって人。神様なんじゃないか?」

    信じられなかった。30年以上、憧れ続けた人に、まさか自分の名前を呼んでもらえる日が来るなんて。

    しかも“神様”だなんて。翌朝目が覚めたとき、「あれ、夢だったかな?」と本気で思ったほどだ。




    実はその少し前、僕にはある「決意」があった。

    サザンオールスターズ、夏フェス卒業――。

    あのニュースを目にしたとき、いてもたってもいられなかった。絶対に行きたい。そう思ったが、当然のようにチケットは取れなかった。

    それでも、何か応援できることはないか。自分にできることって何だろう?

    僕は気象キャスターだ。だから「天気」で応援しよう。そう思い、X(旧Twitter)で“サザンのライブを天気で盛り上げる”ことにした。

    サザン最後の夏フェスまで1週間を切りました。大学時代初めてサザンのライブに行って桑田佳祐さんの肩の力が抜けた陽気さに魅了されたんです。私が目指すのおじさん像になりました。夏フェス卒業ということでロッキンのチケットチャレンジしましたがかなわず。せめて天気を伝えて応援していきます。今… pic.twitter.com/6aTIcCS9MQ

    — 佐藤圭一(気象キャスター) (@sato_keiichi) September 17, 2024

    1週間前の予報は雨。だけど、日に日に変わっていく予報に希望を込めて毎日ポストを続けた。

    サザン最後のロッキンまであと2日。月曜日は晴れそうですね。さすがサザンです。夜は暑さも和らぎ気持ちいい風も吹きそう。みんなのうたが流れたらステージ前方はにわか雨があるかもしれません。
    #ロッキン #サザンオールスターズ pic.twitter.com/k1rtNu91RK

    — 佐藤圭一(気象キャスター) (@sato_keiichi) September 21, 2024

    そして迎えたライブ当日――晴れた。これ以上ない野外ライブ日和の中、サザンは伝説の最後の夏フェスをやり遂げた。



    「サザンは、原点」

    年の離れた3人の姉に囲まれて育った僕の耳には、いつもサザンが流れていた。10歳のとき、「愛の言霊」に衝撃を受けた。

    そして2年後、「海のYeah!!」というベストアルバムが出たとき、完全にハマった。

    サザンは僕にとって“音楽の父”だった。

    上京してからもいろんなアーティストのライブに行った。ゆず、ミスチル、RADWIMPS――でも、サザンは別格だった。

    2008年、30周年記念ライブ「真夏の大感謝祭」。僕にとって初めてのサザンの生ライブだった。そして活動休止前、最後のライブでもあった。

    あのときの衝撃は忘れられない。

    桑田さんがステージに現れた瞬間、全身に電流が走った。「なんて肩の力が抜けてるんだろう」って。それまで観てきたアーティストは、全力でぶつかってくる感じだった。でも、サザンは違った。音楽が風のようにやさしく吹き抜けていって、気づけば心の芯まで温かくなっていた。

    「こんなふうに、伝えられる人になりたい」

    当時アナウンサーを目指していた僕は、ライブを観たその日、友人にこう言った。


    それから年月が経ち、気象キャスターになった。

    そして、ラジオから桑田さんにXでの僕の投稿を紹介してもらった。

    「気象キャスターの佐藤圭一さん、とっても文章が優しくて、いいところに視点があって、ポジティブな気持ちになれたんですよね。原さんと毎日見てました。この人神様なんじゃないか?」

    あの日、人生が少し変わった。

    信じられないくらい多くのサザンファンから「おめでとう」「素敵な活動ですね」と声が届いた。

    神様は桑田佳祐さんです。手の震えが止まりません。#yoasobi

    — 佐藤圭一(気象キャスター) (@sato_keiichi) September 28, 2024

    感謝と興奮で胸がいっぱいになった。

    「何か、自分なりに返したい」

    そう思って始めたのが、「天気に合わせたサザンの曲を毎朝ポストする」ことだった。

    土曜日は全国的には蒸し暑くなる所が多くなります。関東は雨が降りやすく涼しい一日。週末のお疲れ様という気持ちも込めて。こんな天気の日は「雨上がりにもう一度キスをして」でいかがでしょうか! #サザンオールスターズ #サザンきょうの一曲 pic.twitter.com/ecJhyQDD2k

    — 佐藤圭一(気象キャスター) (@sato_keiichi) October 4, 2024

    秋から始めるという“季節外れ”なチャレンジだったけれど、無事に冬も乗り越えた(笑)。いまも、毎朝のポストに多くの反応があり、同じようにサザンを愛する人たちとつながれていることが嬉しくてたまらない。

    そして、もうすぐ――サザンの夏がやってくる。

    これからも、空の下でサザンを聴くすべての人へ、天気という形でエールを送り続けたい。


    ライブに行かれる方は、ぜひ僕のXで天気予報もチェックしてみてください。天気とサザンと、最高の夏を一緒に迎えましょう!


     
     
    1000人以上と掛け合ってきた気象キャスター。元情報バラエティのリポーター、報道記者。目標は帯番組の気象キャスターとして役立つ情報と面白さを届けること。現在「テレビ朝日スーパーJチャンネル(土)」「J-WAVE TOMOLAB.」など

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