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Photo bytecona

そんなの、ムリ|シロクマ文芸部|ショートショート|423字

    炭酸のような告白で良かったのに。
    シュワっと相手に刺激が伝わって、跡形もなく消えてしまうような。

    帰り道に友人が呟いた。
    彼女は同じクラスの男子に告白をした。
    体育館裏に呼び出して告白するという昭和世代もビックリな方法。

    見事に撃沈。

    そのことが学校中に知られ、彼女は好奇の視線に晒されている。
    まあ、そういう方法をとれば、そうなる。

    「人の噂も七十五日と言いますし、みんなも忘れてくれるよ。」
    慰める言葉を伝えたが、私も平成生まれとは思えない発言。

    「二か月半も耐えられない、みんなが忘れてくれるとは限らないし。」
    彼女はウンザリした顔で言った。

    私は彼女の横顔を見つめていた。
    そして、慰めるフリをしながら別のことを考えていた。

    私も、炭酸のような告白をしたい。

    シュワっと貴方に刺激が伝わって、跡形もなく消えてくれるような。
    女の私が、貴方にこんな気持ちを抱いても叶わない。

    本心を告白したい。
    貴方に嘘をつくのは嫌だから。

    そして、跡形もなく忘れ、元の友人に戻れたらいいのに。


    シロクマ文芸部さんの「炭酸の」から始める企画に初参加しました。
    皆様に読んで頂けると嬉しいです。


    他にも色々なショートショートをぼちぼち書いています。

    創作大賞2026にホラー小説「オンナ、ハシル、アサ。」も応募中です。

    #シロクマ文芸部
    #炭酸の
    #創作大賞2026
    #オールカテゴリ部門

     
     
    主に週間ショートショートnoteさんやシロクマ文芸部さんに作品を投稿しています。 ランニング関係の記事を別アカウントに徐々に引越中。 ランニング用: https://note.com/nurinurikabekabe

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