
「絶望から希望にひっくり返す考え方」by 南野原つつじさん を読んで
昨年12月、心理カウンセラー「南野原つつじ」さんが初のご著書
「絶望から希望にひっくり返す考え方」を出版されました‼
私がつつじさんと初めてお会いしたのは、4年以上前のこと…
京都で行われた精神科医で作家、「樺沢紫苑」先生の講演会の日でした。
その後の懇親会へと向かう道すがら、歩きながらお話をさせていただいたのが最初でした。
その時、確かご自身が患われた「難病」のことを本にしたいーとおっしゃっていたと記憶しています。
その後、更に沢山のことを学ばれ、また多くのチャレンジも重ねられて、今回の出版を実現されました。
前置きはこのあたりにしまして…
このご著書は、確かにつつじさんご自身が難病『重症筋無力症』から回復された経験をベースに書かれています。
突然このような病気に襲われ、絶望感と無力感に苛まれたであろうご自身の辛い体験があるからこそ、そして現在は病を克服されお元気にご活躍されているからこそ、
(今どうしようもなく辛い、しんどい、どうしたら良いのか分からない…)といった方々の気持ちが分かり、何とか力になりたい、と強く思われたのだろうということが伝わってきます。
ページを開くと、文字は大きめで写真やイラストも多く、とても読み易い印象を受けます。
ワークもあって実践的、クイズもあってちょっとホッコリなど…
今辛くて、文字を追うのもしんどいーという方々でも無理なくどこからでも読み進められるよう工夫されているところに、つつじさんの「愛」と「優しさ」を感じました。
実は私自身も一昔前、とても大きな挫折を経験し、
(人生に失敗した、もう私の人生は終わりだ…)
などとひどく落ち込み、精神科にお世話にならなければならなかった過去があります。
当時は物事を一方向からしか見ることが出来ず、『白黒(0 -100)思考』や『べき思考』などの極端な思い込みに囚われ、なかなか立ち直ることが出来ませんでした…
私の場合は、その後良き出会いに恵まれたり等して、少しずつ前を向けるようになりました。
生まれてからこの世を去るまで ー なるべくならしたくはない『辛い』経験ですが、やはり全くしないで済むことはないでしょう。
また、自分自身には特に悩みがなく健康な状態であったとしても、家族や知人が病を患っていたり、辛い状況にあれば、それもまたしんどいことだと思います。
けれど、つつじさんの本を読むと、そんな『辛い』出来事も「ひっくり返せばいい」と言っておられます。
「つらい出来事」 ⇒ 「ありがたい恵み」
その出来事を「どう見るか(見方)」により
『災い』は『福』に変わるのだとー。
このことは、物事を「一面」からだけではなく、別の方向からも「多角的」に見ることの大切さを教えてくれていると感じます。
どうにもならない「悩み」に執着せず、一旦手放して、「今、出来ることにエネルギーを注ぐ」ことの大切さに気付かせてもくれます。
自分自身の問題だけではなく、対人関係においても、少し「見方」を変えることにより、力が抜けて「新しい視点」を見出すことが出来るのかもしれません。
つつじさんは、「見方」を変えることで
”人生は確実に優しくなる”
と書いておられます。
つまり、物事に『良い』『悪い』というものはなく、そのように区別しているのは自分の「心のフィルター」であると。
私も今、過去のあの辛かった時を振り返ると、あの時期がなければ今の自分はないだろうな、と感じています。
(もう二度とあんな辛い思いはしたくない)
そんな風に思うようなこと程、振り返ってみると人生の「転換点」であり、「大切な学び」があったように思えるのです。
そのような経験をしなければ、この学びは出来なかったのだな…と思うと、やはり『辛い』と感じる経験にも意味があるのだと納得がいくのです。
つつじさんのご著書を読んで、私が一番に心に残ったことは
『受け入れる』ということです。
「まるごと受け入れる」
「ただ受け入れる」
時にはとても大変に感じられる人生を、しなやかに生きていく為の「秘訣」がこの本には記されていると思います。
読む方によって、またその時々で感じることや響く言葉が違うかもしれません…
けれども悩みに落ちてしまいそうな時、この本のページを開くときっと何か心を軽くしてくれる箇所が見つかることと思います。
深い悩みの最中にある誰かの心にも、つつじさんの温かな思いが届くことを願ってやみません。