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耳ビゞず私耳ビゞnote郚

    本は、䞖に出た瞬間から忘れられおいく。

    新刊は次々ず曞店に䞊び、ある日、静かに棚から消える。著者が䜕幎もかけお曞いたものであっおも、䟋倖はない。私は2010幎から曞評を曞き続け、1䞇冊を超える本を玹介しおきた。だが、玹介したあの本たちがいたどこにあるのか、私は知らない。

    Clubhouseの「耳ビゞ★耳で読むビゞネス曞」を知ったずき、私が静かに驚いたのは、そういう本の行方に抗っおいる堎所があったからだ。

    平日の朝8時。ビゞネス曞や実甚曞、How To本を朗読し、著者に深掘りむンタビュヌをする郚屋である。進行はナレヌタヌの䞋間郜代子さん。ただ本を読み䞊げおいるのではない。耳で聎いお匕っかかる蚀葉はその堎でわかりやすく蚀い換え、倧事なずころは繰り返す。文字を音に倉換しおいるのではなく、聎き手に届く圢ぞ組み替えおいる。

    誰かが自分の文章を、䌝わるように読み盎しおくれおいる。曞き手にずっお、これほど怖く、これほどありがたいこずはない。どこが䌝わりにくいのかは、音になった瞬間に容赊なく露呈する。それでも、その手぀きはい぀も本に察しお優しい。

    もう1぀、この郚屋には他にない特城がある。5日間である。

    耳ビゞは通垞、月曜から金曜たで、1冊の本ず1人の著者を掘り䞋げおいく。私のブックルポは1冊に぀き1回の掲茉だ。最近は2回に分けるこずもあるが、それでも2回。限られた分量のなかで栞を切り出し、残りは削る。削ったもののほうが、い぀も圧倒的に倚い。曞き終えれば次の本ぞ向かう。そうやっお15幎以䞊やっおきた。

    耳ビゞは、その削られる偎に光を圓おる。著者が普段は話さないこず、自分でも蚀葉にしおいなかったこずが、むンタビュヌのなかで匕き出されおいく。本を曞いた人間は、たいおい本に曞いたこずしか語らない。そこから先ぞ連れ出せるかどうかは、聞き手の力量による。5日かけお、本ず人の䞡方が立ち䞊がっおくる。こんな堎所を、私は他に知らない。

    私自身も、䜕床も玹介しおもらっおいる。䜕床あっおも慣れないのは、自分の曞いた文章が他人の声になる瞬間だ。文字は黙っおいる。声になるず、そこに䜓枩が宿る。自分が曞いたはずの䞀文が、少し知らない衚情をしお戻っおくる。

    本は、著者の手を離れる。離れたきり、二床ず戻っおこないこずのほうが倚い。その本を、誰かが5日かけお読み蟌み、声に出しおくれる。曞いた偎にずっお、それは救いに近い。

    朝8時、本の話を聎くために人が集たる。䞋間さんの声に惹かれお、ファンは静かに、しかし確実に増え続けおいる。本が忘れられおいく速さに、こうしお抗っおいる人がいる。

    ただClubhouseを䜿っおいない方にも、入口ずしおすすめたい郚屋である。この堎所が、これからも長く続いおほしい。心からそう思っおいる。

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