
良いデザインと悪いデザイン
日本のトイレが、こんな高機能なトイレは日本以外には存在しないと称賛されていますが、細かいところの違いが結構あって、慣れているはずの日本人でも戸惑うことが多いのも確かです。無くなっていては一番困るのがトイレットペーパーで、単に交換用のロールが置かれているだけのこともありますが、これだと持ち帰られてしまうことも多いようで、いろいろと工夫されているものを見ます。
レバーを押すと隠されているロールが出てくるものもありますが、シンプルにロールが2つあるタイプも多く見ます。このタイプで難しいのがどちらか一方がメインで、そちらが無くなったもう一方を使うのが望ましいのですが(その間に無くなった方を補充する)、両方が使われてしまい無くなる時は2つ一緒という事態を招きがちなところです。それを防ぐために無くなる前に少なくなってしまった方を取り出して、それが上に置かれているなんていることもよく見ます。
このタイプは一般のご家庭向けのものも売られているので、取り付けているおウチも多いかもしれません。というか我が家でもこれに取り替えました。

トイレットペーパーの上に台があるのがポイントで、ここに何かを置いておいたり、持ったまま入ってしまったときのスマホも置けるのが便利なわけです。そして小さくなっている方をメインとして使い続ければ、ロールを補充するには都合が良いわけです。なかなか良くできています。
ところが先日、某所でこんなものを見かけました。

同じものにも見えてしまうかもしれませんが、押さえの棒が繋がっていてます。これだと大きい方のロールでないとチギリづらく自然と大きい方を使うことになります。その結果、常に左右が均等に使われ、いざ無くなるときは左右一緒という結果を招くわけです(写真の例では心ある人が多かったのか棒を使わず手でちぎっているようです)。これではロールがひとつしか無いときに比べ単に2倍使えるだけで2つある意味が薄れてしまいます。見た目を真似してコストダウンを図ったのか、どうして左右の棒を繋げてしまったのか理解できません。そもそもの目的というか意図はどこにいってしまったんでしょうね。それにこのデザインを選んで取り付けてしまった方も、自分で使って確認をしていなかったのでしょうね。
こういうデザインがまかり通ってしまうことが、組織化され効率を求められた場合によく起こる出来事です。自分の分担のみに注力し、全体としてのそもそもの意味というか目的がどこかにいってしまい、利用者にとってやさしくないという事態を招くわけです。笑ってしまうことは簡単ですが、自分がこれをやらないようにするには、与えられた仕事に対してどう取り組んでいるかが試されるんですよ。
ヘッダ画像は、いらすとやさんよりhttps://www.irasutoya.com/2017/02/blog-post_87.html