
2026年1月の中国の航空関連ニュースまとめ
当記事は、「China Science」のポストを翻訳したものと、「中国 新華社 日本語」の宇宙航空開発関連ポストをまとめたものです。
翻訳文は意訳などにより、本来のものと意味や言い回しを変更した箇所があります。
中国で初めて、トン級の電動垂直離着陸機(eVTOL)が、全長23Kmの瓊州海峡を横断する飛行に成功した。この飛行は、中国南部の海口と湛江の間を9分間で結んだ。
「CarryAll(キャリーオール)」と名付けられたこの機体は、最大離陸重量2トン、最大積載量400Kg、航続距離は最大250Kmに達する。
In China's first, a tonne-class electric vertical takeoff and landing (eVTOL) aircraft has successfully completed a cross-strait flight over the 23-km Qiongzhou Strait, flying for 9 minutes to link Haikou with Zhanjiang in south China.
— China Science (@ChinaScience) January 5, 2026
The aircraft, named CarryAll, has a… pic.twitter.com/SM2PTjdeCu
中国工業情報化部(MIIT)が日曜日に発表したところによると、中国の低空経済関連機器産業は拡大を続けており、第14次5カ年計画期間(2021〜2025年)において、産業生産額は年平均10%以上の成長率を維持している。
2025年12月30日時点で、この分野では計1,081社の企業が登録を完了しており、3,623種類の製品が申請され、登録機数は529万台以上に達している。
China's low-altitude equipment industry has continuously expanded, with the industry output value maintaining an average annual growth rate of over 10% during the 14th Five-Year Plan period (2021-2025), according to the Ministry of Industry and Information Technology (MIIT) on… pic.twitter.com/3UtDnR8tfw
— China Science (@ChinaScience) January 5, 2026
中国が自主開発した無人輸送機「天馬-1000」が、日曜日に初飛行を成功させた。
開発元によると、「天馬-1000」は物流輸送、緊急救助、物資輸送を一つのプラットフォームに統合した機体で、中国初となる高地の複雑な地形に適応可能な無人航空機である。超短距離離着陸を実現し、貨物輸送モードと空中投下モードを迅速に切り替えることができる。
最大航続距離は1,800Km、実用上昇限度は8,000mで、離着陸に必要な滑走距離は200m未満。モジュール式の貨物キャビンを備えており、任務内容に応じて迅速に構成を変更できるため、多様なミッションへの適応力を高めている。また、5分以内にトン級の貨物を処理できる自律型の積み下ろしシステムを搭載しており、計画立案から実行までの作業を完全に自動化している。
China's self-developed "Tianma-1000" unmanned transport aircraft successfully completed its maiden flight on Sunday.
— China Science (@ChinaScience) January 12, 2026
Integrating logistics transport, emergency rescue, and material delivery into a single platform, the "Tianma-1000" is the country's first unmanned aircraft… pic.twitter.com/EMTT4gEKQ2
中国初となる警察用の有人電動垂直離着陸機(eVTOL)が、土曜日に中国南部の広州市に配備された。このeVTOLは最大離陸重量650Kg、航続距離30Kmで、任務中に2人を搭乗させることができる。
China's first police-use manned electric vertical takeoff and landing (eVTOL) aircraft was deployed in south China's Guangzhou on Saturday. The eVTOL, with a max take-off weight of 650 kg and a range of 30 km, can carry two people on a mission. pic.twitter.com/RtkRuE4mwK
— China Science (@ChinaScience) January 12, 2026
中国の無人輸送機「天馬-1000」が11日、初飛行を行った。開発した企業によると物流や緊急救助、物資投下の機能を併せ持つ同機は中国で初めて、標高の高い複雑な地形に適応し、超短距離での離着陸を実現するとともに、貨物輸送と空中投下の機能の迅速な切り替えを可能にした無人機だ。
中国の無人輸送機「天馬-1000」が11日、初飛行を行った。開発した企業によると物流や緊急救助、物資投下の機能を併せ持つ同機は中国で初めて、標高の高い複雑な地形に適応し、超短距離での離着陸を実現するとともに、貨物輸送と空中投下の機能の迅速な切り替えを可能にした無人機だ。 pic.twitter.com/ygC8AHMCDb
— 中国 新華社 日本語 (@XHJapanese) January 13, 2026
都市利用向けとして世界初となるメガワット級の「S2000」成層圏空中風力発電システム(SAWES)が、中国南西部の四川省宜賓市で試験飛行に成功した。試験では、システムは高度2,000メートルまで上昇し、発電した電力385kWhを地上の電力網に供給した。
S2000は容積が約2万立方メートルに達し、全長60メートル、幅40メートル、高さ40メートルの規模を持つ。その空力設計により、最大定格出力は3メガワットに達する。
The world's first MW-class S2000 Stratosphere Airborne Wind Energy System (SAWES) for urban use has successfully completed a test flight in Yibin, southwest China’s Sichuan Province. During the test, the system ascended to an altitude of 2,000 meters, generating and feeding 385… pic.twitter.com/7C9cOvehEg
— China Science (@ChinaScience) January 13, 2026
中国四川省雅安市天全県でドローン技術が冬の停電リスクを解消する方法を見てみよう。送電線が凍結すると専用の除氷バーを搭載したドローンが出動。バーの一撃で氷はことごとく砕け落ち、極寒でも電力供給は維持される。
中国四川省雅安市天全県でドローン技術が冬の停電リスクを解消する方法を見てみよう。送電線が凍結すると専用の除氷バーを搭載したドローンが出動。バーの一撃で氷はことごとく砕け落ち、極寒でも電力供給は維持される。 pic.twitter.com/b5smb4Kqbr
— 中国 新華社 日本語 (@XHJapanese) January 14, 2026
中国が開発した大型固定翼無人機FP-985「金牛座」が14日、四川省と西蔵自治区の高地の間で1,100キロ余りの長距離物流飛行を行った。国内で初となる高原環境での大型無人機の物流検証飛行が成功したことになり、四川と西蔵の低空物流の発展が促進されるだろう。
中国が開発した大型固定翼無人機FP-985「金牛座」が14日、四川省と西蔵自治区の高地の間で1,100キロ余りの長距離物流飛行を行った。国内で初となる高原環境での大型無人機の物流検証飛行が成功したことになり、四川と西蔵の低空物流の発展が促進されるだろう。 pic.twitter.com/cTbvupXFDF
— 中国 新華社 日本語 (@XHJapanese) January 15, 2026
中国が国内で開発した大型固定翼ドローン「FP-985(タウルス)」が、水曜日に四川省と西蔵(チベット)自治区の高地地域を跨ぐ長距離物流飛行を完了した。
バター茶やヤクの乳製品などの特産品を搭載したタウルスは、中国南西部の西蔵自治区林芝市から四川省北川チャン族自治県まで1,100Km以上を飛行し、高原環境における大型ドローンの国内初の物流検証飛行を成功させた。
このドローンは高原、島嶼、その他地理的に複雑な地域など、過酷な環境での運用を想定して設計されており、最大離陸重量5.7トン、積載能力2トン以上、航続距離2,000Km以上を誇る。
China's domestically developed large fixed-wing drone, the FP-985 "Taurus," completed a long-distance logistics flight across the high-altitude regions between Sichuan and Xizang on Wednesday.
— China Science (@ChinaScience) January 15, 2026
Loaded with local specialties including butter tea and yak dairy products, the Taurus… pic.twitter.com/lmx5HnDMFG
中国が国内で開発した1,200kW級ターボプロップエンジンが木曜日に、東北部の黒竜江省ハルビンで気温−30度の極寒の環境下での点火試験を無事に成功させ、安定した地上運転を達成した。これにより、同エンジンは本格的に試験・検証段階へと全面的に移行した。
低コスト、長寿命、低燃費、高い信頼性を備えたこのエンジンは、一般航空機や高原地域の空港で運用されるドローンに適しており、ハイブリッドや水素推進への応用の可能性もある。
A Chinese domestically developed 1,200-kW-class turboprop engine successfully completed its ignition test on Thursday and achieved stable ground operation at -30℃ in Harbin, northeast China’s Heilongjiang Province, marking its full entry into the testing and verification phase.… pic.twitter.com/oI0AkVJC7g
— China Science (@ChinaScience) January 16, 2026
中国初の、独自開発のアビオニクスとエンジンを搭載した軽スポーツ機(LSA)が金曜日に納入され、同国の総合航空産業にとって大きな節目となった。
「オーロラSA60L」は、2025年8月に民間航空適航證明を取得しており、納入前には400時間以上の検証飛行と25時間の工場試験飛行を完了している。
国産エンジンは、推力重量比、燃料消費、振動、外観の仕上がりなどの面で優れた性能を示している。
また、機体には中国製のインテリジェントシステムやデータ管理プラットフォームも搭載されている。
China's first light sport aircraft (LSA) equipped with independently-developed avionics and engine was delivered on Friday, marking a milestone for the country’s general aviation sector.
— China Science (@ChinaScience) January 19, 2026
The Aurora SA60L, which received civil aviation airworthiness certification in August 2025,… pic.twitter.com/WAg2FkGgYw
躍動する重慶のドローン・ライトショー:伝統とテクノロジーの融合
「5、4、3、2、1――明けましておめでとう!」
2026年の到来とともに、中国南西部の重慶市の夜空は「花火」のような光に包まれた。
無数の光点が川面から舞い上がり、やがて空に巨大な「手」の輪郭を描き出す。その手はゆっくりと魔法の杖を持ち上げ、軽くひと振りすると、瞬く間に光が次々と灯り、観衆からどよめきが起こった。
「躍動する重慶」ドローン・ライトショーのオープニングは、この街にハイテクを駆使した鮮やかな新年の贈り物をもたらした。
ドローンは隊形を次々と変えながら、蝶と花を組み合わせた「蝶恋花」のモチーフ、舞い上がる鷲、縁起物のひょうたんなど、中国の伝統的な象徴を次々と描き出した。
会場の大型スクリーンには、吊脚楼(高床式住居)、ツバキ、紅梅といった文化的シンボルが、AIや宇宙衛星といった現代的なテクノロジーのアイコンと織り交ぜて映し出された。中国伝統音楽と電子音楽を融合させた音を背景に、伝統に根ざしながらも革新によって刷新された重慶の気質が、サイバースタイルの演出で表現された。
2025年だけでも、「躍動する重慶」ドローン・ライトショーは南岸区の南浜路沿いで定期公演を63回実施し、延べ600万人の観客を集めた。
長江とその支流の嘉陵江に囲まれ、起伏に富んだ地形、橋やトンネルによって形作られた重慶は、しばしば「8D都市」と称される。この立体的な都市構造が、他に類を見ない空中の舞台を生み出している。
大晦日の夜には、8,000機のドローンが空に舞い上がり、川に浮かぶ3隻の演出船から放たれるウォータースカーテン、レーザー、ビームライトと連動した。初めて「陸・水・空」が完全に融合した演出が実現し、市民や観光客に50分間の没入型体験を提供した。
中国の伝統的な文様は、どのようにして現代の舞台で新たな命を得たのか?
ドローンチームの責任者の張陽雪氏はこう語る。
「ウォーターカーテンとレーザープロジェクションを組み合わせ、ドローンを都市の照明システムと同期させることで、伝統美をライトショーの中に自然に溶け込ませることができました」
このパフォーマンスでは、新世代のランタンドローンやソフトスクリーンドローンが採用され、精密なプログラミングによって中国の古典的な文化モチーフを形作り、新年の夜空を中国らしい趣で彩った。
夜が深まると、「牡丹」がゆっくりと空へと昇り、それが満開になった瞬間、光り輝く蝶が現れて花びらの間を舞う。これは「蝶恋花」と題された演目の一幕だ。
「このモチーフを静的な象徴にしたくはありませんでした」と張氏は言う。チームの綿密なプログラミングを通じて、ドローンは巨大な蝶へと変貌し、羽から波打つような光が流れ、繁栄と幸福の祝福を鮮やかに表現した。
色彩の選択も慎重に行われた。縁起物である「ひょうたん」は淡いピンクを基調に、雲のような模様で縁取られた柔らかいピンクのトーンで表現された。
「各ドローンは最大256色を表示できます。若者の感性に響くよう、より明るい色合いを選びました」と張氏は説明する。テクノロジーを媒介として、中国の伝統美は新たな活力を得て、若い世代が気軽に親しみやすい方法で文化遺産に触れられることを可能にしている。
重慶社会科学院の都市地域経済研究所の鄧静所長によると、近年の伝統美とテクノロジーの融合は、単なる視覚表現を超え、より体系的なイノベーションへと進化しているという。
今後は、データ駆動型の創作やアルゴリズムによる活性化へと進化していく見通しだ。3Dスキャンや光学キャプチャー技術により、文化遺産や無形文化遺産の高精度なデジタルアーカイブを構築し、保存と公開を両立できる。またAIは文化データを分析し、様式要素を再解釈して、伝統美と現代的感性の双方に合致した新たな表現を生み出すことが可能となる。
このような融合は、伝統文化に持続的な技術的原動力を注ぎ込むだけでなく、テクノロジーそのものにも、より豊かな応用と人間味を与え、相互に高め合いながら発展していくことを可能にする。
(人民日報・王欣悦)
Dynamic Chongqing drone light show: a fusion of tradition and technology
— China Science (@ChinaScience) January 21, 2026
"Five, four, three, two, one—Happy New Year!"
As 2026 arrived, the night sky over southwest China's Chongqing municipality lit up in a blaze of "fireworks."
Thousands of points of light rose from the… pic.twitter.com/XowvLQwYIK
中国上海市で2025年12月28日、若者6人が「紙飛行機の最長飛行距離」でギネス世界記録に認定された。98.43メートル飛び、40年ぶりの記録更新となった。6人の平均年齢は17歳。国内の別々の都市から集まった。
中国上海市で2025年12月28日、若者6人が「紙飛行機の最長飛行距離」でギネス世界記録に認定された。98.43メートル飛び、40年ぶりの記録更新となった。6人の平均年齢は17歳。国内の別々の都市から集まった。 pic.twitter.com/7XpjIZSyZQ
— 中国 新華社 日本語 (@XHJapanese) January 22, 2026
船上での生活がさらに快適に!中国東部の江蘇省を流れる長江の南京区間で、ドローンによる食事配達サービスが開始され、テイクアウトの食事が直接船に届けられるようになった。その仕組みをチェックしてみましょう!
Life on board just got easier! As the Nanjing section of the Yangtze River in east China’s Jiangsu launches a drone food delivery service, takeout meals are now delivered straight to ships. Check out how it works! pic.twitter.com/r8snbVXTd8
— China Science (@ChinaScience) January 26, 2026
陸空統合型陸空飛ぶクルマ「鯤鵬2号(Kunpeng No.2)」が中国東部の江蘇省にある東南大学で一般公開された。折りたたみ式のアームを備え、走行モードと飛行モードをスムーズに切り替えられるこの車両は、物流、点検、緊急対応などの分野での利用が期待されている。
China's integrated land-air flying car Kunpeng No.2 has recently made its public debut at Southeast University in east China's Jiangsu Province. Featuring foldable arms that enable a seamless transition between driving and flight modes, the vehicle is expected to be used in… pic.twitter.com/XnAxmmQmS9
— China Science (@ChinaScience) January 27, 2026
中国南西部の雲南省の昭通で、ドローンとインテリジェントロボットが協力して、送電線の除氷作業を行う様子が紹介されている。このロボットは、1分間に最大10メートルの速度で氷を取り除くことができ、片面で最大20mmの厚さの氷を処理できる。
See how a drone and an intelligent robot team up to complete the de-icing task along power transmission lines in Zhaotong, southwest China’s Yunnan Province. The robot can clear ice at a speed of up to 10 meters per minute and up to 20 mm thick of ice on one side. pic.twitter.com/usIQ0tjttv
— China Science (@ChinaScience) January 29, 2026
ヘッダー画像出典:https://x.com/i/status/2007980370852266473